「量より質」への転換、みんなが思うことが大切
やや軽めの話題をいくつか取り上げましたが、「閑話休題」--。本筋に戻りたいと思います。
「量より質の方が大事」という考え方の関連で思い浮かぶのが、現ジアディレクターがよく口にする”IW至上主義”的な考え方でしょう。
「TICAアジアから何頭のIWを出したか」などということは、もっぱら”量”を追い求める発想に過ぎず、アジアディレクターの”名誉欲”を満たすだけのものでしかないことは明らかです。
もちろん、個々のブリーダーやオーナーがIWを目標として掲げて努力するのは大切なことでしょうし、結果として多いに越したことはありませんが、それとて出陳者が差別されることなくエントリー出来て、ショーの審査が公平・公正に行われることが大前提です。
TICAアジアが世界に示さなければならないのは「アジアから何頭のIWを出したか」などではないはずです。
クラブオーナーの指示に唯々諾々と従うのではなく、あくまでTICAのルールに従って忠実に職務を果たすクラークの育成、ルール違反のないショー運営を担えるショーコミッティー体制の確立、公平・公正な審査体制の充実などでしょう。
トップだけでなく、リジョンスタッフ、一般メンバー全員が「量より質」という考え方を重視するようにならない限り、TICAアジアが健全な組織として再生することはありません。