「出陳拒否」裁判で新たな展開(2)
不当な「出陳拒否」を巡る裁判では、もうひとつ重要な進展もあったようです。
今回の裁判は、もともと昨年2月と4月のショーの「出陳拒否」を対象に起こされたものですが、和解条項案づくりに当たっては、その後の6月の上田市でのショーの「出陳拒否」と、10月のアジアリジョンショーでの「出陳拒否」についても盛り込む方向になったとのことです。
とは言え、現時点で被告側4人全員がそれに同意したわけではないので、原告側がそれらも含めた和解条項案を作ったとしても、「6月と10月のショーの『出陳拒否』は含めたくない」と言い出す可能性がないわけではありません。
ただその場合、原告側としては新たな訴訟を起こす意思を裁判所にも伝えてありますから、被告側が「6月と10月のショーを含めたくない」と反対することは、結果として裁判の長期化を招くだけの結果しかもたらしません。
それに、昨年10月のアジアリジョンショーのエントリークラークは現在の被告側4人とは別のクラブ員でしたから、新たな訴訟となれば、もう一人被告側が増えることになります。
もちろん、被告側が「6月のショーと10月のアジアリジョンショーの出陳拒否には正当な根拠がある。別の裁判官のもとでなら次こそ必ず勝てる」と考えればその限りではありません。
その場合は新たな裁判官のもとで一から争うことになりますが、今回の裁判で「謝罪する」としているわけですから、勝てる可能性は限りなくゼロに近いとも言えるでしょう。