”不都合な真実”が示す残念な「現実」
TICAアジアにおける”不都合な真実”をなぜ、ひた隠しに隠さねばならなかったのか…。
そこには単なる”不都合な真実”を超えた、悲しく残念な「現実」が横たわっているに他なりません。
TICAアジアにおける日本人ジャッジは18人--。
この半数のジャッジが4月の静岡における”動物虐待”まがいのショーに参加し、ジャッジング・アドミニストレーターから何らかの”指導”や”注意”を受けたことになります。
この半数の中には本来、TICAアジアを健全な組織として導く重大な責務がある現アジアディレクターと前アジアディレクターも含まれていました。
それだけではありません。
現アジアデ ィレクターはジャッジを指導する役割を担う「インストラクター」の資格を持っているのです。
指導する立場のジャッジが指導を受けるという目も当てられない「現実」こそ、今のTICAアジアリジョンの現状を如実に示していると言えるでしょう。
ですから、TICA本部がひた隠しに隠したい気持ちも分からないではありません。
しかし、他の猫の団体も高い関心を持って見守るなか、これは”日本の恥”にとどまらず、”TICAの恥”と言っても過言ではありません。
臭い物に蓋をして、見て見ぬふりをしたり、目を逸らしたりしていてはいつまでたっても良くならないでしょう。
目を覆いたくなる「現実」であっても直視し、そこで実際に何が起こり、何が間違っていて、何をどう反省して改善につなげなければならないかを詳細に検証しない限り、本当の意味での再スタートは切れません。