対決姿勢を示しても「和解」に応じる理由とは?
全面対決の姿勢を示しておきながら、どうして「和解」に応じるのか--。その変心の理由は何なのか--。
どんな裁判でもこうした事が起きれば、誰もが「どうして?」と思うことでしょう。
猫界における不当な「出陳拒否」裁判もそのひとつですが、それを読み解くに当たってはワタミのケースが参考になるのではないでしょうか。
ダイヤモンドonlineの「DOL特別レポート」にこんな解説記事が載っていました。
「先日、2008年に起きたワタミの過労自死事件の損害賠償請求訴訟が、和解により終結しました。当初は、『道義的責任はあるが、法的責任はない』として争う姿勢を示していた創業者の渡邉美樹氏も 、和解当日、清水邦晃現社長とともに和解協議の場に現れ、遺族に謝罪しました」
「なぜ、このタイミングでの和解となったのか。その理由は、いうまでもなく過労自死事件です」
「過労自死事件それ自体は、2008年の出来事でしたが、2012年2月に神奈川労働者災害補償保険審査官に、『長時間労働による精神障害が原因』として労災認定されたことで、『ワタミはブラック企業である』とのイメージが世間に広まっていったのです」
「損害賠償請求訴訟に対し、初めは強気な姿勢を見せていたワタミ側も、この2年の極端な業績の落ち込みを前に、次第に態度を軟化させていきました」
「決算書を見る限り、今回の和解はワタミにとって本当 にギリギリのタイミングでした。もちろん、この和解によってワタミがどこまで再生できるかは、まだわかりません。しかし少なくとも、このタイミングを逃していたら、ワタミはもう決して浮上することはできなかったでしょう」
和解の背景には被告側の置かれた状況が色濃く陰を落としている点を見落としてはならないというわけです。
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