今、必要なのは本来の意味での「つなぎ役」
猫界はともすると、あたかも本来の意味であるかのように”言葉”が独り歩きすることがよくあります。
「つなぎ役」なる言葉もそのひとつ…。
本来の意味は、「人や組織などの間に立って、両者を仲介する役割を持った人や物を意味する言葉」で、「コーディネーター(調整役)」や「パイプ役」と言い換えることもあります。
漢字で書くと、「繋ぎ役」となります。
これに対して、もうひとつは「野球」における「つなぎ役」であり、「次の打者まで打線をつなぐ役割を持った選手」や「中継ぎ投手」「ワンポイントリリーフ」を指し、転じて「本物のリーダーが登場するまでの『つなぎ役』」といったように使われるようになりました。
こうした「つなぎ役」は「繋ぎ役」ではなく、”継なぎ役”と言えるでしょう。
しかし、今、TICAアジアに本当に必要なのは、本来の意味での「繋ぎ役」であって、決して”継なぎ役”ではありません。
私が言うところの「繋ぎ役」は、TICA本部(あるいはボード)とTICAアジアメンバーの「パイプ役」であり、「コーディネーター」としての「繋ぎ役」です。
この3年、この6年、いやもっと前から、TICAアジアには本来の意味での「繋ぎ役」を担うディレクターがいませんでした。
酷いことに、この3年はTICAのボードの議事録の翻訳すら、翻訳料がリジョン会計に計上されているにもかかわらず、アジアメンバーに提供されることはなくなってしまいました。
重要なルール改正も、アジアメンバーの考えや意見が集約されることなく、ディレクターが独断で賛否の票を投じる月日が重ねられました。
アジアディレクターを通じてTICAのボードに伝えられることと言えば、特定のメンバーやクラブを陥れるための虚偽報告ぐらいと言っても過言ではないでしょう。
「パイプ役」や「コーディネーター」は”メッセンジャーガール”でも”メッセンジャーボーイ”でもありません。
ただ「右から左」、「左から右」へ伝えれば、「繋ぎ役」を果たしたと言えないことも理解しなければならないでしょう。
単に翻訳を載せればそれでディレクターやセクレタリー、オフィスとしての責務を果たしたとも言えません。
何が大事なポイントのかを補足して解説し、どこに問題点や課題があるかを指摘して、初めて 「繋ぎ役」としての責務を果たしたことになるのです。
TICAのルールを正しく解釈し、正確にアジアメンバーに伝えることは「繋ぎ役」の最低限の役割と言えるでしょう。
TICAアジアで起きていることの本質を伝え、TICA全体の問題として考えてもらうようにボードに働きかけるのも、本来の「繋ぎ役」の責務です。
その「繋ぎ役」を決めるのがディレクター選挙であり、決して「継なぎ役」を選ぶのではないことを全TICAアジアメンバーが理解する必要があります。
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