此の期に及んでようやく(1)
不当な「出陳拒否」を巡る今回の裁判を通じ、アクトと私にとってプラス面がなかったわけではありません。
此の期に及んでようやく…と言うべきか、2年前のアクトのショーを巡る被告側4人の認識に微妙な変化が出てきたようなのです。
2年前のアクトのショーについて被告側はこれまで、「世界中から日本人は皆グル」だと言われているとか、「世界中の猫愛好家からのブーイング」とか、散々非難してきましたが、先の第7回期日では「世界中のTICA会員より反響があり…」と言い換えてきたというのです。
「反響」は中立的な概念の言葉ですから、そこに「いい」「悪い」の判断の入り込む余地はありません。
「『日本のずる』と評して日本全体の不正を連想させる書き込みがあるなど目に余る状況です」といった恣意的に誇張した言い方に比べれば、格段の”進歩”と言えるでしょう。
ですから、世界中のTICA会員から「反響」があったということをもって、アクトや私に”罪”を着せることは出来なくなったというわけです。
それにしても、裁判を起こされないと、こうした人としての常識的な認識すら正せないとは私には全く理解できませんし、それは人として実に恐ろしいことだと思わずには居られません。