問題多く理解に苦しむ「手紙」の内容(6)
手紙に書かれていた言い訳がましい”噓”はまだあります。
それは、不当な「出陳拒否」の裁判が解決するまで、「何も話してはいけないと弁護士に止められています。そのためクラブとしては説明する場がありませんでした」という部分です。
アジアディレクターを務めるクラブオーナーは手紙の中で、「日本の裁判が行われているので弁護士に発言することを止められていた」とも書きました。
これを読んだクラブ員やTICAメンバーはおそらく、「そういうことだったんだ…」と真に受けてしまうかもしれませんが、そんなことはあるはずがありません。
なぜなら、「出陳拒否」の裁判と、4月の静岡での”動物虐待”ショーとは全く関係がないからです。
被告側の弁護士が止めているのは、「出陳拒否」裁判を巡る発言に関してであり、もっと正確に言えば、「出陳拒否」裁判において被告側に不利になるような不用意な発言を慎むように注意を促したものに他なりません。
そもそも、弁護士を雇った「雇い主」は被告側であって、弁護士が被告側に何か言ったとしても、被告側が従わなければならない理由も、弁護士の言いなりにならなければならない理由も何ひとつないのです。
それをあたかも「出陳拒否」裁判と4月の静岡での”動物虐待”ショーが関係しているかのように書き、「何も話してはいけないと弁護士に止められています」とどうして書くのか--。
私には全く理解出来ませんし、手紙を読んだクラブ員やTICAメンバーを欺くための”詭弁”としか思えないのです。