”TOP 15 Finals”をどう考えるか?(3)
私がちょっと不思議に思うのは、今回の”TOP 15 Finals”がなぜ、カウント75頭以上の場合なのか?ということです。
「75頭以上」という前提に合理的根拠があるのかないのか、公開されている文書を読む限り、よく分かりません。
そこで、仮に”TOP 15 Finals”を導入するなら、カウントが何頭以上の場合に最も相応しいかを自分なりに考えてみました。
その際の指標として使うのが「ファイナル率」です。これはキャットカウントに占めるファイナルインの頭数の比率を「%」で示したものです。
本来、完全に公平・平等であるなら、「ファイナル率」もカウントの大小にかかわらず一定であることが望ましいわけですが、実際にはそうなっていません。
例えば、カウント5頭なら、”もれなくファイナル”ですから、「ファイナル率」は100%です。
カウントが20頭なら、ファイナルは5頭ですから、「ファイナル率」は20分の5で25%。
これがカウントが25頭になると、ファイナルは10頭になりますから、「ファイナル率」は25分の10ですから40%に上がります。
ファイナルインの確率がキャットカウントによってどれだけの差があるか、これでご理解頂けたと思います。
今回の”TOP 15 Finals”の提案も、ある意味、この延長戦上に出てきたと言えます。
キャットカウントが70、80、90、100頭と増えても、ファイナルインの頭数が10頭なのは不公平だろうというわけです。
では、カウントが75頭の時に”TOP 15 Finals”にすると「ファイナル率」はどうなるか? 75分の15で、20%になります。
現在の「ファイナル率」(カウント75頭で”TOP 10”の場合)は13.3%ですから、およそ7ポイント(%)のアップです。
「ファイナル率」20%が高いのか低いのか、議論は分かれるかと思いますが、カウントが20~25頭の時の「ファイナル率」が40~25%であることを考えると、20%では低いような気がしています。
例えば、カウント60頭の場合に”TOP 15 Finals”にすると、「ファイナル率」は60分の15で25%になりますから、私としては”TOP 15 Finals”を導入するなら、カウント60頭以上でもいいのではないかと思うのです。
カウント60頭以上と言うことであれば、日本のショーでも”TOP 15 Finals”の恩恵を受けられる可能性が出てくるというわけです。
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