「深い反省なくして次のステップに行けない」…
民進党の新代表に蓮舫氏が決まりました。
私は民進党の支持者ではないので、誰が新代表になるかに大きな関心はありませんが、「リーダーの資質とは何か」という普遍的なテーマに関しては関心を持って見ていました。
そして、昨日の党大会前の総決起集会で前原誠司氏が話した言葉は、TICAアジアのディレクター選挙にも当てはまる重要なポイントを突いていました。
「リーダーになる人は噓をついてはいけない。すべてを明らかにしなければ、党の”顔”になった時に立っていられない。覚悟がなければ代表選に出るべきではない」--。
ディレクター選挙も全く同じでしょう。
「アジアディレクターになる人は噓をついてはいけない」「アジアリジョンの”顔”になった時に立っていられない」「覚悟がなければディレクター選挙に出るべきではない」のです。
さらに、前原氏の投票前の最後の決意表明も、TICAアジアにとって大きな示唆に富むものでした。
前原氏は、民進党(民主党時代も含めて)、「失敗の経験を生かしてない」と振り返りました。
TICAアジアはどうでしょうか?
この3年間、あるいはこの6年間の「失敗の経験」を生かそうとしているでしょうか?
前原氏は「この反省からスタートする。深い反省、それがなければ次のステップに行くことは出来ない」とも強調しました。
TICAアジアも同じでしょう。
確かにTICAアジアメンバーの中には「未来にこそ目を向けるべきだ」「過去にこだわるべきではない」という意見があることも十分に理解しています。
しかし私は、この3年の反省、この6年の反省からスタートしなければ、真の意味で次のステップに行くことなど到底できないと思っています。
それがどうでしょうか…。反省に立つどころか、過去の「継承」を”公約”に掲げる立候補者までいるのです。
それはとても恐ろしいことだと言わざるを得ません。
前原氏は自身が代表時代に招いた「偽メール事件」を振り返り、あの教訓は①しっかりと裏付けを取ること②見通しを甘くもたないこと③全ての情報を開示すること④国民の前に真摯であることであったと述懐しました。
今、TICAアジアの足元で起きていることも、全く似たような出来事であることに驚くばかりです。
誰かが流した”噂”を真に受けて、裏付けを取らなかったことが最大の問題でした。
此の期に及んでも自分のクラブ員にしか目を向けず、TICAアジアメンバー全員の前に真摯であることを放棄しようという人もいるのです。
前原氏が掲げた標語「All for all (みんながみんなのために)」の精神はTICAアジアにおいても重要なメッセージとなり得るでしょう。
自分のクラブを守るためではなく、自分のクラブ員のためでもなく、クラブ代表もジャッジもみんなが全TICAアジアのため、TICA全体のためを貢献するという”大義”が大切なのではないでしょうか。
自分のクラブ、自分のクラブ員、自分の仲間だけのことしか考えないような人がアジアディレクターになり続ける限り、同じ繰り返しが続くだけだと思っています。
※「偽メール事件」=ライブドア社長だった堀江貴文氏が、当時自民党幹事長だった武部勤氏の次男に対して選挙コンサルタント料金として3000万円送金するよう社内メールで指示したとして、民主党議員(当時)が2006年2月の予算委員会で指摘した。前原代表(当時)もメールについて「信ぴょう性は高い」としていたが、後に偽メールだったと判明。同年3月、前原氏は引責辞任し、民主党議員は辞職。同氏は09年1月に自殺した。
※本日も2本をアップする予定にしています。2本目は18:00の予定です。
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