「P.O.」ルール改正について考える(上)
先週のボードでは、「P.O.(Presentation OnlyまたはPresented Only)」ルールの改正動議は否決されました。
とは言え、この問題は形を変えてこれからも出てくることでしょう。
この件については、5月10~15日まで6回にわたり説明してきましたが、改めて考えてみたいと思います。
まず、このルールはそもそも、ジャッジと出陳者の間に「一線を引く」ためのルールであり、”出来レース”疑惑や”馴れ合い”を廃するためのものであったということです。
しかし、現在の議論は本来の目的に沿ったものではなくなっています。
なぜなら、「P.O.」をカウントを増やす”道具”として使う傾向が出てきているからです。
今回のルール改正の動議も、カウントを増やす“道具”としての「P.O.」ルールの改正であって、本来の目的に沿ったものではありません。
何が言いたいのかというと、「P.O.」ルールに関しては、今回のような小手先の改正ではなく、体系的かつ抜本的な見直しが必要であるのではないかということです。
それはボードメンバーだけでなく、ジャッジ、一般メンバーも含めて、幅広く議論する必要性があるということを示しているのではないでしょうか…。