続・何とも不可解な「決議30」「31」
議事録は全メンバーが読む数少ない公式資料であり、伝え方や表現の仕方であらぬ臆測も呼べば、反発も招きます--と、書きました。
日本のメンバー、あるいは4月の静岡のショーでの”動物虐待”まがいの行為について詳しく知っている海外のメンバーであれば、「そのことではないかな…」とピンと来ると思いますが、そうでないメンバーはどうでしょう?
「決議30」「31」を読んで、何が起きたのか? 何のことなのか? 説明しなくてもすぐに分かるメンバーは皆無でしょう。
これは「プロテスト」に対する決議内容の掲載全般に共通することですが、余りに不十分です。
これではボードとして「説明責任」を尽くしているとは言えません。
昨日は、処分が「重い」か「軽い」か…。そして「是正効果」があるか否か…を論じましたが、よくよく考えると、多くのメンバーは私たちが提出した「プロテスト」を読んでおらず、証拠写真も証拠動画も全て見ているわけではないので、判断のしようがないとも言えます。
処分が「重い」か「軽い」か、これで決着が付いたか否かは、ボードが何を事実認定して、何を事実認定しなかったのか? さらにその事実認定は正しい判断であったのか? 処分に当たって適用したルールは適切かだったのか? など多くの検証作業を必要とします。
それだけに今回の議事録の書き方、表現の仕方、伝え方では決して十分とは言えません。
単に「罰金1000ドル」と、1カ月の「ショー禁止」だけが独り歩きし、「これで全て決着した」とか、「どっちが勝った負けた」とか安易に考えるなら、TICAアジアの正常化と再生は遠のくばかりでしょう。
目的は「勝ったとか負けた」ではなく、TICAアジアをまともな組織として再生し、公平、公正なショーを運営するクラブを増やすことを通じてTICAアジアを発展させることなのですから…。