「出陳拒否」裁判、和解に向け前進か?(5)
2014年2月ショーの「出陳拒否」を巡っては、このショーのエントリクラークが「上申書」なるものをTICAのボードに提出しているばかりか、アクトに対する「プロテスト」の中でもその「上申書」を証拠のひとつとして提出しています。
従って、原告側アクトクラブ員としては、被告側と「和解」するに当たって、この問題を棚上げして包括的に「和解」出来ないと考えても不思議ではありません。
なにしろ、このエントリークラークは原告側クラブ員がFAX送信した単純な照会文について、「少なからず恐怖を感じました」と悪意のある報告をし、アジディレクターであるクラブオーナーに至っては「My entry clerk received a threatening letter(私のエントリークラークは脅迫状を受け取った)」とまでボードに報告していたからです。
一連の「出陳拒否」は、アクトクラブ員とそのオーナーの猫の出陳を単に拒絶しただけではないのです。
裏ではアクトとアクトクラブ員を貶め、TICAから排除するための策謀が張り巡らせていたのです。
ですから、こうした「出陳拒否」と密接に関連する問題を放置したままで、原告側と被告側が包括的な「和解」を結べないのは当然と言えるでしょう。
いわば、被告側は今なお、片方の手で拳を振り上げながら、もう片方の手で謝罪の握手を求めているようなものなのです。
被告側がこうした相矛盾する言動を取っている限り、「和解」交渉で前進はあってもゴールに辿り着くことはないのではないでしょうか。