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2016年4月24日 (日)

猫界における「プロ意識」について考える(7)

「プロ」と「アマ」の違いのひとつに、正確な知識・認識を持っているかどうかと言うことがあるでしょう。

「プロ」であるなら、正確な知識・と認識を持っていることが大前提と言えます。

ところで、みなさんは「猫の『スタンダード』とはどういうものでしょうか?」と聞かれた時、どう答えるでしょうか?

簡単な言葉なら、ネット検索ですぐに答えが見付かるかもしれませんが、「猫のスタンダードとは」と検索しても、辞書を引くようには答えを得られません。

それだけに、答え方次第で「プロ」と「アマ」の差が如実に表れてしまうと言えます。

TICAにおける猫の「スタンダード」は外見だけを規定したものでしょうか? 

確かに外見に関する規定は多いですが、それだけではないはずです。

性格のあり方も「スタンダード」に含まれていますし、遺伝学的な要素も多く含まれています。

もし、「外見」だけを定めたものだと勘違いしているジャッジがいるとしたら、おそらく審査の際も、文字通り「外見」だけを見て審査しているのでしょう。

アジアディレクターはあるネットサイトのインタビューでこう話していました。

「TICAに公認された純血種にはすべてスタンダードというものが定められています。これは、その猫種がどういう外見をしているべき猫なのかと詳細に決めているものです」--。

これは明らかに、猫の「スタンダード」のあるいち側面しか語っていません。

これでは「プロ」とは言えないですし、TICAのボードメンバーとしても恥ずかしい発言と言わざるを得ません。

これに対し、全く別のあるブリーダーは以下のような説明をしていました。

「純血種の猫種にはそれぞれに理想の姿というものがあり、それをスタンダードと言います」「 キャットショーは、(人の手による)良くない繁殖を防ぎ、また経年によって猫種の特徴がズレていかないよう、純血種としての『本来あるべき姿』をしっかり残していこうというのが目的です」--。

人によって「スタンダード」の説明の仕方には、違いがあるかもしれませんが、「外見」といういち側面だけを取り上げたアジアディレクターの説明より、後者のブリーダーの説明の方が本質を突いたものと思えてなりません。

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