関東・東北豪雨の深い”爪痕”に思う(3)
「備えあれば…」とは言うものの、どうしても平時はその意識が薄れがちと言えます。
TICAアジアに限って言えば、多頭飼いのブリーダーも多いわけですから、ブリーダーにとっての「備え」とは何かを常日ごろから考えておくことは重要でしょう。
リジョン事務局を中心に、大規模な自然災害にいかに備えるかを話し合っておく必要もあれば、ディレクターやリジョン事務局が備えの意識を高める呼びかけや働きかけをすべきですが、残念ながら今の体制はそうなっていません。
個人的な意見ですが、私はブリーダーにはブリーダーとしてのしっかりした”自助努力”の意識が求められていると思っています。
例えば、キャリーと簡易テントは頭数分をしっかり備えておき、借りなくて済むようにする。
人間のための備蓄食料・水とは別に、猫のための食料と水、猫砂(あるいはペットシーツ)、ペット用医薬品を十分に確保しておく。
家や猫舎で何がどう壊れても、出来るだけ自分で補修出来るように、それなりの工具・補修部材を準備しておく。
これらはブリーダーとしての最低限の”備え”と言えるでしょう。
その上で、いざという時に地域の動物救助・救護にいかに役立てるかを考えておいてこそ、真のTICAメンバーと言えるのではないでしょうか…。
こうした意識を高め、様々な意見交換を積み重ねて行くことは重要だと思うのですが、現在のTICAアジアではそうした認識がまだまだ不十分のようであり、残念でなりません。