群馬大病院の「医療事故」に学ぶ
群馬大病院(前橋市)を舞台にして起きた「手術死続発」問題はご存知の方も多いかと思います。
このほど、約1年に及んだ医療事故調査委員会の「報告書」がまとまり、公表されました。
これに関連して私が感じたポイントは2つです。
ひとつは、「組織運営に問題があった」「体制を振り返って対応をとっていれば、その後の死亡を防げた可能性があった」という指摘です。
私は猫界も同じだと思っています。
猫界で起きている問題のほとんどは「組織運営に問題があった」結果であり、「出陳拒否」でも「虐め・嫌がらせ」でも初期の段階で適切に対応していれば問題が拡大することはなかったはずなのです。
もうひとつは、この報告書を受けたある識者の指摘です。
ある大学教授は次のようにコメントしていました。
「高難度の手術を担える技量のない教授が、部下を適切に指導監督することは難しい。こうした人を責任者にしたことが問題の始まりとも言える」--。
猫界も同じです。
ルールを原文で正確に読めず、正しく解釈できないトップが、メンバーを適切に指導監督することなどできないのです。
猫界の数々のトラブルを見る限り、「こうした人を責任者にしたことが問題の始まりとも言える」という指摘は、そのまま猫界にも当てはまるのではないでしょうか?
TICAアジアにあっては、これだけルールを巡るトラブルが起きたわけですから、次のディレクターは少なくともルールを正確に理解し、正しく解釈できる人でなければならないはずです。