「膿を出し切る」にはほど遠い…(3)
FIFA(国際サッカー連盟)の汚職事件は”底なし沼”の様相を呈しています。
なんと、日本でも馴染みが深いベッケンバウアー氏まで倫理規定違反で調査を受けていることが発表されました。
2018年と22年のW杯誘致の買収疑惑に関係しているとのことです。
FIFAを巡ってはブラッター会長とプラティニ副会長が倫理委員会から90日間の暫定的な資格停止処分を受けています。
ちなみに、FIFAの倫理委員会は独立した組織であり、調査・審査部門合わせて15人の司法関係者らで構成されています。
翻ってTICAはどうでしょう…。
TICAには独立した倫理委員会などありませんから 、ボードメンバーのひとりであるアジアディレクターがオーナーのクラブで“動物虐待”ショーが行われても、厳しい判断を示すことなど期待できません。
FIFAのように、独立した倫理委員会があれば、このクラブオーナーに対し、ディレクター及びジャッジ資格の資格停止処分を科したでしょうが、TICAにはないのですから甘くなっても仕方ないのかもしれません。
ある報道はFIFAのこうした倫理委員会の動きについて、「”瀕死”の状態になってようやくFIFAの自浄作用が働いたとも解釈できる」と書きました。
しかし、TICAアジアにあっては”瀕死”の状態になってなお、自浄作用が働く兆しは見えません。