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2016年5月

2016年5月31日 (火)

SGCの要件緩和について考える(2)

この週末に開かれたボードで提出された、「SGC」の要件緩和策も、昨日お伝えしたような”不公平感”の解消を目指した具体案のひとつと言えるでしょう。

しかし、方法はひとつとは限りません。

海外のTICAメンバーが別のアイデアを提案しているので、紹介したいと思います。(TICA本部に改正案として提出されているわけではありません)

それは、最後に「ベスト」を取らなければいけないという条件を、「カウント数に応じて柔軟に変えたらどうか?」というものです。

昨日もお伝えしましたが、日本では5~10頭のカウントのSPリングも珍しくないわけです。

これに対して、海外ではカウントがこの2倍も3倍も4倍あるわけです。

そうだとするなら、例えば、カウント20~40頭の場合は、「ベスト」と「2ndベスト」を「SGC」の要件とし、41~60頭の場合は「ベスト」「2ndベスト」「3rdベスト」を「SGC」の要件とすればいいという案です。

確かに、こうすれば最後に「SGC」を獲得するに当たっての”ベスト獲得競争率”という意味では公平に近づきます。

もちろん、「SGC」を取りやすくなることには違いないわけで、「SGC」の稀少性にこだわるメンバーからは反対の声は出るでしょう。

2016年5月30日 (月)

SGCの要件緩和について考える(1)

「SGC」の要件緩和に関する動議は、先のボードで否決されました。

この問題を巡っては、5月4日、9日のブログでも触れましたが、重要な問題ですので改めて考えてみたいと思います。

「SGC」のタイトルを獲得するためには、「QGC」になった後に「ベスト」を取らなければいけないわけですが、この条件が「SGC」を稀少なものとしているとともに、ハードルを高くしているとも言えます。

この問題を巡っては、海外のTICAメンバーの間でも話題に上っています。

根本にあるのは、ひと言でいえば”不公平感”ということになるのかもしれません。

なぜなら、日本と海外を比べた場合、カウントが圧倒的に違うわけですが、「SGC」獲得に関して言えば、そのことは日本にとっては有利に働くからです。

欧米のショーだと、カウントが50頭とか60頭は当たり前で、70~80頭のショーもあるわけです。(もちろん、SPリングはもっと少ないですが…)

これに対して日本では、カウント5頭で”もれなくファイナル”、あるいはカウントが10頭未満というリングも珍しくありません。

確かにこうした状況を見ると、「これでは不公平…」という声が上がってもおかしくないと言えます。

具体的にどうすべきか(具体的にどう出来るかも含めて…)は別にして、何らかの議論をする必要性はあると言えるのではないでしょうか。

2016年5月29日 (日)

「出陳拒否」裁判、2014年6月上田ショーも提訴へ!

不当な「出陳拒否」を巡り、アクトクラブ員らはアジアディレクターがオーナーのクラブによる2014年6月14~15日のショーについて、新たな民事訴訟を東京地裁に起こしたそうです。

新たな訴訟の被告側は、クラブオーナー、クラブ会長、エントリークラークの3人。

この3人は、すでに訴えられている訴訟と同じ顔触れなので、裁判の手続き的には「請求の拡張」ということで、一連の訴訟の中に組み入れられることになるとのことです。

どうしてこうなったかを簡単におさらいすると、もともとの「出陳拒否」裁判は2014年2月と4月のショーを対象に起こしたものでした。

このクラブによる出陳拒否は2月、4月に加えて、6月、10月(ア ジアリジョンショー)もあり、原告側としては和解交渉の中で、4回全てについて和解してはどうかとの提案をしてきましたが、被告側が拒否しました。

このため、2月ショーと4月ショーについては判決に向けた手続きが進んでおり、原告側は今回、6月ショーについて新たな訴えを起こしたというわけです。

原告側によると、今後さらに10月ショーについても、新たな訴えを起こす準備を進めるとのことです。

どうして被告側がそこまで和解を拒むのか…。それは折に触れ、お伝えしている通りです。

2016年5月28日 (土)

【クラブ関係者の方へお願い】に関するお願い

一昨日、アジアリジョンサイトに【クラブ関係者の方へお願い】なる告知が掲載されました。

今さら…と言った感じが否めませんが、TICAのルールを勉強されている方のために補足すると、これは「お願い」の類いに属する話ではありません。

なぜなら、ショールールに明記されている、全てのクラブとTICA会員が守るべき重要事項だからです。

しかも、このルールは昔からあったものではなく、ルール遵守を促すために、ここ数年の間に追加されたものなのです。

ショースケジュールに関するルールが完璧に守られていないことの反省に立ち、ボードが敢えて追加した経緯に鑑みれば、これを守れないというのは3つの意味で極めて大きな問題と言えるのではないでしょうか。

ひとつは、どうして各クラブは守れないのか?(あるいは、守ろうとしないのか?)

2つ目は、このルールは果たしてルールとして相応しいものだったのか?(各クラブが守れないようなルールであるなら、ルールを作った側にも何らかの責任が生じるでしょう)

そして3つ目は、上記2つと関連して、ボードメンバー(あるいは各ディレクター)は守らせる努力をして来たのか?

こうして考えるなら、この種のルール遵守の徹底が何の背景説明もなく、単なる「お願い」として告知されることはあり得ないですし、なぜ、今さらこうした「お願い」がされるのか疑問に思わざるを得ません(もちろん、注意喚起が全くない状態が続くよ りいいですが…)。

202.4.4.1 The show information must be submitted for publication to the show calendar on the official TICA website at least 30 days prior. In addition to this, clubs are encouraged to use other available means to publicize their shows.

このルールの文言において、「must be submitted」いう表現になっていること、さらに「In addition」 として「clubs are encouraged to use other available means to publicize their shows」が記載されているように、「show calendar on the official TICA website」の方が優先されているという重要性を理解しなくてはなりません。

2016年5月27日 (金)

「P.O.」ルール改正について考える(下)

「P.O.(Presentation OnlyまたはPresented Only)」ルールの改正については、海外でも話題になっており、あるメンバーがひとつのアイデアを提案していたので、紹介したいと思います。

それは、「P.O.」を、カウントを増やすための”道具”として使うことに歯止めをかける必要性を訴えたものです。

具体的には、仮に出陳者やエージェントの自由裁量で「P.O.」として審査を受けられるにしても、「ある一定の制限を設けるべきだ」という意見です。

例えば、「P.O.」の猫は全カウントの1割とか2割とかまでしか認めないという内容です。

仮に、カウントの2割までという”制限”を設ければ、カウントが30頭の場合は6頭までしか「P.O.」として認められないということになります。

こうすれば、安易にカウントを増やすために「P.O.」ルールを”悪用”するケースを防げるかもしれません。

もちろん、実際に導入するに当たっては、多くのハードルをクリアする必要が出てきます。

ただ、ひとつ言えることは、「P.O.」ルールを改正するに当たっては、カウントを増やすための“道具”にさせない仕組みも必要だということでしょう。

TICAボード否決も、なぜ「全会一致」?

先週末に開かれたTICAボード会議(電子会議)の主な決議内容は5月23日にお伝えしたわけですが、そこで不思議なことが起きていました。

それは、アジアリジョンでの今年9月3~4日のショーの開催予定についてです。

23日のブログでもお伝えしましたが、全会一致で否決されたことになっています。

この電子会議にはアジアディレクターも参加していたようですから、アジアディレクターも反対票を投じたことになります。(この決議だけ参加していなかったか、棄権したかもしれません)

日本のクラブによる「ショーを開きたい」という希望に、アジアディレクターが反対票を投じたわけです。

このショーの開催予定はボードが始まる前から、アジアリジョンのショースケジュールに載っていたわけですから、反対票を投じるくらいなら、事前にそのクラブと綿密に話し合ってなんとか出来なかったものでしょうか…。

もちろん、アジアディレクターが賛成票を投じたところで結果が覆るわけではありませんでしたが、何とも釈然としないものが残ることも確かです。

実際にどういう経緯があったかは知る由もありませんが、結果だけを見るとチグハグぶりが目立つように映ります。

※本日も2本をアップする予定にしています。2本目は18:00の予定です。

2016年5月26日 (木)

「P.O.」ルール改正について考える(上)

先週のボードでは、「P.O.(Presentation OnlyまたはPresented Only)」ルールの改正動議は否決されました。

とは言え、この問題は形を変えてこれからも出てくることでしょう。

この件については、5月10~15日まで6回にわたり説明してきましたが、改めて考えてみたいと思います。

まず、このルールはそもそも、ジャッジと出陳者の間に「一線を引く」ためのルールであり、”出来レース”疑惑や”馴れ合い”を廃するためのものであったということです。

しかし、現在の議論は本来の目的に沿ったものではなくなっています。

なぜなら、「P.O.」をカウントを増やす”道具”として使う傾向が出てきているからです。

今回のルール改正の動議も、カウントを増やす“道具”としての「P.O.」ルールの改正であって、本来の目的に沿ったものではありません。

何が言いたいのかというと、「P.O.」ルールに関しては、今回のような小手先の改正ではなく、体系的かつ抜本的な見直しが必要であるのではないかということです。

それはボードメンバーだけでなく、ジャッジ、一般メンバーも含めて、幅広く議論する必要性があるということを示しているのではないでしょうか…。

TICA、ボードミーティングの傍聴

TICAがボードミーティングの透明性向上に取り組み始めたようです。

先週末のボードミーティングは電子会議(電話会議)でしたが、TICA本部サイトの「MEETINGS」のページには今回初めて、「Please register for TICA Board Meeting on Saturday, May 21, 2016 6:00 AM - 10:00 PM CDT Register Here」という告知が掲載されました。

ボードミーティングはもともと、非公開会議を除いて公開ですが、電子会議であれば世界各地のメンバーがその国に居ながらにして傍聴できるわけです。

以前から傍聴は可能だったようですが、このような告知を出すことでより多くのメンバーが傍聴することになれば、TICAの活性化にもつながりそうです。

とは言え、残念なのはリジョナルディレクターによって、”温度差”が激しいことです。

世界各地域のリジョンでは、リジョナルディレクターが電子会議に参加出来る旨をSNSなどを通じて幅広く伝えていましたが、アジアリジョンでは一切の案内も呼びかけもありませんでした。

こうしたリジョン間のデジタルデバイド(情報格差)は何とかしてほしいと思わずにはいられません。


Photo

《TICA本部公式サイト>Members>MEETINGSと進むと出て来ます》

※本日も2本をアップする予定にしています。2本目は18:00の予定です。

2016年5月25日 (水)

【速報】ボードでの主な討議テーマについて

先週末開催されたTICAのボードミーティングで、投票で決議された以外の主な討議テーマについてお伝えします。

①非公開会議(executive session)の透明性向上について
  非公開会議で交わされた議論の内容は内密にする一方で、投票については公開会議
  (open session)で実施し、どのディレクターが賛否を投じたかを記録する案が検討さ
  れており、次のアニュアルボードミーティングで関連動議が提出される見通しです。

②IN(International)リジョンでのアワード表彰について
  INリジョンは正式なリジョンではないこともあり、Regional Awardを表彰するかどうかが
  話し合われ、2015-16年度の表彰については実施される方向になりました。なお、INリ
  ジョンの国・地域については近い将来、再調整される可能性があるとのことです。

③「Outstanding Cattery」の認定制度について
  ボードとしてはこのプログラムに利点があると見ており、現在もブリーダーとの間で見直し
  や改善についての話し合いが精力的に行われているそうです。

④「veterinary advisory committee」の新設について
  非公式な形で「veterinary advisory committee」を新設する動きがあり、賛成・反対双方の
  意見交換がありました。新たな委員会を設置するのではなく「Welfare Committee」の中に
  組み入れる意見も出されたようです。

TICAアジアで起きている「諸問題」??

昨日のアジアリジョン公式サイトをご覧になった方は驚かれたと思います。

アジアディレクターからのお知らせによると、「諸問題の当事者には直接、お話しいたしました。みなさんは、正式発表をお待ちください」とあり、アジアリジョンで何やら問題が起きていたようなのです。

「諸問題」と書いてありましてから、文字通り「問題」であり、それもひとつやふたつではなく、たくさんあったことが分かります。

なぜなら、「諸」という漢字には「ふたつの」という意味(例えば「諸手を挙げて」などと使う場合)と、「たくさんの」という意味があり、「諸問題」と使う場合は「たくさんの問題」を意味するからです。

公表されていたアジェンダ(議案)では、それらしき「諸問題」はひとつも載っていませんでしたから、アジアリジョンの「諸問題」はどれもこれも「非公開会議(executive session)」で話し合われたことになります。

確かにアジアリジョンはたくさんの課題を抱えていますが、まさか今回のボードでそんなにたくさんのアジアリジョンの問題が話し合われていたとは驚きました。

ちなみに、アジアディレクターは「諸問題の当事者には直接、お話しいたしました」と書きましたが、私もアクトのクラブ員もアジアディレクターから何のお話も頂いていないので、アクト絡みでたくさんの問題があったのでないことだけは確かです。

アジアディレクターがあのような意味深な発表をしたので、「どうせ、アクト絡みでしょう…」と思われた方もいらっしゃったかもしれませんが、どうかご安心下さい。

※本日も2本をアップする予定にしています。2本目は18:00も予定です。

2016年5月24日 (火)

「出陳拒否」裁判、第16回期日は明日25日

不当な「出陳拒否」を巡る第16回期日は、明日25日(水)11:00から東京地裁で開かれるとのことです。

4月6日に開かれた第15回期日に被告側4人は出廷せず、関係者によると、とにかく金銭の支払いを頑なに拒んでいるとのこと。

これにより、「判決」に向けた準備が本格的に進むことになりました。

被告側4人全員の考えが一致しているのかどうか知る由もありませんが、少なくともアジアディレクターの頭の中にあるのは「カネ」のことだけのようです。

つまり、「『和解』より支払うカネが少なくなるなら『判決』の方が得」だし、「『判決』なら全く払わないで済む可能性だってある」と考えているようなのです。

確かに、「判決」で原告側の請求額が全て認められることはほとんどありませんし、現状、原告側が修正「和解案」で示している金額より少なくなる可能性があるなら、「判決」に期待をかける気持ちも分からないではありません。

とは言え、「判決」となれば、「勝訴」「敗訴」がはっきりします。

何より「和解」に比べ、裁判所の「判決」の方が格段に重いわけですから、「敗訴」が確定すれば(判決を不服として控訴することも可能です)、TICAのボードの決議以上に大きな”十字架”を背負い続けることになるかもしれません。

確かな根拠をもとに、「『判決』なら必ず勝てる」というのなら話は別ですが、「カネを払わないで済む可能性がある」とか、「カネの支払額が少なくて済みそうだ」という理由だけで「判決」の方を選ぶとするなら、ちょっと違うのではないかと思ってしまいます。

Completeではなく、Complicate?

アジアリジョンでは先週末、アクトが22日に東京でショーを開きましたが、実はアジアリジョン内ではもうひとつ、ショーが開かれていたようです。

それは韓国--。聞くところによると、TICA単独のショーではなく、もうひとつの団体との合同ショーだったとか…。

それにしても不思議なのは、TICA本部サイトの「Complete Show Calendar」に、そのショーの予定が掲載されていなかったことです。

「complete」でないならば、タイトルを「Incomplete Show Calendar」とした方がいいかもしれません。

それとも、complicateな事情があって、アジアディレクターの了解のもと、敢えて掲載しないことに決めたのでしょうか…。


201605_2
http://www.tica.org/ja/show-calendar

2016年5月23日 (月)

昨日はありがとうございました!!

昨日、アクトとしては今シーズン最初のショーを開催しました。

小規模なショーとなりましたが、北海道からもお越し頂き、ありがとうございました!

今回は新しい試みとして、ジャッジブックの作り方を変更してみました。

3枚綴りではなく、1枚を使い、それをジャッジ→リングクラーク→マスタークラークと回していきます。

終了後はジャッジブックを会場内でスキャンし、原本はジャッジのみなさまにお渡しし、スキャンデータはアクトの方でTICA本部に一括して送ります。

従来方式、新方式とも一長一短があるようで、ジャッジ、クラークのみなさまにはご不便をおかけしたかもしれません。改善できるところはしていきたいと思います。

変更に伴う一番の課題は、そのクラスのファイナルが終わるまで、そのクラスの結果が記入されたジャッジブックをリングクラークがマスタークラークに渡せないことです。

というのも、これまでのように、逐次マスタークラークに回していくと、いざファイナルをしようとする際に、ジャッジの手元に何もない!という状態になるからです。

今回は頭数も少なかったので、何とかなりましたが、頭数の多いショーでは改善の余地があるかもしれません。

次回は7月10日(日)にショーを計画しています。みなさまのご参加を期待しております。


Photo
《小型スキャナーでジャッジブックをスキャンし、原本はジャッジにお返ししました》

Photo_2
《昨日のショーでは、ひまわりをモチーフにしたロゼットを作り、お配りしました》

【速報】主なルール改正のTICAボード決議

先週末に開かれたTICAボード会議(電子会議)のルール改正に関する主な決議内容をお伝えします。

①SGCタイトル取得に関する要件緩和(Show Rule 27.4、207.1.1の改正)
  改正提案に対して、何の措置も取らない(Take No Action)という動議が提出され、賛成
  13、反対1で可決。よって、要件は緩和されないことになりました。

②「P.O.」ルールの改正(Show Rule 210.13を追加)
  賛成2、反対12で否決。よって、「P.O.」ルールは現状のままということになりました。

③クラーク/エントリークラークの更新料の廃止等について
  全会一致で、ルール委員会に差し戻しになりました。

④ジャッジと出陳者の空港-ホテル-ショー会場内の移動に関する改正(Standing Rule
  2015.3を追加)
  全会一致で可決。ジャッジと出陳者(及びその猫)は一緒の「shuttle transport」に同乗
  できるようになりました。

⑤アジアリジョンでは、今年9月3~4日にショーの予定が入っており、ショー開催の要望が
  出ていたようですが、全会一致で否決されました。

  ルールを勉強されている方のためにお伝えすると、今回の決議はStanding Rule
  109.1.1に基づくもので、アニュアルショーが開かれる同じ週末にショーを開く場合は
  TICA本部に特別な許可を受けなければならないことになっています。

  その許可申請には、例外として認めるに当たっての具体的な理由とともに、なぜアニュ
  アルショーに影響を与えないかを述べなければならないことになっています。

⑥中国の上海で開催された3dayショー(4月30日、5月1日、2日)は、現状、TICA本部の
    「Show Report」では2015-16年度のところに3日間の結果とも入っていますが、5月2日
    については2016-17年度のショーとして組み入れられることになる見通しになっているよ
  うです。

※本日は2本をアップする予定にしています。2本目は18:00の予定です。

2016年5月22日 (日)

【TICA海外動向】TICAが抱える根本問題

先日、Yahoo Groupsの中に新しいページが作られたことを紹介しましたが、必ずしも賛成だけではないようです。

この新しいページについて投稿したメンバーに対し、別のメンバーが次のようなメッセージを投稿していました。

日本語に訳すと、露骨で生々しくなるので控えますが、TICAアジアのメンバーであれば、字面を追っただけでなんとなく、このメンバーの言いたいことは理解できるのではないかと思います。

要は、TICAアジアが抱える根本問題はTICAアジアだけが抱えているわけではないということです。

様々なリジョンで、深刻さの程度の度合いや問題の現れ方は違うにせよ、似たような状況であると言えるのではないでしょうか。

以下が、ある海外リジョンのメンバーがSNSに投稿したメッセージです。

「I am not on that page and probably won't be on your new page, but I will tell you what the problem is. There is a lot of anger in the "rank and file"(※rank and fileは比喩的表現で、一般人や庶民。この場合、一般のTICAメンバーを意味します)

There is a perception that the rules don't apply to the "in club" and the EO and various judges.

There is a growing conviction that the whole booming organization is corrupt and that judging is biased.

And until that is addressed, you are going to have a lot of disgruntled people and a lot of people who no longer support the shows. I hear we have 20 entries for our regional.....I've heard a lot about how TICA needs to attract young exhibitors.

Well I guess so! Young means they haven't been around long enough to see what is going on. Let me give you a heads up: the older exhibitors are the ones with the money and the time and they are leaving TICA.

They don't even care enough to try to change things. They just want to attack someone, anyone. People are angry. The yahoo message board last week was a fine example of that spirit.

TICA is in the process of imploding.(※ implodingはimplodeの現在分詞。「内側に破裂する、 内破する」の意味)

※本日も2本をアップする予定にしています。2本目は18:00の予定です。

2016年5月21日 (土)

【お知らせ】ジャッジブックの変更について

明日のアクトのショーでは、ジャッジブックの作り方を変更したいと思っています。

現在は3枚綴り(Office提出用、ジャッジ保管用、クラブ保管用)になっていますが、これを1枚にします。

ジャッジは審査結果を記入した紙をリングクラークに渡し、リングクラークはクラークカタログと照らし合わせてチェックし、マスタークラークに渡します。

何かテクニカルエラーが判明した場合は、それをリングクラークに差し戻し、ジャッジに書き直して貰って再び、マスタークラークまで返します。

ショーが終わった後、クラブ側がジャッジブックをスキャンしてジャッジに渡します。

オフィ スにはクラブからまとめて提出しますので、ジャッジの皆さんがEMSで発送する手間が省けます。

ジャッジのみなさん、クラークのみなさん、「ジャッジブックが3枚綴りになってない!」と驚かれないようにして頂ければと思います。

【ご参考】LA申請に関するルール改正について

5月19日付で、米国TICA本部から「2016 Official Standings」が発表になったわけですが、このランキング表を申請書類のひとつとして使って、LA(Lifetime Achievement)を申請できるようになっています。(※昨秋のアニュアルボードミーティングで決議済み)
http://www.tica.org/standings/official-standings

ルールを勉強されている方のために、Standing Rule を掲載すると、以下のようになっています。

901.4.2.6.4 Copies of the certificates issued by Executive Office or copies of the Official Standing posted on the TICA Website by the Executive Office showing that an RW or an IW have been achieved.

このルール改正により、いちいちその猫の「certificates」を探し出してコピーを取る必要がなくなったほか、早い段階で申請を出せるようになりました。 

※本日も2本をアップする予定にしています。2本目は17:00の予定です。

2016年5月20日 (金)

【発表】TICA 2016 Official Standings

米国TICA本部から「2016 Official Standings」が発表になりました。tttp://www.tica.org/standings/official-standings

これで「正式なポイント」と「ポイントに伴うランキング」は決まったことになります。

ただし、先日もお伝えしましたが、このランキングはあくまでポイントに基づいただけのものであり、このランキングに沿って「RW」の表彰が行われるかというと、必ずしもそうではありません。

「RW」として表彰されるためには、また別のルールがあり、そのリジョンで表彰されるにはオーナーがそのリジョンに居住していること、表彰対象の猫がそのリジョンのショーで少なくとも1回出ていること--と規定されているからです。

各リジョナルディレクターがそれをチェックして、ようや く「RW」の表彰猫が最終的に決まるというわけです。

猫界も”大競争時代”に突入?(5)

米国TICA本部あるいはボードが、もうひとつの団体によるBG公認の動きをどう見ているのか、いちメンバーの立場では知る由もありません。

TICAはもともと新しい猫種の公認に積極的でしたから、BGの登録数やエントリー数が多少減少したとしても、新たな猫種の登録や出陳で補えると考えているのかもしれません。

とは言え、”金の鉱脈”はそうそう簡単には見付かるものでもありません。

BGは血統登録団体において、ある意味での”金の鉱脈”となったわけですが、では、次の”金の鉱脈”はあるのか?と問われれば、明確な答えに窮するのではないでしょうか。

BGを創出した米国のブリーダーファミリーが次に手掛けたのはTGでした。

そのTGがTICAで公認されたのは2007年。間もなく10年が経とうとしていますが、最新の登録状況によると、登録数は2569頭に過ぎません。

公認から30年のBGと比べるのは酷かもしれませんが、約47分の1にとどまります。

逆に、2012年に公認されたSVは、間もなく5年が経とうとしている時点で3648頭ですから、SVの方が期待できるかもしれません。

もし、BGの登録数やショーへの出陳数で、もうひとつの団体に負けていくようなことがあれば、TICAの将来にとっても何らかの影響を与えかねないリスクを孕んでいるように思えてなりません。

※本日も2本をアップする予定にしています。2本目は15:00の予定です。

2016年5月19日 (木)

【TICA海外動向】SNS運営管理の課題

Yahoo Groupsの「TICA MEMBERS LIST」というページのほかに、よく使われているのがFacebook(FB)のTICAのページではないでしょうか。

しかし、このページについては問題を指摘する声があるのも事実です。

最近、あるTICAメンバーが、あるリジョンのFBのページに以下のような投稿をしました。

「○○ is big on kicking people off the page」(※○○は管理責任者のジャッジの名前)

確かに、SNSにおいて、誰かに対する誹謗中傷やウソの情報が投稿され、それを放置していたなら、そのページの管理者は管理責任を問われることになるでしょう。

しかし一方で、アクトのブログに対してもそうですが、正当な理由と根拠を持って意見や論評を書いても、自分に都合が悪いことを書かれると「バッシングだ」と言って非難する人たちがいるのも事実なのです。

TICA全体にとって、クラブにとって、ジャッジにとって”不都合な真実”があるかもしれませんが、それを全て封じ込めてしまっては、組織としてもクラブとしてもジャッジとしても健全な発展や成長はないのではないでしょうか…。

「言論の自由」「表現の自由」を守らなければならない一方で、投稿サイトを言葉の暴力による”無法地帯”にしてもならないわけです。

では、どうすればいいのでしょうか。

私の提案は、管理者を一人ではなく、複数にすることです。

FBのTICAのページも、たったひとりのジャッジが管理しているところに、不満の声が出る要因があるような気がします。

複数の管理者が協議して、その投稿が本当に誹謗中傷なのか、あるいは正当な根拠を示した上での論評の類いなのかをしっかり区別する必要があるのではないでしょうか?

自由闊達で風通しのいい組織がTICAの持ち味であるなら、TICAに関連した投稿サイトもそうあるべきでしょう。

猫界も”大競争時代”に突入?(4)

今日はちょっとした”こぼれ話”です。

TICAとは別の団体によるショーが先週末にあり、日曜日は6頭のBGがお目見えしたわけですが、ジャッジのみなさんが一様に「BGというのは性格が良くておとなしい」と感心していました。

余りの落ち着き払った(眠いのとはまた違う感じ…)BGを審査したあるジャッジは、あまりの超然とした態度に、「お~い、大丈夫か~」と声を掛けるほどでした。

種を明かせば簡単な話で、BGブリーダーが性格が良くて、おとなしいBGを選んで出しただけのこと…。

実際のところ、ショーに出てくるBGの全部が全部、先週末のショーのように性格が良くておとなしいわけではありません。

とは言え、これは重要なテーマを内包しているとも言えます。

性格が良くておとなしいBGが、この団体のショーにこぞって出てくるなら、この団体にとっても、BGにとってもプラスになるからです。

TICAとしても、BGとの向き合い方を見つめ直す必要が出てくるのかもしれません。

※本日も2本をアップする予定にしています。2本目は18:00の予定です。

2016年5月18日 (水)

【TICA海外動向】Yahoo Groupsに新しい投稿ページ

アジア以外のリジョンで何が起きているか? あるいはどのような動きが出ているかを随時、紹介していきたいと思います。

Yahoo Groupsには「TICA MEMBERS LIST」というページがあり、開設は1999年12月と古く、2000人弱が登録しています。

TICAアジアメンバーでも参加している方がいるかもしれません。

これに対して、ある海外リジョンのメンバーが、新たに「TicaNews」というページを5月16日にYahoo Groups内に開設しました。

開設した理由について、そのメンバーは以下のようなメッセージを投稿しています。

「Good morning!!! As most of us know, the Tica Members list is pretty well full of negativity and hate. A group of us have decided it's time to stop the hate or we are going to implode form the inside out!

To make a fresh start we have started a new list called Ticanews. Yes, this is a yahoo group but it will not be the name calling, trashing and bashing that's going on on the current members list.

If you would like fresh, positive outlook for Tica and our cats go to Ticanews and join!!

Remember why we are here..it's about the cats!!!! They are why we are here!!!」

猫界も”大競争時代”に突入?(3)

TICAともう一つの団体と、BGを巡る”獲得競争”の幕は切って落とされました。

第二ラウンドの”主役”は、おそらくジャッジということになるでしょう。

BGブリーダーやBGオーナーが、どちらの団体のジャッジに審査して欲しいと思うか、評価して欲しいと思うかによって、どちらのショーに自分のBGを出したいかが分かれるだろうからです。

その意味では、ジャッジ同士の団体戦と言えるかもしれません。

たとえ、「スタンダード」は異なっていても、どちらの団体のジャッジがその団体の「スタンダード」をより完璧に理解しているか?

どちらの団体のジャッジがBGのハンドリングに優れているか?

どちらの団体のジャジが「スタンダード」により忠実に基づいて審査し、正当な評価を下しているか?

どちらの団体のジャッジがBGの減点対象や失格対象を見逃すことなく審査できているか?

それらによって、”ドル箱”となっているBGの登録数やエントリー数の中長期的な趨勢も決まっていくような気がします。

早ければ5年後にもその帰趨が判断できるようになっているかもしれません。

※本日も2本をアップする予定にしています。2本目は18:00の予定です。

2016年5月17日 (火)

【速報】空港-ホテル-ショー会場の移動に関するルール改正

先日、あるジャッジのコメントに関連して、ジャッジと出陳者の間に「一線を引く」ことの重要性を指摘しましたが、今月20~22日に予定されているボードミーティングでも、これに関係したルール改正の動議が提出されています。

ルールを勉強されている方はショールール第15条「Conduct of Judges(ジャッジの振る舞い)」をご覧下さい。

その215.3に、「Judges shall not transport, supervise the transportation of, or in any way be cogniznt by any personal act on their part of the entries of an exhibitor at any ring in which they are officiating」と書いてあります。

そのショーで審査を担当するジャッジは、自分のリングに出てくる猫を運んだり、運ぶのを手配したり、あるいはその猫の出陳者の個人的な行動の一部と認められるようなことをしてはならないというものです。

これに対して、ルール改正ではStanding Rule の2015.3として、「ホテル、空港、ショー会場間の移動の乗り物に関しては215.3で規定する違反の適用外とする」を加えるとしています。

ただ、ちょっと気にかかるのは動議のタイトルが「Add Standing Rule 2015.3 (Sharing shuttle buses)」となっており、この通りだとすると「shuttle buses」に限られることになります。

しかし、改正案の文章だと、「sharing a vehicle between a hotel, airport and/or show hall」となっており、これならシャトルバスに限らず、タクシーでも可能ということになりそうです。

猫界も”大競争時代”に突入?(2)

TICAともう一つの団体と、BGを巡る”獲得競争”の幕は切って落とされました。

最終的には、ブリーダーや出陳者がどちらの団体のショーに価値を見出し、どちらのショーに自分のBGを出したいかにかかっていることでしょう。

少なくとも、その意味において、もうひとつの団体の方はTICAとの差異化戦略を取ってきました。

それは「スタンダード」です。

すでに、このブログでも紹介してきましたが、TICAともうひとつの団体では、BGの「スタンダード」が大きく異なります。(※もうひとつの団体の「スタンダード」はあくまで現時点でのものであり、今後、変更される可能性があります)

第一ラウンドの”戦い”は、どちらの団体の「スタンダード」に、より多くのBGブリーダー、オーナーの支持が集まるかという点になるでしょう。

その意味で、もうひとつの団体の「スタンダード」は、良く言えば「意欲的」、別の言い方をすれば「挑戦的」と言えるかもしれません。

(正確に言うと、「スタンダード」は団体それ自体が作っているものでも、ジャッジが作っているものでもありません。それぞれの団体に所属しているブリーダーらで構成するブリード・コミッティーが作っています)

※本日も2本をアップする予定にしています。2本目は18:00の予定です。

2016年5月16日 (月)

【速報】クラーク更新費用に関するルール改正

クラークとエントリークラークはライセンス更新にあたって、毎年度それぞれ5ドルを更新料として支払っているわけですが、なくなるかもしれません。

今月20~22日に開かれる予定のボードミーティングにおいて、「更新料として5ドルを支払う」との規定が削除される動議が提出されることになっているからです。

その代わり、もし、更新テストを期限内である60日以内に送り返さなかった場合にはペナルティとして10ドルが科せられ、追加で与えられる2週間以内に送り返さなければならないという規定が加わります。

※ちなみに「Agenda(議案)」の34ページと35ページは同じ「Entry Clerking Manual」の改正に関するものになっていますが、おそらく間違いで、ひとつは「Clerking Manual」の改正に関する動議、もうひとつが「Entry Clerking Manual」の改正に関する動議と思われます。

猫界も”大競争時代”に突入?(1)

先週末は、TICAとは別の団体によるショーがあり、土曜日は2頭のBG、日曜日は6頭がお目見えしました

BGは、TICAでは1986年に公認されたわけですが、この別の団体では遅れること30年…。今シーズンからようやく、ミセラニアスクラス(Miscellaneous class)として認められることになりました。

猫種としては1種類が加わっただけの話なのですが、「たかがBG、されどBG」と言えるかもしれません。

なぜなら、TICAにおける登録猫数ナンバー1はBGであり、最新の登録状況によると12万1888頭に及び、TICAの登録数全体の24%を占めるからです。

いわば、TICAにとっては”ドル箱”とも言える猫種なわけです。

まだ、ミセラニアスクラス(Miscellaneous class)ですから、審査しても順位が付くわけではなく、タイトルを取ったり、アワードランキングに入ったりすることも出来ません。

しかし、来シーズンからチャンピオンシップに昇格するようなことがあれば、BGのエントリーの動向次第では、それぞれの団体の収益にも微妙な影響を与えることでしょう。

猫界もまた、”大競争時代”に入ったと言えるのかもしれません。

※本日も2本をアップする予定にしています。2本目は18:00の予定です。

2016年5月15日 (日)

【速報】「P.O.」ルールの改正について(6)

さて、ルールを勉強されている方のために、「P.O.」とはそもそもどういうルールになっているのかを確認しておきたいと思います。

ルール改正の動議がボードに提出されるぐらいですから、「P.O.」についはしっかりルールで定められています。

Show Rule 第3条「エントリーの資格(Eligilibity for Entry)」の23.2にはこう書いてあります。

「審査を担当するジャッジによって繁殖された成猫や子猫、あるいは過去6カ月以内にそのジャッジの所有になっていた猫は、そのリングにおいて『P.O.』となることができる」--。

「その成猫や子猫は、ショールール23.2、215.2、215.4の規定によって、このリングでは賞を得る資格はないが、公式なキャットカウントとして含まれる」--。

ここで重要なのは、上記以外の理由では基本的に「P.O.」とすることは出来ないということです。

その理由は、すでに3回にわたって具体的なケースとして紹介してきた通りです。

もし、勝手に「P.O.」にすることが許されるなら、”出来レース”まがいのショーや、アワードポイントの”不正操作”につながる行為がいくらでも出来てしまうからです。

もちろん、今回のルール改正の動議が可決されれば、すでに述べてきたケースにおいてもルール的な”お墨付き”を得ることになるでしょう。

しかし、果たしてこうした“お墨付き”を与えていいものなのか、個人的には疑問が残ります。

ルール改正にあたっては、あらゆるケースを想定して議論してほしいと思います。

2016年5月14日 (土)

【速報】「P.O.」ルールの改正について(5)

P.O.ルールの改正にあたっては、ありとあらゆるケースを想定した上で決めなければならないことは何度も指摘してきた通りです。

もし、今回のP.O.ルールの改正が通ると、以下のようなことも可能になり、仮に誰かが問題視したとしても、「ルール上、何の問題もないはずだ」ということになります。

例えば、あるクラブオーナーが親族の猫を、リジョンにおけるその年度の「ベストキャット」にしたいと考えたとしましょう。

そのためには、その猫がそれぞれのリングで「ベストキャット」を取るなど、高得点を得る必要があります。

これからお話しすることはあくまで極端なケースですが、P.O.ルールが改正されれば、ルールのお墨付きのもとに堂々と出来ることになります。

例えば、クラブオーナーのキャットショーであるジャッジを招いたとします。

しかし、このジャッジはどの猫を「ベスト」にするか分かりません(当たり前と言えば当たり前ですが…)。

そうした場合、それでもクラブオーナーが親族の猫を「ベスト」にしたい場合、クラブ員に声がけして、この親族の猫以外の猫を全てP.O.とすればいいのです。

P.O.の猫はファイナル表彰を受けられないわけですから、そうすれば「ベスト」が約束されます。

そこまで極端でなくても、以下のようなケースも考えられます。

例えば、過去に「IW」や「LA」を獲った猫の場合、ともすると現役の猫に勝ってしまうケースがあります。

しかし、P.O.ルールが改正されれば、そうした心配をすることなく、出すことができ、カウントを増やすことが出来るようになるというわけです。

P.O.ルールの改正動議を提案したジャッジがこうしたケースまで想定した上で、出したのかどうかは分かりません。

しかし、今回の改正はこうしたやり方にルール上のお墨付きを与えることだけは間違いないのです。

2016年5月13日 (金)

アワードランキングのFAQ

毎年この時期になると、アワードランキングについての問い合わせを受けることが多くなります。

そこで、簡単なFAQ(Frequently Asked Questions)を作ってみました。

Q:最終的なランキングはいつ発表されますか?
A:例年、6月中旬辺りになります。まず、米国TICA本部がそれぞれのリジョナルディレクターにリストを送り、リジョナルディレクターはリストに載っている猫が全てそのリジョンの猫であるかどうかをチェックします。

Q:「Estimate Standhings」に掲載されているポイントと順位は正しくはないのですか?
A:「Estimate Standhings」はその名の通り、「Estimate(推定)」ですから、公式(あるいは正式)ではありません。あくまでファイナルのポイントに基づいて計算されていますし(キツンで30リング分、キャッツで50リング分のファイナルポイントがない場合、一般審査でのポイントも加わります)、キャットカウントが公式結果と異なることもあります。

Q:「Official Standings」が正しい得点と順位と考えていいですか?
A:ポイントは正しいと言えますが、順位はそうとは限りません。「Official Standings」は公式ポイントだけに基づいた順位であり、その他のルールについては考慮されていません。例えば、そのリジョンで表彰を受けるためにはオーナーがそのリジョンに住んでいることや、その猫が少なくともそのリジョンのショーに1回は出ていなければならないなどのルールがあるわけですが、「Official Standing」はそうした事情まで考慮に入れていません。

Q:最終的なランキングと、「Estimate Standhings」や「Official Standings」は違う場合があるということですか?
A:そういうことになります。例えば25位前後の猫については、仮に「Estimate Standhings」や「Official Standings」で25位であっても、最終的なランキングで26位になってしまうこともあれば、仮に「Estimate Standhings」や「Official Standings」で26位や27位であっても、最終的なランキングで25位以内に入ることもあり得ます。また、「Official Standings」のところには「Un-Registered(未登録)」の猫を集めたページがありますが、TICAナンバーを取れば、ここに掲載されている猫が最終的なランキングに入ってくる場合もあります。

【速報】「P.O.」ルールの改正について(4)

”ベスト待ち”--。

キャッツのタイトルにおいて「QGC」を獲得すると、こんな言葉を聞くようになります。

6000点というポイント要件はありますが、「あとベストを獲れば、SGCになれる(なる資格を得られる)」ことを意味します。

これに関連して、”順番待ち”という言葉も一部のクラブの間であるとの噂が絶えません。

ベストになれるのはひとつのリングで1回だけですから、「QGC」の猫を持つクラブ員が増えてくれば、「ベスト」を貰うために順番を待つというわけです。

そのクラブ員になれば、そのクラブのジャッジが順番にクラブ員の猫にベストを与えるわけですから、クラブ員にとってもこんなに美味しい話はありません。

どんなルール違反があろうと、どんな暴挙をしようとも、クラブ員は唯々諾々とクラブオーナーの意向に従うというわけです。

もちろん、そうした事が行われているという確たる証拠はありませんから、あたかも”順番待ち”をしているかのように次から次へとクラブ員の猫が「ベスト」を獲っているように偶然見えるだけかもしれません。

しかし、「P.O.」改正の動議が通れば、こうした”順番待ち”という悪弊(仮に噂であったとしても…)は少なくなるかもしれません。

例えば、あるクラブにおいて、5頭のLH(あるいはSH)の「QGC」の猫がいたとしましょう。

SPリングでベストを獲れば、「SGC」になれる(なる資格を得られる)ことになります。

ルール改正の動議が通れば、一部のクラブオーナーやジャッジがしていると言われるような、いちいちクラブ員のタイトルやポイント状況を事前に把握する必要はなくなります。

なぜなら、5頭の出陳者が相談して、このうち4頭のオーナーが「P.O.」として出せばいいのです。

そして、次のSPのリングではベストを貰った猫が「P.O.」に回り、次は別の猫がベストを貰えばいいというわけです。

ルール改正動議が通れば、こうしたやり方はルール違反ではありません。

しかし、果たしてそれでいいのでしょうか? そういうキャットショーが本来あるべきショーの姿であり、多くの出陳者がエントリーしたいと思うでしょうか?

※本日も2本をアップする予定にしています。2本目は18:00の予定です。

2016年5月12日 (木)

残された任期における「レガシー」づくり

オバマ米大統領が、現職の米大統領として初めて、広島を訪問することが決まりました。

まさに、「歴史的訪問」となるわけですが、この時期に実現した背景には色々な理由があります。

一番大きな理由は「レガシー」づくりでしょう。

「レガシー」は「遺産」を意味し、この場合は「政治的な遺産」を表します。

もっと分かりやすく言えば、大統領やその政権が任期中にどんな「政治的な遺産」を残したかということになります。

オバマ大統領にとって、現職の米大統領として初めての広島訪問は大きな「レガシー」になることは間違いありません。

任期最終年の今回を逃せば、在任中に広島訪問を実現することは難しくなります。

「レガシー」づくりはどんな国、どんな企業、どんな団体のトップでも同じです。

アジアディレクターはTICAアジアにおいて、どんな「レガシー」を遺してくれるのでしょうか…。

 

【速報】「P.O.」ルールの改正について(3)

こんなケースも考えられます。

例えば、あるショーのSPリングにおいて、5頭しか猫が出て来ないとします。(エントリーは10頭いるのですが、SPリングのポイントは必要ないから5頭がアブセントしたとします

このカウントでは、たとえベストを取ったとしても、アワードポイントは104点にしかなりません。

一方、こうしたリングの場合、カウントが1頭増えるごとに、ベストの猫のアワードポイントは11点ずつ増えるわけです。カウントが10頭になれば、ベストを取ると159点になります。

もし、「P.O.」改正の動議が通れば、どうなるでしょうか?

残り5頭がアブセントしないで、「P.O.」として出てくればいいというわけです。

そうなれば、5頭全部がいわゆる”もれなくファイナル”になる上に、アワードポイントもカウントが10頭の時の点がもらえることになります。

これはポイントの”不正操作”と言えるでしょうか? それとも言えないでしょうか?

もちろん、ルール改正の動議が可決されれば、ルールとして「不正ではない」という”お墨付き”を与えることになります。

しかし、果たしてこういうルール的な”お墨付き”を与えることがいいことなのでしょうか?

少なくとも、こうしたケースが想定されることを、TICAのボードメンバーだけでなく、ジャッジと出陳者全員が知っておかねばならないでしょう。

2016年5月11日 (水)

猫界における「プロ意識」について考える(19)

国でも企業でもそうですが、トップが持つべき「プロ意識」として、2つの「覚悟」が挙げられるのではないでしょうか。

ひとつは「先頭に立つ覚悟」、そしてもうひとつは「責任を取る覚悟」です。

この2つは「車の両輪」みたいなもので、どちらか一方だけではいけませんし、ましてや両方ないのは論外と言えるでしょう。

しかし、TICAアジアにおいては、不法行為やルール違反に関しては「先頭に立つ」のに、ルール順守や疑惑解消となると決して「先頭に立つ」ことはないディレクターを長年にわたり、戴いてきました。

「責任を取る覚悟」がないのも衆知の通りです。

この12年間にわたり混乱が拡大しこそすれ収まることがなかったのは、ある意味、この2つの「 覚悟」の無さから生じたものであると言えるかもしれません。

TICAのディレクターは単なる「名誉職」でもないですし、自分勝手に権限を振うことができる権力者の座でもないのです。

ディレクターは、TICAメンバーに仕える”公僕”であり、メンバーのため、そして公正・公平なショーの実現のためだけに権限を振るうことが求められているのです。

そして、そのためには2つの「覚悟」が欠かせないのです。

よく「地位が人をつくる」と言いますが、そんなことはありません。

常に気構えと心構えを心の内で反芻し、訓練を積んでこなかった人が地位や職を与えられても、その地位や職に相応しい振る舞いなどできるはずがないのです。

それはこの12年間を振り返れば分かることだと思います。

【速報】「P.O.」ルールの改正について(2)

コングレス(CG)のリングは、カウントが20頭以上でないと成立しませんから、仮に「novice」の猫にタイトルを取らせてあげたいと思ってCGをやろうとしても、20頭以上いなければ出来ないということになります。

日本においても、「SGC」を獲得した猫をあたかも「P.O.」のような扱いで審査するといったこともありました。

しかし、この「P.O.」改正の動議が通れば、そうした苦労はなくなります。「SGC」を取った猫も堂々と「P.O.」として出陳できることになるからです。

しかし、一方において難しい問題を孕んでいると言えます。

例えば、「novice」の猫にタイトルを取らせようと、何らかのCGを開こうとしたとしましょう。

しかし、「novice」の猫は20頭どころか、10頭しかいなかったとします。

動議が通れば、「SGC」のタイトルを取った猫でも「IW」を取った猫でも、いくらでも「P.O.」として出せるようになります。

そこで、仮に15頭のタイトルや称号持ちの猫を「P.O.」として出したとしましょう。

カウントは「novice」の10頭と合わせて25頭になりますから、TOP10のファイナル表彰になるわけです。

ただ、この場合、「P.O.」の猫はファイナル表彰出来ませんから、要は10頭の「novice」の猫全員が”もれなくファイナル”ということになるわけです。

これは”出来レース”でしょうか? それとも”出来レース”ではないでしょうか?

こうしたCGを開くことができるようにルールを改正し、お墨付きを与えることが、果たして正しいと言えるのでしょうか?

なかなか難しい問題だけに、TICAのボードメンバーだけでなく、ジャッジと出陳者全員が真剣に考えるべき問題だと思います。

2016年5月10日 (火)

猫界における「プロ意識」について考える(18)

「プロ意識」のある人とない人を分かつものの1つに、「自己保身」が強いかどうかがあると言われています。

「プロ意識」のある人は「自己保身」に走らず、徹底して己と戦い、決して現実から逃避しようとしませんが、「プロ意識」のない人は目の前の困難な状況や出来事から、すぐに逃げだそうとします。

TICAアジアが12年という長きにわたり、混迷の時代にあるのも、原因のひとつに「自己保身」しか考えないトップを戴いたことが挙げられるのではないでしょうか。

「火中の栗」を拾えてこそのトップであり、降りかかる火の粉を払うのはいいとしても、火の粉から逃げ回っていてばかりいるというのは残念な限りです。

例えば、TICAには「プロテスト」という異議申し立ての手続きがあります。

TICAのルールを勉強している方ならお分かりかと思いますが、第一義的にはリジョナルディレクターが解決に当たるものなのです。

まずリジョナルディレクターに相談し、解決に当たってもらう--。それでも解決しない場合に、初めて米国TICA本部に提出するのが本来的な流れなのです。

しかし、TICAアジアにおいては、ディレクターが「プロテスト」を解決するどころか、無関係を決め込んでメンバーから出された「プロテスト」の文書を読むことすらしなかったり、自らが異議を申し立てられて裁判を起こされ、防戦一方になったりしています。

問題解決能力があるかどうかの前に、「自己保身」に走りやすい人であるかどうかの見極めも、重要だと言えるでしょう。

【速報】「P.O.」ルールの改正について(1)

今月20~22日に予定されているTICAのボードミーティングにおいて、「P.O.(Presentation OnlyまたはPresented Only)」のルール改正に関する動議が提出されるようです。

Show Rule第10条「エントリーした人の責任(Responsibilities of Exhibitors)」のところに、210.13として「オーナーまたはエージェントの裁量において、その猫をP.O.として審査してもらうことができる」という項目を付け加えるというものです。

確かにこの動議が通れば、出陳者の意向で、このリングは普通に勝負、あのリングは「P.O.」というように出来ることになり、コングレス(CG)も容易に成立しやすくなるでしょう。

そして、ルールコミッティの追記によれば、このルール改正はCGのリングだけを想定したものではなく、全てのリングタイプを想定したものであるとなっています。

果たして、このルール改正はいいことづくめでしょうか?

何回かにわたって、この問題を考えたいと思います

2016年5月 9日 (月)

猫界における「プロ意識」について考える(17)

ファイナルの後、ジャッジと猫とオーナーで記念写真を撮る--。

キャットショーでの微笑ましいワンシーンですが、あるジャッジがショーでこんなことを言っていたそうです。(※私が直接、居合わせて聞いたわけではないので、言葉は正確ではないですが…)

「私のFBのページに、走っている猫との写真は投稿しないようにして下さい」--。

要は、馴れ合いを廃し、ジャッジと出陳者の間に一線を画すということのようですが、この話を聞いて私は、これもジャッジにおけるひとつの「プロ意識」ではないかと思いました。

このジャッジはこんな主旨の話も付け加えたそうです。

「ルールに書いてあるかないかは分かりません。そもそもFBなんて30~40年前にはなかったわけですから」--。

何か指摘するとすぐ、「ルールに書いてないでしょう!」と言う目くじらを立てて反論する人がいますが、ルールに書いてあろうがなかろうが、常に良識と常識を働かせてこそ、「プロ意識」があると言えるのではないでしょうか。

「馴れ合いを廃し、一線を画す」という「プロ意識」があれば、少なくとも姉の猫を審査してファイナルに入れるなんてことができるはずがありませんし、ブリーダーも「プロ意識」があれば親族が審査するリングには猫を出さないようにするでしょう。

【続報】SGCの要件緩和について

TICAのルールを原文で勉強されている方のために、先にお伝えした「SGC」の要件緩和に関する動議について原文をお伝えします。(※5月4日のブログも参照して戴ければと思います)

関連するルールは、Show Rule 27.4とStanding Rule 207.1.1.1です。

Show Rule 27.4については、最後に以下の文章を加えるという内容です。

「When at least 75 cats, 50 alters or 50 household pets are present in an allbreed class, any final within the Top 10 AB may be substituted for the award of Best Cat. When 50 Cats are present in an specialty class, any final within the Top 5 SP may be substituted for the award of Best Cat」

そして、Standing Rule 207.1.1.1については、「SGC SGCA SGM 6000 points plus 1 Best Cat as a QGC/QGCA/QGM」となっているわけですが、「plus」の後に「either」を付け加えた上で、最後に「OR 1 final Top 10 AB with a minimum of 75 cats/50 alters/50 household pets as a QGC/QGCA/QGM」「OR 1 final Top 5 SP with a minimum of 50 cagts as a QGC」が加わります。

アイソレイテッド地域も同様(ポイント要件は変わりません)になりますので、Standing Rule 207.1.1.2にも同様の変更が加わるとしています。

なお、この動議に関してルールコミッティのコメントが付いているわけですが、反対意見が目立つことも併せてお伝えします。

2016年5月 8日 (日)

5月7日の重要性(今年は過ぎてしまいましたが…)

TICAのアワード入賞を目指して頑張ってらした出陳者のみなさんにとって、5月7日は極めて重要な日です。(今年はもう過ぎてしまいましたが…)

4月末にショーシーズンが終わり、ホッとされている方も多いかもしれませんが、5月7日までの1週間はまだまだ気を抜けない重要な期間といえます。

なぜなら、万が一、ポイント関係の訂正があった場合、米国TICA本部への訂正申請は5月7日が期限となっているからです。

ルールを勉強されている方は、Standing Rule 601.2.17~19をご覧頂ければと思います。

601.2.17 The cutoff date for scoring corrections from exhibitors is May 7th. Any corrections including corrections/additions/deletions of suffixes must be
received from exhibitors in the Executive Office in writing by May 7th.

601.2.18 After notification by the appropriate Regional Director, please call the Executive Office for questions concerning the points earned by a cat.

601.2.19 Titles used for Regional and/or International awards will be the highest title which has been claimed and verified at the end of the show season for which the award is applicable. If the cat has earned a higher title, but that confirmation application has not been received in the Executive Office by May 7th, it will not be used for awards presentation.

5月7日を過ぎてしまうと、その後に何らかの訂正をしなければならないことが見付かっても訂正されることはありません。

今年は過ぎてしまいましたが、来年以降、注意して頂ければと思います。(※もしかしたら日本と米国は時差があるので、まだ間に合うかもしれません)

前期ショーレポ、全て開きました!(4)

アジアリジョンに目を移すと、2015-16年度ショーシーズンでは全クラスを通じて、IWのABで「トップ25」に入る猫はいませんでした。(※以下、全てEstimated Standingsベース)

かろうじてキャッツのLH25位以内に1頭、SH25以内に2頭入り、アジアリジョンのIWとしては3頭という結果に終わりました。

2014-15年度はキャッツのAB「トップ25」に3頭入り、この3頭とは別にLH「トップ25」に3頭入りましたから、キャッツで合計6頭のIWが誕生。

さらにアルターでも1頭、IWになりましたから、アジアリジョンでは合計7頭のIWがいたことになります。

それと比べると、2015-16年度は半分以下に減ったということになります。もしかすると、ここ最近ではかなり少ない水準ではないかと思います。

一方、キャッツのベストブリードはNF、MKL、RB、SF、SFL、SOの6頭。前々期は5頭でしたから、1頭増えました。

キャッツのIW入賞の最低ラインは毎年度、微妙に変わるわけですが、前期はSH25位が10703点だったのに対して、LH25位は10256点でしたから、447点も差があったことになります。(※前々年度はSH25位が10613点、LH25位が10486点で、差は127点でした)

その意味で、前期はSHにとってはさらに厳しく、LHにとってはチャンスが広がったシーズンだったと言えます。

IW入賞に向けては、こうした傾向を見極めることも大事になるのではないでしょうか。

※本日は2本をアップする予定にしています。2本目は18:00の予定です。

2016年5月 7日 (土)

前期ショーレポ、全て開きました!(3)

「努力は必ず報われる。もし報われない努力があるのならば、それはまだ努力と呼べない」--。

これは王貞治氏の名言ですが、IW入賞やアワードランキングの上位を目指した努力についても同じことが言えるかもしれません。

キャッツのIW入賞は、LH25位以内、SH25位以内なわけですから、25位と26位の差は極めて大きいものがあると言えます。

それだけに、年度末を控えてその前後の順位にいる猫にとって、競争は一段と熾烈になるというわけです。

例えば、Estimated StandingsでSH27位の米国BG。最終週のショーを直前にした順位は25位でした。

年度末最後のショー次第で25位以内に入れるかどうかが決まるわけです。

ショーレポートを見ると、この米国BGは年度末の最終週に開かれた2つのショーに出ていたことが分かります。

ひとつは米国メイン州のショー。そして、もうひとつは米国オクラホマ州のショー。

米国の地理に詳しい方ならお分かりかと思いますが、メイン州は東海岸の最北部の州。一方、オクラホマ州は中南部で、テキサス州の北側に位置します。両州の距離はざっと1万kmに及びます。

米国メイン州のショーは3dayショーでしたから、金曜日(あるいは金曜・土曜)にメイン州のショーに出て、日曜日(あるいは土曜・日曜) にオクラホマ州のショーに出ることが可能でした。

実際、この米国BGはメイン州のショーでファイナルに1回入り、オクラホマ州のショーでもファイナルに1回入りました。

結果として、SH25位以内には入れませんでしたが、この努力と執念には驚かされます。

冒頭の王貞治氏の言葉が正しいなら、それでもまだ努力が足りないということになるのかもしれませんが、もしそうであるなら私たちはもっともっと努力をしなければならないということになるのではないかと思いました。

2016年5月 6日 (金)

前期ショーレポ、全て開きました!(2)

IW入賞やアワードランキングの上位を目指した競争の真剣さはショーレポートとEstimated Standingsから窺い知ることが出来ます。

例えば、Estimated Standingsでキャッツの3位(ベストSH)の米国BGは、今年1月中旬にチャンピオンシップに上がってきて、4カ月弱で13044点(Estimated Standingsベース)を稼いだわけですが、そこには緻密な出陳戦略と執念が垣間見られます。

この米国BGはMAリジョンの猫です。しかし、フランスのショーに2回出たほか、年度末のドイツのショーにも出ていました。

このうち、ひとつのフランスのショーのカウントは100以上、年度末のドイツのショーは90前後でした。

この欧州のショーでの成績がなければ、たった4カ月弱で、13000点台を稼ぎ出し、ベストSHになることは出来なかったでしょう。

真剣にショーを走るとはこういうことであり、そのために努力するとはこういうことであるということが見て取れるような気がします。

IW入賞とは、そうした熾烈な競争の世界で戦うということを意味しているのだと思わずにいられません。

前期ショーレポ、全て開きました!(1)

2015-16年度のショージーズンのショーレポートが基本的に全て開きました。

これにより、前期のアワードランキングがほぼ固まったことになります。(※あくまでEstimated Standingsベースであり、正式決定はまだ後になります)

TICAのベストキャットは大逆転でENリジョンのMCが獲得した模様です。

それまではEWリジョンのKBLが1位を走っていましたが、年度末の最後のドイツでのショーでMCに逆転を許す結果となりました。

ちなみに、ドイツはENリジョン。ベストキャットになったMCはこのリジョンの猫であり、このショーでのMCの成績は「1  1  1  1  2  1  1  1  1  1」(1人のジャッジだけがこのMCをファイナルから外しました。アブセントかもしれません)

これまた、ちなみに…と言うことになりますが、このショーは土曜日(6リング)と日曜日(6リング)が全く同じジャッジで、全てABリングでした。

そして、土曜日の審査でKBLを「ベスト」にし、MCをファイナルに入れなかったジャッジの日曜日のカウントは84(他のジャッジのリングのカウントは90~95)でしたから、最大で11のカウント差があったことになります。

このジャッジは日曜日もこのMCをファイナルから外し、KBLを2位にしていました。

同じ欧州とは言え、リジョンが異なるだけに熾烈な「ベストキャット」争いがあったであろうことは、このショーレポートからも窺えると言えそうです。

※本日は2本をアップする予定です。2本目は18:00を予定しています。

2016年5月 5日 (木)

2016-17年度シーズン、スタート!

日本では早くも2016-17年度のショーシーズンが始まり、一昨日、昨日と、幕張メッセの「ペット博」会場内でショーが開かれました。

昨年は、リングと見学者の間が高い透明なボードで仕切られていたため、ジャッジのコメントは見学者に全く聞こえず隔離された感じが否めませんでしたが、今回は腰の辺りまでしか仕切られておらず、開放的で通常のショーのように見学者との一体感がありました。

キャットショーの場所は昨年と同じように、会場奥の左隅でしたが、猫好きの来場者が写真を撮るなど熱心に見学していました。

昨年は猫のナンバーごとに猫種を記したホワイトボードを設置していましたが、今回はなかったよ うです。

「ペット博」の会場内ということで様々な制約があったとは思いますが、キャットショーに馴染みの薄い見学者の視点に立ったさらなるガイダンスの工夫をしていく必要性を感じました。


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《会場は千葉県の「幕張メッセ」国際展示場11ホール》

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《キツンの審査風景》


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《横一列に3つのリングが設けられ、審査ケージの後ろが出陳者のベンチング》

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《「ペット博」会場の全景。去年同様、左奥の隅にキャットショーの場所が設けられました》

※「猫界における『プロ意識』について考える」は休みました。

2016年5月 4日 (水)

【速報】「SGC」タイトルの獲得要件が緩和?

今月20~22日に予定されているTICAのボードミーティングにおいて、「SGC」の獲得要件の緩和に関する動議が提出されるようです。

現在、「SGC(SGCA、SGM)」は、「QGC(QGCA、QGM)」を獲得したあとに、ベストを獲る(このほか、タイトルポイント6000点以を獲る)必要がありますが、これをキャットカウントによって変えようという内容です。

具体的には、ABリングにおいてキャッツでカウントが75頭以上、アルターとHHPで50頭以上の場合、ベストでなくてもファイナルに入れば、「SGC」を獲得できるようになるというものです。(※もちろん、QGCのタイトルを取得済みで6000点のタイトポイントが必要である点は変わりません)

また、SPリングにおいてはキャッツでカウント50頭以上の場合、ベストでなくてもファイナルのトップ5に入れば、「SGC」を獲得できるようになるという内容になっています。

この動議が可決すれば、「SGC」が獲りやすくなるのは間違いありません。特にカウントが多い欧米のリジョンの出陳者にとってはこの恩恵を享受できます。

日本でも、頑張って猫を集めればどうにか実現できるカウントですし、「ABリングでファイナルに入りさえすれば『SGC』の獲得要件を満たせるのならエントリーしようかしら…」と思う出陳者が出てくる可能性も期待できます。

しかし、一方で、TICAの「SGC」というタイトルの希少性が薄れることも間違いありません。

頑張って、頑張って、あるいは何年もかけて、最後に「ベスト」を獲ったという経験をされた方ならお分かりかと思いますが、あの大きな感動を得る機会も減ることになります。

この要件緩和がTICAの今後の発展と繁栄につながるのかどうか、メンバーひとりひとりが真剣に考える必要があるでしょう。

※「猫界における『プロ意識』について考える」は休みました。

2016年5月 3日 (火)

猫界における「プロ意識」について考える(16)

正しい知識と認識を持てず、しかも高みを目指す意識も低いのであれば、お世辞にも「プロ」とは言えないでしょう。

アジアディレクター、その姉のクラブ代表、そして2人のエントリークラークは、不当な「出陳拒否」裁判で、「血統書付きの猫について、キャットショーに出陳されたものが結果としてショーキャットと呼ばれる」と驚愕の主張をしたのです。

「ショーキャット」の明確な定義はないものの、だからと言って、キャットショーに出陳するだけで「ショーキャット」と呼ばれると言うのは、余りに酷すぎないでしょうか…。

被告側4人の主張が正しいなら、キャットショーに1度でも出陳すればいいわけで、成績が良かろうが悪かろうが、極端に言えば「失格」になったって、「ショーキャット」と呼ばれるようになるわけです。

ファイナルに一度も残れなくても「ショーキャット」、とにかく1度でも出陳しさえすれば「ショーキャット」--。おそらく、この4人、あるいはこのクラブの中では、「ショーキャット」とはそういう定義なのかもしれません。

しかし、少しでも「プロ意識」を持つブリーダーなら、ショーでそれなりの評価を受け、それなりの成績を残し、かつそれらの評価・成績を具体的に示せる「タイトル」や「称号」があってこそ、「ショーキャット」と呼べるのではないでしょうか…。

何の根拠も理由も示さず、説明責任も果たさない--。こうした主張の仕方は被告側4人の特徴でもありますが、だからと言って「 ショーキャット」の定義をここまで貶めていいはずがありません。

裁判官が信じてしまったかどうかは分かりませんが、被告側4人の東京地裁での主張は、まじめに「ショーキャット」創出に取り組んでいるブリーダーに対する侮辱でもあると言わざるを得ません。

こうした誤った認識は正して欲しいですし、少なくとも裁判官の前ではショーキャットというものについて噓偽りないことを話して頂きたいと思います。

2016年5月 2日 (月)

猫界における「プロ意識」について考える(15)

アジアディレクターがネットサイトのインタビューで話している「キャットショー」は随分、気楽で楽しいところのようです。

開催するすべてのキャットショーは「一般の方も入場し見学することができる」わけですし、「気軽に参加することができ、飼い主同士が猫談義に花を咲かせています」「気にいった猫がいたら、そのブリーダーとその場で子猫を譲り受ける交渉をすることも可能です」とも話しています。

実際、そうですし、TICAアジアメンバーの多くがそう思っていると思います。

そして、それは10年前も6~7年前も、そして今も変わらないはずです。

ところが、アジアディレクターの姉に言わせると、TICAのショーは全く違う様相を呈します。

3月29日のブログでも触れましたが、「キャット・シ ョーに参加した者であれば、いかに会場が静謐であり、ちょっとした会話でもどれほど目立ってしまうかが分かると思います」(姉が東京地裁に提出した「陳述書」)--。

ちなみに、「静謐」の意味は「静かで落ち着いていること。また、そのさま」(デジタル大辞泉)であり、「深夜、書斎に過ごす静謐なひととき」などと使います。

どうしてこうも妹と姉でキャットショーの雰囲気について言うことが違うのでしょうか…。

ここには、屁理屈だろうがなんだろうが、自分の主張を通すためなら、たとえ裁判所であろうと、何でも言いかねない姿が見て取れます。

そこにあるのは「プロ」の姿ではなく、「アマ」以下であると言われても仕方のない姿ではないかと思えてなりません。

2015-16年度のショージーズンが終了

2015-16年度のショーシーズンが終了しました。出陳者のみなさま、そしてショー開催に携われたみなさま、本当にお疲れ様でした。

今年は5月1日が日曜日だったため、週末に2dayまたは3dayショーを開く場合は5月1日までが2015-16年度のショーシーズンとなりました。(※ルールを勉強されている方のために付け加えれば、5月1日の1dayショーだと2016-17年度のショーになります)

日本で開催されたショーの日数は合計51日で、うち東京での開催が全体の4分の3に当たる38日。この他の地域では名古屋が5日、福岡が4日、長野が2日、千葉が2日でした。

2014-15年度はどうだったかというと、日本で開催されたショーの日数は53日で、うち東京での開催は6割強に当たる33日。この他の地域では福岡が8日、名古屋が4日、大阪・広島・長野・静岡がそれぞれ2日でした。

今シーズン(2016-17年度)は、現時点での各クラブの開催意向を見ると、さらに東京での開催が増え、”東京一極集中”の傾向が強まりそうな雰囲気です。

アジアディレクターが3年前の選挙公約に掲げた北海道での開催はまだ実現していませんが、地方での開催を増やす意味でも必要かもしれません。

※本日も2本をアップする予定にしています。2本目は18:00の予定です。

2016年5月 1日 (日)

猫界における「プロ意識」について考える(14)

「開催するすべてのキャットショーは一般の方も入場し見学することができます」--。

アジアディレクターはネットサイトのインタビュアーから「キャットショーの役割とは?」と聞かれ、こうも答えていました。

しかし、これがいわば表向きの「答え」であることは、TICAアジアのメンバーならご存知のことでしょう。

実態はと言えば、アジアディレクターは会場入り口で、「ここから入るな!」と怒鳴って見学者を会場内に入れさせなかったことがありました。

また、別のショーでは一人の見学者を巡って会場内でトラブルが起こり、警察沙汰になったこともありました。

確かに、警察沙汰になった時の見学者は、純粋に「一般の方」と言えるわけではありませんでした。

主催クラブ、あるいはこのショーに参加していた人たちと、ある種のトラブルを抱えていたことも事実です。

しかし、トラブルが起きた当日はと言えば、普通に訪れ、受付で見学者であることを告げ、会場内を普通に歩いていただけでした。

それを警察沙汰にまでしたのは、明らかにこのショーに参加していた人たちであったことは証拠の動画記録を確認せずとも、当日、あの会場にいた人ならお分かりのことと思います。

不当な「出陳拒否」裁判では、一般オーナーの猫の出陳まで不当に拒絶されました。

TICA全体としては「開催するすべてのキャットショーは一般の方も入場し見学することができる」かもしれませんが、少なくともTICAアジアでは、このアジアディレクターの意に沿わない人物はたとえ一般の人であろうと容赦なく差別され、締め出されるのです。

そこには「プロ意識」など微塵もありません。

「プロ」としての矜持などとは遠くかけ離れた、自己本位の身勝手な感情剝き出しの集団の姿しかありません。

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