「出陳拒否」裁判、和解に向け前進か?(7)
「和解案」の作成に当たっては、原告側、被告側双方がそれぞれ起案した「和解案」を提示したわけですが、原告側は連休明けにも被告側和解案を踏まえた上での修正「和解案」を提示する見通しとのことです。
両者の「和解案」は分量的に大きな差があるため、原告側としてはできるだけ簡素化し、和解の項目数を減らすことで歩み寄りたい考えのようですが、一方で被告側が根拠を示さずにさらなる譲歩を求めてきた場合は和解交渉を打ち切り、「判決」での決着を求める覚悟も固めた模様です。
原告側としては、真摯に交渉に応じるが、決して”ゴネ得”は許さないとの立場を崩さないということなのでしょう。
現在、”ボール”は原告側 が持っていますが、来週中に”ボール”は改めて被告側に投げられることになりそうです。
ただ、被告側は4人いますので、仮に今回、原告側が提示した「和解案」で納得する被告側と、「判決」辞さずと「和解案」を拒否する被告側というように分かれた場合は、納得する被告側とは和解し、拒む被告側とは「判決」に向けて引き続き争うということになるでしょう。
被告側4人の意向が異なる場合は、4人それぞれと別々の「和解案」を作る(和解を拒む被告側とは「判決」に向けて争う)ことも選択肢に入れているようです。
いずれにしても、”ボール”を受け取った被告側4人それぞれがその”ボール”をどう扱うが焦点になります。