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2016年8月29日 (月)

TICA Board Agendaが突き付ける大きな課題

TICA Annual Board Meetingの「Agenda」が公表され、各ディレクター立候補者にあっては既に目を通したことと思います。

今回の「Agenda」を読んで改めて感じたのは、ここにきてRegional Directorとしての責任より、Board Memeberとしての責任が格段に重くなっているという現実です。

その象徴例が「Agenda」の30~32ページに載っている「Board Governance」のあり方についての改革案でしょう。

最も重要なのは、TICAの一般メンバーも含め、TICAが単なる趣味の団体ではないという認識を持たねばならないということです。

恐らく、日本のTICAアジアメンバーの多くが、TICAの正式名称を「The International Cat Association」と思っているかと思いますが、それは違います。

TICAの正式名称は「The International Cat Association, Inc.」であり、最後に付いている「Inc.」こそが、単なる趣味の団体ではないことを示す重要なものです。

この「inc.」は「incorporated」の略で、「法人」を意味します。

「法人」であるということは、国や政府機関の様々な法律や規制を受けていることも意味するのです。

TICAの場合、「非営利法人」ですが、「非営利」だからと言って、法律や規制が極端に緩くなるというわけではありません。

そうしたことが、今回の「Agenda」の30~32ページを読むと良く分かります。

第一に、TICAは米国テキサス州に本部を置きますから、米テキサス州が定める「法人」に対する規制(Texas Business Organization Code)に則していなければなりません。

第二に、税金を納めている関係上、米国の連邦政府機関である内国歳入庁(IRS=Internal Revenue Service、日本の国税庁に相当)の法律や規制(IRC=Internal Revenue Code)に従わねばなりません。

つまり、TICAのボードメンバーになるということは、米国テキサス州や米IRS(IRC)が求める諸規制にも目を通し、理解することができなければならないのです。

TICAのディレクター選挙は、”仲良しクラブ”の代表を決める選挙でもなければ、自分や自分のクラブの利益や影響力を確保するための選挙でもないのです。

これまでのTICAアジアにおける不祥事を振り返るとき、ディレクター選挙において「TICAのボードメンバーを選ぶ」という意識が薄かったのではないかと思わざるを得ません。

※本日は2本をアップします。2本目は18:00の予定です。

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