不可解な”周辺の関係者”の心変わり
それにしても、不当な「出陳拒否」裁判を巡り、「和解」に反対してきた”周辺の関係者”なる人物は、どうしてここに来て矛を収めたのでしょうか?
この人物は被告側代理人らとの打ち合わせ等にも顔を出していたとも言われていますから、単なる”外野”というわけではなさそうです。
もしかすると裁判戦術を転換して、「名を捨てて実を取る」戦略を被告側代表に授けたのかもしれません。
そうだとしたら、「謝罪するが、(和解金などの)金銭は払わない」という提案も理解出来なくもないでしょう。
とは言え、その裁判戦術は有効と言えるのでしょうか?
私にはどうしてもそうは思えないのです。
そもそも今回の「和解」の動きは、裁判官の方から試みに勧めたものだそうで、その中に金銭の支払いも含まれていたというからです。
つまり、被告側の提案は裁判所の勧めを”拒否”するものとも言えるのです。
”周辺の関係者”なる人物が裁判官との駆け引きに長けているのかどうかは分かりません。
一方で被告側代理人は弁護士ですから、「謝罪するが、金銭は払わない」という提案が被告側利益につながると考えなければ、そのような提案をするはずがありません。
しかし、「謝罪するが、金銭は払わない」と言い出すことが社会常識に照らし合わせてまともと言えるのでしょうか?
私が裁判官なら明らかに心証に悪影響を及ぼす提案であり、私ならしませんでした。