2023年11月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30    

リンク

« 2015年9月 | トップページ | 2015年11月 »

2015年10月

2015年10月31日 (土)

「ブラック」批判後の明暗を分けたもの(1)

何を「他山の石」とするか――。

ダイヤモンド・オンライン(DOL)の特別レポート「ワタミとユニクロ『ブラック企業』批判後の明暗を分けたものは何か?」は猫界にとっても興味深いので、抄録を掲載したいと思います。

「2期連続の巨額最終赤字を計上したワタミ。破綻を匂わす報道も出るようになった」

「ここまでの『迷走』を招いた原因はなにかというと、さまざまな見方があるが、『ブラック企業としての烙印が重くのしかかっていることが一因』という声も多い」

「ただ、ここでひとつの疑問が浮かぶだろう。なぜワタミだけなのか、ということだ」

「たとえば、同じく『ブラック企業』と呼ばれるファーストリテイリングは過去最高益を叩き出している。『すき家』のゼンショーも深夜営業の再開を進めるなどして、売上高は増えている」

「これらの企業とワタミの命運を分けたものは一体なんなのか」

「そのような指摘をされた企業は通常、ダーティイメージを打ち消すための施策を打たなくてはいけない。では、ワタミがそのような努力を行ってきたのか、というと首を傾げざるを得ない」

「ほとんどなにもしていない、もしくは逆効果のようなことばかりをしているからだ」--。

※明日はファーストリテイリングとの比較の部分を紹介します。

2015年10月30日 (金)

便利になる? ならない?

アジアディレクターからもリジョンオフィスからも、何の告知も説明もないので、実際のところ便利になるのか?ならないのか? 新たな問題が出て来るのか?来ないのか?詳しくは分かりません。

出陳者に直接関わる事ではありませんが、クラブやショーコミッティーメンバー、ジャッジには関係してくるので、取り上げたいと思います。

先のボードで、ジャッジブックに関する扱いを一部、変更する動議(Motion 7)が可決されました。

これまでジャッジブックは、オリジナルの「ホワイトスリップ」、そのコピーでクラークが確認用に使う「イエロースリップ」、そしてジャッジが自身の確認用に保有する「ピンクスリップ」に分かれていましたが、「イエロー」と「ピンク」のスリップは必要なくなるというものです。

Standing Rules 2017.1に書いてある「The yellow copy」や「the pink copy」は「a copy」に統一され、Judging Program 44.4.3.4 の「Signing judge’s book and giving goldenrod copy to clerk」のところも、「goldenrod(鮮やかな黄色)」という単語が削除され、単に「a copy to clerk」に変更されました。

エントリークラークにとってはドットプリンターで印字する必要がなくなり、負担軽減につながることは間違いありません。

では、実際のショー会場においてはどうでしょう?

「イエロースリップ」も「ピンクスリップ」も必要なくなりますから、ジャッジはリングクラークにオリジナルを渡し、リングクラークはそれを確認した後、そのオリジナルをマスタークラークに渡すことになります。

マスタークラークはそれをチェックし、間違いがあれば差し戻し、オリジナルを書き換えて貰う流れになります。

何か訂正する必要があった際に、ジャッジはオリジナルとイエロー(あるいはピンクも)をきれいに重ねて修正する必要がなくなるわけで、ジャッジにとって便利になると言えます。

一方、ジャッジはオリジナルを持ち帰り、TICA本部に48時間以内に送る義務がありますから、マスタークラークやショーコミッティーが再確認用に手元に置いておこうと思うなら、その場でスキャンするか、コピーを取る必要が出てきます。

ジャッジはこれまでオリジナルをTICA本部に送った後でも、「ピンクスリップ」が残りましたから、いつでも再確認出来ましたが、新しい方法だとスキャンするか、コピーする必要に迫られます。

ジャッジにとっては、マスタークラークやショーコミッティーにスキャンやコピーを依頼する手もありますが、その場合、マスターやショーコミッティーの負担が増えることになります。

ただ、単に負担が「増えるか」「減るか」の問題かというと、そうでもなさそうです。

オリジナルしか残っていないとなると、何か問題が起きた時に、どこで間違いが起きたのか(あるいは見過ごされたのか)の検証が出来なくなる懸念もあります。

ジャッジが間違えたのか? リングクラークのチェックミスだったのか? あるいはマスタークラークのチェックミスだったのか?

「オリジナル」と「イエロースリップ」、そしてそれらをクラークカタログやマスターカタログを突き合わせることで、これまではどこで間違いが起きたか分かりましたが、オリジナルしかないとなると、誰がどこでどう間違えたかが分からなくなることも考えられます。

もちろん、今回の決議は「イエロースリップ」や「ピンクスリップ」を使ってはならないということではないですから、これまで通りでも構いません。

ですので、クラブやショーコミッティーにとって困るのは、Aジャッジが「新方式にしよう」といい、一方、Bジャッジが「従来方式の方がいいです」という場合でしょう。

両方のジャッジブックを準備することなど事実上、無理ですから、ジャッジの間でも一定の共通認識を持ってもらう必要が出てきそうです。

いずれにしても、こうした重要なルール変更にあたってはリジョンディレクターなり、リジョンオフィスから、どういう理由でそうなり、どんな利便性が見込まれ、一方でどういう点に注意が必要になるかについて丁寧な説明があってもいいのではないでしょうか…。

2015年10月29日 (木)

「TOP15」ファイナルの行方

キャットカウントが75頭以上の場合に上位15頭をファイナル表彰するという議案の審議は次のボード(2016年1月22~24日)に持ち越されました。

アジアディレクターは「日本には関係ない」と思って無関心なのかもしれませんが、審議が延びたことは、ある意味、アジアリジョンにとってチャンスではないでしょうか?

なぜなら、「キャットカウントが50頭以上の場合にそうすべきだ」という修正動議の提出も可能ですし、もっとハードルを下げて「40頭以上の場合にそうすべきだ」という主張をアジアリジョンとして展開することも可能だからです。

今回の「TOP15」の動議を「TICAのショーにおけるファイナル改革の一環」と幅広く位置付けるなら、「ファイナル表彰が『TOP5』となっているカウントについても同時に見直すべきだ」という主張も可能でしょう。

現在はカウントが20頭までは「トップ5」の表彰であり、カウントが1頭増えるごとにファイナル表彰が1つずつ増えていく仕組みですが、これをカウント15頭までを「トップ5」とし、16頭で「TOP6」、17頭で「TOP7」、18頭で「TOP8」というように変更する案が検討されてもいいはずです。

TICAのルール改正を、「日本には関係ない」と他人事のように放置するのではなく、「日本にも関係する」ように引き付ける努力をするのがリジョンディレクターの役割でしょう。

仮に否決されたとしても、リジョンのためになるのなら、ねばり強く交渉を重ね、実現の道を探るのがリジョンのトップとしての責務なのです。

2015年10月28日 (水)

新しいクラブにすら協力しないなら…

人はその現場に居合わせたり、事の真相を知らないと、いかに非常識で異常な行為であっても、実感を持って受け止めることはできないかもしれません。

ショー会場のエレベーターを降りてすぐのところで、「ショー会場に入るな!」と怒鳴られたり、「あなたのクラブのショーフライヤーは配らせない!」と嫌がらせを受けたり--。

私やアクトのショーを巡っては、数年前から様々な”嫌がらせ”や”妨害”行為を受け続けてきました。

その現場を間近で見た人は少ないと思いますが、今に始まったことではありません。

露骨で直接的な”嫌がらせ”こそ最近は陰を潜めましたが、今なお、「アクトのショーにエントリーするような人には○○○しない」とか、「アクトのショーでクラークをすることは認めない」とか、陰に陽に嫌がらせは続いています。

ちなみに、TICAのルールを勉強しているメンバーのためにお知らせすると、Show Rulesではショー会場への立ち入りを拒否できる権限があるとは書いてありませんし、ショーフライヤーに関しては「配布を拒んではならない」とはっきり書いてあります。

※29.5.1 The show committee may not refuse to allow the distribution of the following printed materials at TICA sanctioned shows:

29.5.1.1 Entry flyers for TICA sanctioned shows.

奇しくもTICAアジアでは新しいクラブが2つ誕生し、今年度内にお披露目となる「ファーストショー」を開きます。

せめて、この2つの新しいクラブのショーに対しては、私やアクトが受けたような”妨害”行為や”嫌がらせ”などが一切ないことを願いますし、こっちの新しいクラブには協力するけれど、あっちの新しいクラブには協力しないといった”差別”もないことを祈るばかりです。

誰かが指摘していたそうですが、「罰金」を支払わされ、「ショー禁止」処分が科されてなお、出陳者やクラブを「好き嫌い」や「自分たちの意に沿う沿わない」で差別する傾向が続き、新しいクラブにすら公平に協力しないのなら、それこそTICAアジアは本当に終わりです。

2015年10月27日 (火)

蔑ろにされるメンバーの「知る権利」

TICAメンバーの「知る権利」が蔑ろにされている現状も、TICAアジアが抱える悲しく残念な「現実」のひとつでしょう。

TICAアジアリジョンの公式サイトを見る限り、一般メンバーは「知らなくていい」、一般メンバーには「知らせなくていい」と考えているように映ります。

なぜなら、アジアディレクターがオーナーのクラブの「罰金」処分と1カ月の「ショー禁止」の告知は、いまだにリジョンサイトに載らないからです(処分を受けたクラブのサイトも同様で、クラブ員向けに何ひとつ報告していません)。

しかも、アジアリジョンサイトに「BOARD MEETING MINUTES - TICA役員会議事録 -」のページはあるものの、今年も残すところ2カ月余りというのに、「※ 2015年のボードミーティング議事録訳文は、しばらくお待ちください」となったままです。

メンバーの「知る権利」に応えることは、民主主義の原点であり、健全な組織としての大前提であるはずですが…。

2015年10月26日 (月)

”不都合な真実”が示す残念な「現実」

TICAアジアにおける”不都合な真実”をなぜ、ひた隠しに隠さねばならなかったのか…。

そこには単なる”不都合な真実”を超えた、悲しく残念な「現実」が横たわっているに他なりません。

TICAアジアにおける日本人ジャッジは18人--。

この半数のジャッジが4月の静岡における”動物虐待”まがいのショーに参加し、ジャッジング・アドミニストレーターから何らかの”指導”や”注意”を受けたことになります。

この半数の中には本来、TICAアジアを健全な組織として導く重大な責務がある現アジアディレクターと前アジアディレクターも含まれていました。

それだけではありません。

現アジアデ ィレクターはジャッジを指導する役割を担う「インストラクター」の資格を持っているのです。

指導する立場のジャッジが指導を受けるという目も当てられない「現実」こそ、今のTICAアジアリジョンの現状を如実に示していると言えるでしょう。

ですから、TICA本部がひた隠しに隠したい気持ちも分からないではありません。

しかし、他の猫の団体も高い関心を持って見守るなか、これは”日本の恥”にとどまらず、”TICAの恥”と言っても過言ではありません。

臭い物に蓋をして、見て見ぬふりをしたり、目を逸らしたりしていてはいつまでたっても良くならないでしょう。

目を覆いたくなる「現実」であっても直視し、そこで実際に何が起こり、何が間違っていて、何をどう反省して改善につなげなければならないかを詳細に検証しない限り、本当の意味での再スタートは切れません。

2015年10月25日 (日)

一般メンバーにはひた隠した”不都合な真実”

”動物虐待”まがいの行為があった4月の静岡のショーを巡っては、一般のTICAメンバーに対してひた隠しに隠された”不都合な真実”がありました。

というのも、あのショーでは一部の心ない出陳者による”動物虐待”まがいの行為以外に、ジャッジやクラークにおいても数々のルール違反やその疑惑があったからです。

しかし、公表された議事録を読んでも、そうした事は何ひとつ分かりません。

そもそもジャッジやクラークらが「プロテスト」されていたかどうかも、TICA本部は伏せているからです。

私たちは「プロテスト」の文書の中で、明確に違反の事実やその疑惑を指摘しましたが、TICA本部はそうしたことに一切触れず、議事録でもその点に関しては「No Action」とも「Take Action」とも記載しませんでした。

では、実際のところ、ジャッジやクラークのルール違反はあったのでしょうか? なかったのでしょうか?

私たちが入手したある文書によると、そこにはこう書かれていました(下記はその和訳)。

「ボードはジャッジング・アドミニストレーターに対し、あのショーに参加したジャッジに助言書(あるいは勧告書) を書くように指示した」--。

日本的に言えば、”文書による指導”あるいは”文書による注意”といった類いですが、具体的な内容は不明です。

ここから分かることは、何らかのルール違反や違反すれすれの行為があったという事実です。

少なくともルール違反に近い行為やTICAのジャッジとして相応しくない言動があったからこそ、ボードはジャッジング・アドミニストレーターに指示を出したのではないでしょうか…。

しかし、指導内容が不明のままでいいわけがありません。

どのジャッジにルール違反があって、どのジャッジになかったのか?

ボードはどのルール違反について事実認定し、どのルール違反については事実認定しなかったのか?

TICAのジャッジング・アドミニストレーターは具体的に「どのジャッジの」「どの行為に」対し、「どのような」“助言”や”勧告”、あるいは”指導”をしたのか?

そして、その”助言”や”勧告”、”指導”の内容は適切と言えるのか否か?

これらが全て明らかにならない限り、4月の静岡のショーを巡る問題が真の意味で終わることはありません。

それは公平・公正なショーを開き、全ての出陳者がその公平性と公正さの恩恵を受けるためにも必要なことなのですから…。

2015年10月24日 (土)

「膿を出し切る」にはほど遠い…(3)

FIFA(国際サッカー連盟)の汚職事件は”底なし沼”の様相を呈しています。

なんと、日本でも馴染みが深いベッケンバウアー氏まで倫理規定違反で調査を受けていることが発表されました。

2018年と22年のW杯誘致の買収疑惑に関係しているとのことです。

FIFAを巡ってはブラッター会長とプラティニ副会長が倫理委員会から90日間の暫定的な資格停止処分を受けています。

ちなみに、FIFAの倫理委員会は独立した組織であり、調査・審査部門合わせて15人の司法関係者らで構成されています。

翻ってTICAはどうでしょう…。

TICAには独立した倫理委員会などありませんから 、ボードメンバーのひとりであるアジアディレクターがオーナーのクラブで“動物虐待”ショーが行われても、厳しい判断を示すことなど期待できません。

FIFAのように、独立した倫理委員会があれば、このクラブオーナーに対し、ディレクター及びジャッジ資格の資格停止処分を科したでしょうが、TICAにはないのですから甘くなっても仕方ないのかもしれません。

ある報道はFIFAのこうした倫理委員会の動きについて、「”瀕死”の状態になってようやくFIFAの自浄作用が働いたとも解釈できる」と書きました。

しかし、TICAアジアにあっては”瀕死”の状態になってなお、自浄作用が働く兆しは見えません。

TICAのプライド、本当に「守りたい」?

「日本のメンバーがこの問題を正確にとらえ、解決に取り組んでいることをTICAに示し、メンバーのプライドを守りたい」--。

2年前の7月22日、前アジアディレクターが全クラブ代表及びジャッジに配布した意識調査の結果にはこんな「意見」もありました。

しかし、4月の静岡での”動物虐待”まがいのショーを巡り、「この問題を正確にとらえる」必要性を感じているメンバーはごく一部のようですし、「正確にとらえよう」というメンバーもほんのひと握りのようです。

何より、「解決に取り組む」動きは表向き皆無ですし、「TICAに示す」という雰囲気など微塵も感じられません。

今回の件に関して言えば、「メンバーのプライドを守る」とは不祥事やスキャンダルを隠蔽し、私たちのように「膿を出し切り、再生しよう」と考えるメンバーの口を塞ぐこととしか映りません。

もちろん、冒頭の「意見」が誰の言葉だったかを知れば、誰もが「そういうことですか…」と納得するでしょう。

冒頭の発言は”動物虐待”まがいのショーで中心となって協力した人物で、リジョンオフィスの”ナンバー2”のセクレタリーのものだからです。

2年前にはあんな”大見え”を切った人物が、ショーコミッティーの中心メンバーとして、”動物虐待”まがいのショーに全面的に協力していたのです。

ちなみに、4月の静岡のショーはリジョン事務局メンバー全員が事実上、組織的に関与していました。

もし今、心から「日本のメンバーがこの問題を正確にとらえ、解決に取り組んでいることをTICAに示し、メンバーのプライドを守りたい」と願うメンバーがいるなら、キング牧師の言葉を思い起こさねばなりません。

「おそらく人生で最も罪深いことは、正しいことだと知りつつそうしないことだ」--。

「正しいことをするとき、頃合いを見る必要はないのです」--。

※本日も2本立てを予定しています。2本目は18:00にアップする予定です。

2015年10月23日 (金)

「膿を出し切る」にはほど遠い…(2)

東洋ゴム工業に続き、東芝、VW、そして旭化成--。世間では次から次へと不正や不祥事が起こり、目を覆いたくなるばかりです。

マンション傾斜問題では、旭化成の社長がつい先日、謝罪会見を開きました。

会見を一部始終、見ていたわけではありませんが、報道によれば、「ようやく開いた会見だが、『なぜ』はまるで解消されぬままだ」そうで、「なんともぬるい対応というほかない」とのこと…。

「日本中が泣きたくなる名門企業グループの体たらくである」と厳しく断じていました。

翻って、TICAアジア--。

”動物虐待”まがいのショーを開いたのはTICAアジア最大のキャットクラブ。しかも、オーナーはTICAの「Judge of Merit」の称号を持つオールブリードジャッジであり、アジアディレクターでもあるわけですから、ある意味、”名門”キャットクラブと言えるかもしれません。

しかし、TICA本部から処罰は科されたものの、「なぜ、このような“動物虐待”まがいの行為が起きたのか?」「なぜ、リジョンオフィス、クラブ員らが総出で手伝ったのか?」については、解明も検証もされていません。

マンション傾斜問題同様、猫の世界も「『なぜ』はまるで解消されぬまま」なのです。

旭化成グループに関する報道の指摘はそのまま、”名門”キャットクラブを舞台にした前代未聞の不祥事にも当て嵌まるでしょう。

「とことん膿を出し切って、組織のデトックスを図ることだ」--。

”動物虐待”ショーこそ「世界中を震撼させた」はず

2年前の7月22日、前アジアディレクターは全クラブ代表及びジャッジに対する意識調査の結果をまとめ、配布しました。

もちろん、クラブ代表者とジャッジだけにメール配信されたものなので、これを読んだ一般メンバーは皆無かもしれません。

意識調査での「意見」として、前アジアディレクターは2年前のアクトのショーについて「世界中を震撼させました」と書きましたが、”動物虐待”まがいの行為があったショーこそ「世界中を震撼させた」のであり、だからこそTICA本部も「罰金」と「ショー禁止」を科したのではなかったのでしょうか…。

この意識調査で別のジャッジはこうコメントしました。

「今後のアジア地区の発展のために主催クラブの今期の活動の停止に賛成いたします」--。

今回の”動物虐待”まがいのショーを開いたクラブに対してこそ適用すべきであり、今こそこうした声を上げるべきですが、どこからもこうした声は表立っては聞こえて来ません。

キング牧師の名言をもうひとつ記しておきます。

「悪を仕方ないと受け入れる人は、悪の一部となる。悪に抵抗しない人は、実は悪に協力しているのだ」--。

※本日も2本立てを予定しています。2本目は18:00にアップする予定です。

2015年10月22日 (木)

「膿を出し切る」にはほど遠い…(1)

巨人の3選手が野球賭博に関与していた問題で、球団社長が昨日、謝罪会見を開きました。

報道によると、「野球史を汚すような選手を出したことをファン、関係者に深くお詫びしたい」と陳謝したといいます。

一方、スポーツ評論家は「当事者である野球選手が野球賭博に関わるのは論外」と糾弾し、「野球界全体の問題として膿を出し切るべき」と厳しく指摘しました。

翻って、”動物虐待”まがいのショーが行われた”TICAアジアはどうでしょう…。

本来なら、クラブオーナーが謝罪会見を開くか、謝罪コメントを発表し、「TICAの歴史を汚すようなクラブ員を出したことを愛猫家のみなさん、関係者に深くお詫びしたい」と陳謝すべきですが、オーナーも出陳者もどこ吹く風で、これまで通りショーを楽しんでいます。

愛猫団体を標榜するキャットクラブのショーにおいて、”動物虐待”まがいの行為が起こるなど「論外」であり、「言語道断」であると思うのですが、当事者や関係者にそうした意識はないようです。

TICAアジア全体の問題として「膿を出し切る」にはほど遠い状況と言わざるを得ません。

TICAメンバーの姿勢、「大変心強く」思える?

「問題点に取り組んで行こうとするアジアリジョンTICAメンバーの姿勢、大変心強く思います」--。

2年前の7月7日の文書を受け、その3日後、前アジアディレクターはこう書いた文書を全クラブ代表と全ジャッジに配布しました。

内容は、クラブ代表者会議は日程調整が難しいことなどから開催を断念し、代わりに意識調査を実施するというものでした。

あれから2年余り--。

4月の”動物虐待”まがいのショーの開催、そしてそれを受けての処罰が公式に発表されたにもかかわらず、今のTICAアジアでは「問題点に取り組んで行こう」という目立った動きはなく、逆に「何事もなかった」と平静を装うのにやっきになっているようにも映ります。

TICA本部が「罰金」と「ショー禁止」を科したクラブがあったというのに、「日本が不名誉を被った」という声も表立って出て来なければ、「何らかのアクションを起こすべきだ」という意見も公には聞かれません。

事態は極めて深刻であるにも関わらず、クラブ代表者会議を開くでもなく、意識調査を実施するでもないのです。

2年前にあれだけ”正義”を振りかざした前ディレクターも、4月の”動物虐待”まがいのショーで審査していただけに、何も言えないのかもしれません。

自分たちのルール違反や不祥事だと徹底的に無視して闇から闇へ葬り去ろうという組織は必ずや衰退し、世間一般からも見捨てられるでしょう。

キング牧師の言葉が蘇ります。

「問題になっていることに沈黙するようになったとき、我々の命は終わりに向かい始める」--。

※本日は2本立てを予定しています。2本目は18:00にアップの予定です。

2015年10月21日 (水)

「今季の活動停止を進言します」…

「TICAに貢献し、真面目に運営してきたクラブにとって残念で堪りません」--。

2年前の7月7日。ショー会場で、前アジアディレクターはこう書いてある1枚の紙を配りました。

とはいっても、出陳者に対してではなく、クラブ代表者に対してだけでしたから、この紙の存在を知るTICAメンバーはごく一部でしょう。

趣旨はクラブ代表者会議の開催提案でしたが、そこには「日本が不名誉を被ったと判断します」「『日本不信』の払拭は、日本のクラブが今回の問題に対して何らかのアクションを起こすべきだと考え開催提案します」と書いてありました。

そして、アクトに対して「今季の活動停止を進言します」と高らかに”宣言”したのです。

しかし、もし本当に「TICAに貢献し、真面目に運営してきたクラブ」があるとしたなら、今年4月の静岡のショーこそ、「残念で堪りません」となるのではないでしょうか…。

それだけではありません。

「TICAに貢献し、真面目に運営してきたクラブ」と自称したクラブ、「残念で堪りません」と憤ったクラブ自身が”動物虐待”まがいのショーを行い、TICA本部から処罰を受けたのです。

この1枚の紙の起案者は、その”動物虐待”ショーを開催して処罰を受けたクラブ代表者と、それを中心となって手伝ったクラブ代表者の連名だったのです。

2015年10月20日 (火)

今なお果たされない”公約”

おそらく、誰一人覚えていないでしょう。

現アジアディレクターが選挙の際に掲げた”公約”のトップ項目--。

それは「勉強会の実施」でした。

当時の「所信表明(1)」にはこう書いてあります。

「成し遂げたいこと ① Show Rule やバイロー ( By Law ) の勉強会の実施」--。

そして、続く「所信表明(2)」ではこうも強調していました。

「私の所信表明(1)のなかにBy-Laws, Show Rulesの読み会のことを書きました。(中略)JUDGEやCLUBのオーナーでない人が知るべき知識です。DIRECTORになったら最初にしたい勉強会です」--。

「確かにその通り!」と考えて投票したメンバーも多かったかもしれません。

しかし、今なおその”公約”は果たされていません。

果たさないばかりか、自らがオーナーのクラブが「Show Rules」違反と「By-Laws」違反に問われ、「罰金」と「ショー禁止」の処罰を受けたのです。

”公約”通り「勉強会」を実施していれば、4月の静岡のショーのような動物虐待まがいのスキャンダルは避けられたのではないか…と思うメンバーがいるかもしれませんが、それは違います。

なぜなら、こうしたルールはまず、「JUDGEやCLUBのオーナー」が熟知すべきだからです。

ルールの知識に疎い「JUDGEやCLUBのオーナー」がショーを開くとどういう悲劇的な結末を迎えるかを、4月の静岡のショーは示したといえます。

2015年10月19日 (月)

会場管理者から「厳重注意」!!

「今日こそは朝の挨拶で謝罪の言葉があるかもしれない」と思いましたが、昨日もありませんでした…。

実は、謝罪も反省もないという失望感に輪をかけるような残念なことも明らかになったのです。

昨日のショーが始まる前にアジアディレクターであるクラブオーナーから出た言葉ーー。

それは、誰かが土曜日に会場前の道かどこかで猫トイレ用チップをばら撒いてしまい、それをそのままにしていたとかで、なんでも会場管理者からクラブ側に対して厳重注意があったというのです。

このクラブのショーだからこうした不祥事起きたのか…。はたまた他のクラブのショーでも起きていて、たまたまこのクラブが”やり玉”に挙がったのかは分かりません。

しかし、私はこの話を聞いてとても胸が痛みました。

なぜなら、もともとこの会場は私が見付け、苦労して交渉を重ねてキャットショーに使えるようにした、思い入れが強い会場だからです。

今でこそ多くのクラブが当たり前のように使っていますが、当初は「天井が低くて圧迫感がある」とか「狭い」とか、いろいろ言われました。

それでも徐々に使うクラブが増え、TICAの東京のショーの大半がこの会場で行われるようになったのです。

この会場が使えなくなればキャットショーの開催に大きな影響が出ることは火を見るより明らかです。

TICAのショーで使えなくなるだけならまだしも、他の猫の団体にも迷惑をかけることになるでしょう。

主催者も出陳者もジャッジも、良識と常識をわきまえ、ルールをしっかり守っていかない限り、いつか世間から締め出されるようになるのではないかと本当に心配になりました。

2015年10月18日 (日)

”罪”の意識はまるでなく…

動物虐待まがいの行為があったショーを開催したとして、TICA本部から1000ドルの罰金と1月のショー禁止処分を受けたクラブのショーが昨日、ありました(今日もあります)。

TICAアジアだけでなく、TICAそのものの信用と評判を傷付けただけに、アジアディレクターであるクラブオーナーが朝の挨拶でどんな謝罪の言葉を述べるのかと注目していましたが、何もありませんでした。

動物虐待まがいの行為をした張本人の出陳者は悪びれた様子もなく、ショーを楽しんでいましたし、運営責任を問われたはずのショーコミッティーメンバーも全員が何事もなかったかのように振る舞っていました。

恐らく、誰ひとりとして”罪”の意識もなければ、迷惑をかけたとの認識もなく、TICAの信用と評判を傷付けたとも思っていないのでしょう。

4月の静岡のショーで、猫を押し込めた状態で出陳者の持って来た小さなキャリーの上にナンバーを立てて審査ケージの代わりに使ったジャッジ、小さなキャリーを審査ケージに入れてファイナルをしたジャッジ、そしてそうした行為を平然と見過ごしたクラークや協力出陳者も参加していましたが、やはり謝罪の言葉はなく、笑顔を見せていました。

関係者全員が、まるでTICA本部からの処罰など痛くも痒くもないといった態度だったことは、改めてTICAアジアの異常さを浮き彫りにしていました。

こんな非常識極まりない異様な世界なら、「キャットショーに行って見ようか」と思った一般の出陳者が「やっぱりやめておこう…」と思い止まってしまうのも当然かもしれません。

2015年10月17日 (土)

「罪は消えないことを自覚するべきです」…

おそらく、自分では”罪”を犯すことも、それによって罰せられることも、処分を科されることもないと思っていたのでしょう。

実際、これまで申し立てられてきた数々の「プロテスト」は全て「No Action」で切り抜けてきたわけで、それが「成功体験」となっていても不思議はありません。

しかし、今回は自分がオーナーのクラブに対し、「1000ドルの罰金」が科せられ、1カ月という短い期間とはいえ、「ショー禁止」処分が科せられたのです。

ディレクター選挙の際の「所信表明(3)」での発言を、今こそ思い出して頂かなければならないでしょう。

「罪は消えないことを自覚するべきです」--。

2015年10月16日 (金)

「DIRECTORを任せることは出来ません」

「一人のジャッジが巻き起こしている混乱を抑え、TICAの精神・理念に基づきアジアリジョンに和を取り戻したいと思います」--。

2年前のディレクター選挙の際、現アジアディレクターはこう訴えました。

しかし、この言葉は皮肉にも以下のように変わりました…。

「一人のディレクターが巻き起こしている混乱を抑え、TICAの精神・理念に基づきアジアリジョンに和を取り戻したいと思います」

現アジアディレクターは当時、こうも強調していました。

「各メンバーが公平に扱われるよう、全てのTICA規約の適用と実施に務めます」--。

しかし、このディレクターがしたことは、特定の猫や出陳者を差別する「出陳拒否」であり、今や東京地裁で争われる事態にまで発展しているのです。

「所信表明」(1)~(3)を改めて読み返して現状と比べると、あまりの真逆さに驚くばかりです。

当時の「所信表明」は全て、TICAアジアを混乱の”坩堝”に陥らせている人と同じ人が書いたものです。

そして次のようにも書き、クラブサイトにUPしていたのです。

「この人の無責任さがわかります。人間性がわかります。この人にDIRECTORを任せることは出来ません」

2015年10月15日 (木)

「その人に任せる事はできません」…

「罰金」と「ショー禁止」という処分が出たからというわけではありませんが、例の「不作」発言と密接な繋がりがある点も見過ごしてはならないでしょう。

「不作」と発言するようなオーナーのクラブのショーだから、”動物虐待”まがいの行為も行われ、処分が科された…。

”動物虐待”まがいの行為を平然と見過ごし、「何の問題もなかった」と言い張るクラブオーナーだからこそ、「不作」発言が飛び出した…。

どっちが先かは置いておくとして、少なくとも全く不可分ではあり得ません。

こうした事態を踏まえ、何をすべきか--。

アジアディレクター選挙の際の「所信表明(3)」(2013年10月5日)を思い起こせば明らかです。

アジアディレクターはこう書きました。

「アジアは今まであまり大きな問題を起こしませんでした。なにもおこらないようにするのもDIRECTORの仕事の一つです」

「アジアそして日本の会員、TICAの会員を大きな不快感、言いようのないむなしさに落とし込んだその人に任せる事はできません」

2015年10月14日 (水)

「日本を立て直す」ってこういうこと?

2年前、突如としてディレクター選挙に名乗りを挙げた現アジアディレクター。

その「経緯」について、2013年9月30日の「所信表明(1)」でこう説明していました。

「現状を考慮に入れ、現ディレクター(前ディレクターのこと)とも話し合いの上、また多くのTICAアジアメンバーからも『日本を立て直してほしい』と望まれ、ライトインでの立候補を奮起しました」--。

現ディレクターにとって「日本を立て直す」ということは、不当な「出陳拒否」により特定の猫・出陳者を排除することだったのでしょうか?

”動物虐待”まがいのショーを開催してTICA本部から処分を受けることだったのでしょうか?

これでは「立て直す」どころか、逆にTICAアジアの評判を落とし、”破壊”しているに過ぎません。

2015年10月13日 (火)

「アジアが素晴らしい地域であるため」?

TICAアジアとはどういうリジョンなのか?

TICAジャパンとはどういう国なのか? そしてどんなショーを開いているのか?

4月の静岡のショーでの”動物虐待”まがいの行為、そして数々のルール違反は、世界のTICAメンバーに衝撃と失望を与えました。

どうしてこういうことになったのでしょうか?

これはTICAアジアのメンバーひとりひとりが真剣に考えなければならないことだと思っています。

なぜなら、少なくとも現アジアディレクターは2年前のディレクター選挙の時、「所信表明(1)」の中でこう主張していたからです。

「TICAにおいてアジアが素晴らしい地域であると知ってもらうために、根気強く努力しております」

それを信じたからこそ、多くのメンバーが投票したのではなかったのでしょうか…。

2015年10月12日 (月)

みなさまのご協力に感謝致します!!

アクトとしての今シーズン後半戦最初のショーを無事に終えることができました!

これもひとえに出陳者のみなさま、クラーク、ジャッジの方々のご支援、ご協力の賜と感謝しております。

3連休の真ん中のショーであるにもかかわらず、ご参加頂きましたみなさまには深くお礼申し上げます。

今回もスムーズな猫出し、迅速・的確なクラークワーク、経験に裏打ちされた円滑な審査運びに、とても助けられました。

さて、新たな試みとして、カタログに出陳予定猫種の「スタンダード」配点一覧を掲載致しましたが、いかがでしたでしょうか?

これを作った私自身、改めて勉強することにもつながりました。

TICAのショーの審査・評価の透明性向上と、ショー自体の公平性、公正性確保につながればと願っています。

次回は11月22日(日)に開催する予定です。

ぜひまた、みなさまのご参加を期待しています。

昨日は本当にありがとうございました!!!

2015年10月11日 (日)

裁判、第10回期日は14日(水)

不当な「出陳拒否」を巡る裁判の第10回期日は10月14日(水)午前10時30分から開かれるということです。

被告側代理人は前回期日(9月3日)で、「謝罪する」と明言したものの、「(和解金などの)金銭の支払いはしない」と言いました。

これに対して原告側は今回、「被告側が何に対して謝罪する」と言っているのか? さらに「金銭を支払いはしない」ということの根拠と理由が何なのか? を質すようです。

被告側が「あなたたちが『謝罪しろ』というからするまで…」と開き直ったり、「ただ払いたくないだけ…」と駄々を捏ねるようでは和解交渉が進むはずがありません。

TICAのボードメンバーであり、TICAのジャッジであるという誇りと自負、そして自覚があるなら、TICAのディレクター、ジャッジとして恥ずかしくない主張と態度で裁判に臨んで欲しいと思います。

TICAアジアメンバーだけでなく、今や世界のTICAメンバー、他団体の猫愛好家らも注視している注目の裁判なわけですから…。

2015年10月10日 (土)

アクトのショーの新たな試み

これまでも他のクラブに先駆けて様々な新しい取り組みで先鞭をつけてきたと自負しているのですが、明日のショーも小さな取り組みながら導入してみたいと思っていることがあります。

それはカタログに出陳予定の猫種の「スタンダード」の項目ごとの配点一覧表を掲載することです。

基本的に「スタンダード」はその猫種の特徴となる項目への配点が高いわけですから、ジャッジの審査・評価もそうなっているはずです。

カタログのこのページを開きながら、ファイナルでのジャッジの説明を聞けば、他の猫種の「スタンダード」の勉強にもなりますし、審査・評価の透明性向上にも寄与出来るのではないかと考えました。

どうしてその猫がBOBなのか、どうしてその猫がファイナルインするのか--。

それは「スタンダード」により沿った猫であり、その特徴がよく出ているからではないでしょうか?

ジャッジがしっかり「説明責任」を果たし、出陳者もしっかり勉強してその説明に納得するような、本来あるべきショーの姿に一歩でも近づく一助になればと願う次第です。

処分が逆効果になる恐れも…

今日も正午と18:00の2本立てを予定しています。

さて、もし理由はどうであれ、アクトがTICA本部から「罰金1000ドル」と「1カ月の”ショー禁止”」処分を科せられたなら、みなさんはどうしたでしょうか?

それでもアクトのジャッジを引き受けますか?

それでもアクトのクラークを引き受けますか?

それでもアクトのショーに出陳しますか?

おそらく、「そんな処分を受けたクラブに協力できるはずがありません」と口を揃えるでしょう。

でも、それだけで済むでしょうか?

「TICA本部から処分を科せられた以上、TICAアジアとしても何らかの処分を科さなければならない」とか、「1カ月の”ショー禁止”では生ぬるい。1年間の”自粛”処分を科そう」といった話が持ち上がっても不思議ではありません。

なぜなら、TICA本部から何の”お咎め”がないにもかかわらず、実際にそうした動きが2年前にあり、執拗なアンケート調査まで実施されたからです。

それに、4月の静岡のショーを巡っては、いまだに「『プロテスト』したアクトが悪い」と言って憚らず、アクトへの協力を頑なに拒むジャッジやメンバーが少なくありません。あ

今回、アクトの”告発”をきっかけとして(私はそう思っていますが…)、「罰金1000ドル」と「1カ月の”ショー禁止”」処分が科せられてしまったことで、こうした傾向がますます強くなる懸念もあります。

もちろん、そうした本末転倒な主張や動きはあってはならないことだと思いますが、もし、そうした傾向が強まるなら、せっかくのTICA本部の処分も逆効果だったという皮肉な結果と言わざるを得ません。

2015年10月 9日 (金)

続・何とも不可解な「決議30」「31」

議事録は全メンバーが読む数少ない公式資料であり、伝え方や表現の仕方であらぬ臆測も呼べば、反発も招きます--と、書きました。

日本のメンバー、あるいは4月の静岡のショーでの”動物虐待”まがいの行為について詳しく知っている海外のメンバーであれば、「そのことではないかな…」とピンと来ると思いますが、そうでないメンバーはどうでしょう?

「決議30」「31」を読んで、何が起きたのか? 何のことなのか? 説明しなくてもすぐに分かるメンバーは皆無でしょう。

これは「プロテスト」に対する決議内容の掲載全般に共通することですが、余りに不十分です。

これではボードとして「説明責任」を尽くしているとは言えません。

昨日は、処分が「重い」か「軽い」か…。そして「是正効果」があるか否か…を論じましたが、よくよく考えると、多くのメンバーは私たちが提出した「プロテスト」を読んでおらず、証拠写真も証拠動画も全て見ているわけではないので、判断のしようがないとも言えます。

処分が「重い」か「軽い」か、これで決着が付いたか否かは、ボードが何を事実認定して、何を事実認定しなかったのか? さらにその事実認定は正しい判断であったのか? 処分に当たって適用したルールは適切かだったのか? など多くの検証作業を必要とします。

それだけに今回の議事録の書き方、表現の仕方、伝え方では決して十分とは言えません。

単に「罰金1000ドル」と、1カ月の「ショー禁止」だけが独り歩きし、「これで全て決着した」とか、「どっちが勝った負けた」とか安易に考えるなら、TICAアジアの正常化と再生は遠のくばかりでしょう。

目的は「勝ったとか負けた」ではなく、TICAアジアをまともな組織として再生し、公平、公正なショーを運営するクラブを増やすことを通じてTICAアジアを発展させることなのですから…。



何とも不可解な「決議30」「31」

今日も2本アップする予定です。(※2本目は18:00の予定)

さて、もしかしたらみなさんをミスリードしてしまったかもしれませんが、実は今回のボード決議は実に不思議なのです。

TICA本部公式サイトの議事録をご覧頂ければ分かると思いますが、「決議30」と「決議31」は私たちが提出した「プロテスト」に忠実に基づいたものでない可能性もあるのです。
http://tica.org/pdf/meetings/annual_2015.pdf

その前後の「決議」を見て下さい。

「決議29」「32」「33」とも、誰が誰に「プロテスト」したかが分かるように、「○○○ VS △△△」と書いてあります。

しかし、「決議30」「31」はそのような書き方をしていないのです。

同じ「プロテスト」でありながら、なぜ「30」「31」だけ違う書き方をしたのでしょうか?

議事録は全メンバーが読む数少ない公式資料であり、伝え方や表現の仕方であらぬ臆測も呼べば、反発も招きます。

さらに、もうひとつ不思議なのは、「決議31」についてです。

私たちが申し立てた「プロテス ト」では、「決議31」に書いてあるような「By-Law 17.2.2に対する違反」は言及していないのです。

ですから、この議事録だけでは、今回の処罰が4月の静岡のショーに対してのものであるとは断定できませんし、もしかしたら他のショーの他の出来事に対しての可能性も排除できないことになります。

私としては極めて高い確率で4月の静岡のショーの”動物虐待”まがいの行為に関連したものであると考えていますが、念のためTICA本部にも照会してみようとは思っています。

2015年10月 8日 (木)

処分は「是正効果」があるか否か

ともすると、処分や罰則について「重い」か「軽い」かの議論に終始しがちですが、一番大切なのはその処分や罰則に「是正効果」があるかないかです。

軽くても「是正効果」が高ければいいわけですし、重くても「是正効果」がないなら意味ありません。

今回の処罰は2つの決議によって構成されていますが、クラブ側が「『1000ドルの罰金』なんて痛くも痒くもない」ということであれば、「是正効果」はないことになります。

そもそもおカネに”色”は付いていませんし、現在の換算レートで12万円ぐらいなら、今後のショーの出陳料で幾らでも穴埋め出来るというわけです。

「ショー禁止1カ月」も同様です。

処分を受けたクラブは、議事録がアップされる前に、4月29日~5月1日に予定していた3dayショーの日程を別のクラブに譲り、その代わり新たなショースケジュールを2月に入れました。

少なくとも、「決議31」については、形だけの”処分”に過ぎず、「是正効果」は全く期待できないと言わざるを得ません。

処分は「重い」か「軽い」か?

昨日に続き、今日も2本をアップしたいと思います。(※2本目は18:00UP予定です)

4月の静岡のショーでの”動物虐待”まがいの行為を巡るTICA本部の処分が「重い」か「軽い」か--。

公表された議事録からは、TICAボードの中でも意見が分かれていた一端を窺うことが出来ます。

それは「決議31」の後に記載されている「Board Comment」です。

「決議31」は満場一致で決議されたわけではありません。3人のボードメンバーが反対しました。

反対と言っても、”ショー禁止”自体に反対したわけではありません。

それがBoard Commentを読むことで分かるというわけです。そこにはこう書いてあります。

「Those that voted no believed the club should have been prohibited for at least 3 months」--。

決議では2016年4月1日~5月1日までの1カ月の”ショー禁止”処分を科しましたが、「少なくとも3カ月は”ショー禁止”処分にすべきだ」という意見があったことを、ボードはBoard Commentとして敢えて明らかにしたのです。

”ショー禁止”期間を「1年にすべきか」「半年にすべきか」「3カ月にすべきか」、あるいは「1カ月にすべきか」--。

これはボードの裁量に任されており、異議を差し挟めるものではありません。

ただ、これだけは言えるのではないでしょうか?

アジアディレクターがオーナーのクラブにおいて「care of cats」に問題があるショー、そしてTICAの繁栄と利益に反するショーが開かれたということ--。

そして、厳しく責任を糾弾されたショーコミッティーメンバーにアジアディレクター自身とリジョンオフィスセクレタリーが含まれていたこと--。

TICAアジアの歴史において「1000ドルの罰金」と「”ショー禁止”」が科せられたのはおそらく初めてであっただろうことは極めて重く受け止めなければならないでしょう。

2015年10月 7日 (水)

捏造疑惑が晴れてひとまずホっ…

4月の静岡のショーでの”動物虐待”まがいの行為を巡っては、私たちがTICA本部に提出した証拠写真や動画が「捏造したものだ」「個人的な復讐のために作り上げたでっちあげだ」などの誹謗中傷があっただけに、捏造疑惑が晴れてひとまずホッとしています。

今回の処分が「重い」か「軽い」かについては、いろいろ意見が分かれるところだと思いますが、根拠も理由も挙げずに「重い」「軽い」という主張をしてはならないと思っています。

アクトはアクトなりにこの結果を分析した上で、改めて主張すべきは主張し、提言すべきは提言したいと思います。

さて、まず注目点は、今回の処分がShow Rule 29.1.1.2と、By-Law 17.2.2に基づいて行われた点でしょう。

Show Rule 29.1.1.2は、ショーマネジメントの責任、特にコミッティーの責任について明記しており、今回の処分はショーコミッティーに問題があったことをTICAのボードも認めたことになります。

さらに、29.1.1.2は「The show management shall take all reasonable care of cats」とも明記していますから、「care of cats」の面で問題があったと”事実認定”したと言えるでしょう。

By-Law 17.2.2では「The Board of Directors shall do anything necessary and proper that is lawful and not prohibited by these By-Laws for the welfare and benefit of the Association」と書いてありますから、4月の静岡のショーがTICAの繁栄と利益に反するものであったことも”事実認定”したと言えます。

明日以降も解説や分析を綴っていきたいと思っています。

速報!「罰金1000ドル」「”ショー禁止”(1カ月)」

9月2~4日にオーストリアで開かれたTICAアニュアルボードミーティングの議事録が公表されました。

それによると、4月の静岡でのショーを開いたクラブに対して、「罰金1000ドル」が科せられたほか、「2016年4月1~5月1日までショーライセンスの発行停止処分」とすることを決めたそうです。

該当部分の議事録原文は以下の通りです。

30: Motion made by STADTER and seconded by HICKS to fine Enjoy Cat Club $1,000 based on violation of Show Rule 29.1.1.2. Motion carried unanimously.

31: Motion made by VASQUEZ and seconded by PATTON in accordance with By Law 17.2.2, Enjoy Cat Club is prohibited from licensing a show from April 1 through May 1, 2016. Motion carried. Bourreau, Crockett and Hicks opposed.

Board Comment: Those that voted no believed the club should have been prohibited for at least 3 months.

Legal Counsel Susan Adler, President Fate Mays, EN Director Ralph Stadter met privately with Oizumi and Takano to inform them of the result of the complaint. Then they rejoined the meeting.

※Show Rule 29.1.1.2 The show management shall take all reasonable care of cats, carriers and other personal property of exhibitors, but it is expressly stipulated that neither the show management nor any member of the club nor the club sponsoring the show can be held pecuniarily liable for the loss of or accident to the cats, carriers or other personal property of any exhibitor.

※By-Law 17.2.2 The Board of Directors shall adopt standing rules and guidelines
governing the affairs of the Association including but not limited to the function of all employees, appointed officials and committees, the Judging Program, method of determining Annual Awards, the requirements for recognition of new breeds and colors. The Board of Directors shall do anything necessary and proper that is lawful and not prohibited by these By-Laws for the welfare and benefit of the Association.

2015年10月 6日 (火)

「ショーコミッティー」の役割と責務(1)

「ショーコミッティー」の役割と責務は何か--。

ショーコミッティーメンバーに名を連ねたメンバーの何人がこれらを真剣に、あるいは突き詰めて考えたことがあるでしょうか?

TICAの場合、ショールールで明記されていますから、もしそれを読まないでショーコミッティーメンバーになっているなら、改めてTICAのルールを原文でしっかり読み、理解する大切さを強調したいと思います。

とはいえ、私がこのブログで強調したいのは別のことです。

ショールールにはっきり書かれているわけではありませんが、それは招いたジャッジに関する事柄です。

ショーコミッティーがルールに基づくショーを運営していなければ、ジャッジは安心して審査に集中出来ないでしょうし、仮にその場ではジャッジが気付かないことでもルール違反があったとしたなら、あとあと招いたジャッジに多大な迷惑がかかるおそれがあるからです。

その象徴的事例は4月の静岡でのショーです。

”動物虐待”まがいの行為をした出陳者やエージェントのみならず、それを手伝った人々、そしてショーコミッティーメンバー全員がその時も、その直後も「何の問題もない」という姿勢を貫いていました。

今なお、”動物虐待”まがいの行為をした出陳者やエージェント、ショーコミッティーメンバーが何事もなかったかのように、その後も出陳し、ショーを楽しんでいるわけですから、いまだに当事者意識は皆無なのかもしれません。

しかし、ショーコミッティーメンバー、さらには”動物虐待”まがいの行為をした出陳者、エージェントは、そのショーで審査を担当した全ジャッジに対し「何の迷惑もかけてない」と胸を張れるでしょうか?

招いたジャッジが安心して審査に集中できるように、ショーコミッティーメンバーは一丸となって運営上のコンプライアンス(法令・ルール順守)に細心の注意を払い、万全の目配りをしたでしょうか?

招いたジャッジに審査上のルール違反のリスク、さらにはTICAのジャッジとしての倫理規律違反を犯させるリスクを背負わせるようなショー運営をしなかったでしょうか?

招いたジャッジにリスクを負わせ、あとあと大きな問題や迷惑をかけるようなショーコミッティーが存在する限り、TICAアジアの出陳者が増えることはないと思えてしまうのです。

2015年10月 5日 (月)

「不作」発言のもうひとつの側面

「不作」発言がTICAのジャッジとして言語道断であることは言うまでもありませんが、それとは別に、私は思うところがあります。

それは結局のところ、「不作」発言は”天に唾した”結果に過ぎないように思えることです。

仮に実際問題として「不作」だったのであれば、それはどうしてなのか考えてみれば明らかでしょう。

ジャッジが「スタンダード」に沿って正しく審査し、ブリーダーや出陳者を啓蒙し、正しく導いてきたのなら、「不作」になるはずがありません。

逆にジャッジがクラブ員や親しいブリーダーなど属人的関係を優先してファイナルインさせたり、特定の猫を不当に「出陳拒否」して健全な競争を歪めさせているのならどうでしょう?

「スタンダード」に沿った猫種の創出にそれほど情熱をかけずとも結果が付いてくるなら、誰も情熱を注がなくなり、結果として「不作」になるだろうからです。

もちろん、ジャッジだけの責任ではありません。ブリーダーや出陳者の自覚と責任も問われるでしょう。

クラブ員であることなど属人的関係を優先する審査結果に満足して好成績を喜んでいる限り、そして特定の猫が「出陳拒否」で参加出来ないために好成績を収めたことを「ラッキー!」と喜んでいる限り、「ス タンダード」に沿った猫種の創出からますます遠ざかるでしょう。

TICAのジャッジとして、「スタンダード」に基づく猫種の創出を促し、後押しし、導くという自覚と責任感があるなら、少なくとも自分が導いてきたであろうブリーダーや出陳者を前に、「不作だ」などという発言は決して出て来ないはずなのです。

私はこうした”負の連鎖”を断ち切ることが健全なTICAアジアにつながると信じています。

2015年10月 4日 (日)

週明け発売の「AERA」は必見!?

「犬猫2万匹、流通過程で死ぬ」--。

動物愛護家にとっては衝撃的な見出しが躍っていただけに、朝日新聞の読者であれば目が釘付けになったかもしれません。

朝日新聞とAERAの調査によると、「2014年度に国内で販売されるなどして流通した犬猫の数は約75万匹で、その約3%にあたる2万3千匹余りが流通過程で死んでいた」というのです。

ブリーダーやペットショップなどに対して提出が義務付けられた「犬猫等販売業者定期報告届出書」の13年度分(9月施行のため原則的に同月以降の7カ月分)と、14年度分を独自に集計した結果、 「繁殖から小売りまでの流通過程で死んだ犬猫の数は、13年度に1万7038匹、14年度に2万3181匹にのぼった」「それぞれ流通量の3.84%(13年度)、3.08%(14年度)だった」そうです。

報道によると、流通する実態数について環境省は「犬は年間約59万5千匹、猫は同7万5千~17万匹と推計。そのうち死亡した犬は約450匹、猫は約80~約240匹にとどまると見ていた」といいます。

つまり、「流通過程で死亡する犬猫が環境省の推計の33倍以上、流通量全体の3~4%に達する」ことが初めて判明したことになります。

詳報は5日(月)発売の「AERA」に掲載されるとのこと。

TICAはショーだけの団体ではありませんし、TICAアジアとも密接に絡む問題だけに、全メンバーが高い関心を持ってほしいと思います。

2015年10月 3日 (土)

”出来レース”では出陳者は減るばかり

東京五輪の公式エンブレム問題では”パクリ”とともに、”出来レース”なる言葉が注目を集めました。

キャットショーの世界でもかねて”出来レース”疑惑が囁かれ、その疑惑は解消するばかりか、ますます深まる傾向にあるようです。

自分のクラブ員や親密なクラブのクラブ員の猫しかファイナルに入らないとか、ベストを貰えないといった”疑惑”は今に始まったことではありませんが、一部のクラブではその傾向が強まっているとの声もあります。

これでは出陳者が減り、離れていっても仕方ないでしょう。

もちろん疑惑が事実かどうかは分かりません。

しかし、”出来レース”をはなから否定する前に、”出来レース”とは何か、どういうことを”出来レース”というのかについての正確な知識を持つことが重要ではないでしょうか。

おそらく一般的には、「表向きは真剣に競い合っているように見えながら、結果は事前の話し合いで付いている」と理解しているメンバーが多いのではないでしょうか?

ですから、「”出来レース”などあるわけない」「『ある』と言うなら証拠を示しなさい」という反論が出てくるわけです。

しかし、いわゆる”出来レース”の定義の中には「お互いの腹の探り合いで結果が決まっている競争や勝負」も含まれるのです。

こうした”出来レース”の場合、証拠の示しようがありません。

つまり、”出来レース”疑惑は証拠があるかないかで判断したり、それで解決できたりする問題ではなく、疑惑自体をなくす努力をする しかないということになります。

それはジャッジが「説明責任を果たす」ことに尽きます。

なぜ、その猫がBOBになるのか、なぜファイナルに入るのか、なぜその順位なのか--。

逆に、なぜその猫はBOBにならず、ファイナルに入らないのか--。

「スタンダード」に則って正確に、そして丁寧に説明することしかないのです。

しかし、「説明」が”独り善がり”であっては意味がありません。

「出陳者の納得」を得て、初めて「説明責任」を果たしたことになる点を忘れてはなりません。

仮にどれだけ正確に丁寧に説明したつもりでいても、「出陳者の納得」を得られなければ、責任を果たしたことにはならないのです。

TICAアジアで起き ている審査結果を巡る様々な問題の多くは、ジャッジの説明に何かが欠け、出陳者が「確かにその通りね」とか「なるほど、そういうことなのね」と納得出来ていないところに原因があるように思えてなりません。

「説明責任」を果たす努力を地道に重ね、”出来レース”を少しずつでも解消していくことが、結局はTICAアジアの再生への一番の近道だと考えています。

2015年10月 2日 (金)

「正しいか否か」妥協せず貫く

JR東海名誉会長である葛西敬之さんの「私の履歴書」が日経新聞で始まりました(※タイトルはこのコラムの見出しから)

彼は当時の国鉄に入社してすぐ、「『ここは自分が一生過ごす場所ではない』との思い」を抱いたそうです。

どんな状態だったか--。彼はこう記します。

「借金漬けの状態になっても組織内の危機感は薄く、問題を先送りするだけの再建計画が繰り返し作られていく」「職場の規律は崩壊していた」「私は、悪慣行がはびこる現場の実態に直面する」--。

しかし、彼はそうした中にあってなお、「『正しいか否か』だけを判断基準として妥協せず、筋を通すしかない」「労組となれ合う本社の方針に逆らうことで、いや応なしに自立したのだ」と語ります。

何が彼をしてそうさせたのでしょうか。

彼は「そのような厳しい状況のなかで、身を削るようにして鉄道の使命を果たそうとする現場管理者たちに出会った」と書き、「彼らを守り、国鉄を生き返らせるためにはどうすればいいのか」を考えたといいます。

TICAアジアもある意味、当時の国鉄と同じような状況にあるように思えてなりません。

もし、TICAアジアの中に、「身を削るようにしてTICAの使命を果たそうとするジャッジやメンバー」がいるなら、「TICAアジアを生き返らせるためにはどうすればいいのか」を一緒になって真剣に考えたいと思います。

国鉄の民営化がどれだけの困難と時間をかけて実現したかは、みなさんご存知の通りです。

TICAアジアの再生もまた、想像を超えた困難と時間がかかることを覚悟しなければならないのかもしれません。

※葛西敬之氏はJR東日本の松田昌士氏、JR西日本の井手正敬氏とともに、「国鉄改革3人組」と称され、国鉄の分割民営化に尽力した方です。

2015年10月 1日 (木)

今度は”公私混同”疑惑発覚(4)

”公私混同”はなぜ、いけないのか--。

いまさら説明する必要などないと思いますが、この猫界にあって”公私混同”の行き着く先が何であるかを考えれば納得できるのではないでしょうか。

それは「私物化」だからです。

リジョンの”私物化”、クラブの”私物化”、ショーの”私物化”--。

その延長線上に、不当な「出陳拒否」が起きたのではなかったのでしょうか…。

私は”公私”の区別がしっかり出来ていれば起きなかったと思っています。

TICAのオールブリードジャッジによる”公私混同”とその行く着く先の”私物化”は決して許されるものではありません。

こうした言動に目をつぶり、見て無ぬふりをすることがTICAの権益と繁栄を守ることにつながるのか、逆にそれを指摘し、否定し、やめさせることがTICAの権益と繁栄を守ることにつながるのか--。

全メンバーひとりひとりが真剣に考えるべきだと思うのです。

« 2015年9月 | トップページ | 2015年11月 »

無料ブログはココログ