一般メンバーにはひた隠した”不都合な真実”
”動物虐待”まがいの行為があった4月の静岡のショーを巡っては、一般のTICAメンバーに対してひた隠しに隠された”不都合な真実”がありました。
というのも、あのショーでは一部の心ない出陳者による”動物虐待”まがいの行為以外に、ジャッジやクラークにおいても数々のルール違反やその疑惑があったからです。
しかし、公表された議事録を読んでも、そうした事は何ひとつ分かりません。
そもそもジャッジやクラークらが「プロテスト」されていたかどうかも、TICA本部は伏せているからです。
私たちは「プロテスト」の文書の中で、明確に違反の事実やその疑惑を指摘しましたが、TICA本部はそうしたことに一切触れず、議事録でもその点に関しては「No Action」とも「Take Action」とも記載しませんでした。
では、実際のところ、ジャッジやクラークのルール違反はあったのでしょうか? なかったのでしょうか?
私たちが入手したある文書によると、そこにはこう書かれていました(下記はその和訳)。
「ボードはジャッジング・アドミニストレーターに対し、あのショーに参加したジャッジに助言書(あるいは勧告書) を書くように指示した」--。
日本的に言えば、”文書による指導”あるいは”文書による注意”といった類いですが、具体的な内容は不明です。
ここから分かることは、何らかのルール違反や違反すれすれの行為があったという事実です。
少なくともルール違反に近い行為やTICAのジャッジとして相応しくない言動があったからこそ、ボードはジャッジング・アドミニストレーターに指示を出したのではないでしょうか…。
しかし、指導内容が不明のままでいいわけがありません。
どのジャッジにルール違反があって、どのジャッジになかったのか?
ボードはどのルール違反について事実認定し、どのルール違反については事実認定しなかったのか?
TICAのジャッジング・アドミニストレーターは具体的に「どのジャッジの」「どの行為に」対し、「どのような」“助言”や”勧告”、あるいは”指導”をしたのか?
そして、その”助言”や”勧告”、”指導”の内容は適切と言えるのか否か?
これらが全て明らかにならない限り、4月の静岡のショーを巡る問題が真の意味で終わることはありません。
それは公平・公正なショーを開き、全ての出陳者がその公平性と公正さの恩恵を受けるためにも必要なことなのですから…。