問題多く理解に苦しむ「手紙」の内容(5)
手紙に書かれていた、読み飛ばしてしまいがちな”噓”--。それはもうひとつあります。
「罰金1000ドル」と「ショー禁止」の処罰を巡って、反論の機会が与えられなかったかのような主張です。
手紙でアジアディレクターを務めるクラブオーナーは、9月のアニュアル・ボードミーティングにおいて「質問、発言の場を与えられなかったのはなぜなのか? 片手落ち(差別用語ですが原文ママ)と思う」と書きました。
しかし、「プロテスト」が申し立てられた時点で、クラブオーナーらには「反論書」を提出する機会が与えられ、実際、クラブオーナーが書いたとみられる「反論書」がボードに提出されているのです。
ボードミーティングでは「プロテスト」した側、された側双方から提出された文書や証拠をもとに協議するわけですから、「プロテスト」された側だけ当日のミーティングで発言の機会が与えられていたなら、逆に不公平だったといえます。
本人はボードミーティングの会議室の外で何時間も待機させられたことに不満があるような書きぶりでしたが、まさに「プロテスト」された当事者であるわけですから、外されて当然だったのです。
クラブオーナーは「皆様のお力を借りたいと思います」とも書きましたが、実際問題として力の貸しようもないというのが率直な事実なのです。
※本日も2本をアップする予定にしています。2本目は18:00の予定です。