過去10年間でたった2回だけ…
昨日の続きですが、自分で「前年実績比」を計算してみようかと思って、過去に遡ってTICAの「Agenda」を調べてみて驚きました。
2016年6月期(TICAの決算期は6月です)の実績は今回の「Agenda」に載っているわけですから、去年の「Agenda」に載っている2015年6月期の実績と比べれば前年実績比増減率を計算できるはずです。
しかし、去年の「Agenda」に「Financial Report」はないのです。「Financial Report」がないわけですから、当然、「Profit & Loss Budget vs. Actual」も載っていません。
そこで過去10年の「Agenda」を調べてみました。
結果は以下の通りです。
2016 Annual Board Meeting Disclosed(Page 6~)
2015 Annual Board Meeting Only ”To be furnished”
2014 Annual Board Meeting Disclosed(Page 9~)
2013 Annual Board Meeting Only ”To be furnished”
2012 Annual Board Meeting Only ”To be furnished”
2011 Annual Board Meeting Only ”To be furnished”
2010 Annual Board Meeting Only ”To be furnished”
2009 Annual Board Meeting Only ”To be furnished”
2008 Annual Board Meeting Only ”To be furnished”
2007 Annual Board Meeting N.A.
「To be furnished」というのはボードの資料としては整っていることを示し、「Agenda」には掲載していないことを意味します。
つまり、過去10年で「Agenda」に「Financial Report」を掲載したのは、たった2回しかないのです。
なぜ、こうなっているのかは分かりません。
こうした情報開示の仕方が、米国テキサス州の規制(Texas Business Organization Code)や米内国歳入庁(IRS=Internal Revenue Service、日本の国税庁に相当)の情報開示基準を満たしているかどうかも不明です。
次のアジアディレクターには、ボードメンバーの一員として、メンバーの「知る権利」をもっと尊重し、情報開示の透明性向上に尽力して欲しいと思います。
※本日も2本をアップする予定にしています。2本目は18:00の予定です。
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