「他山の石」とすべき東芝事件(4)
「上司に逆らえない企業風土」--。
事件が起きた原因のひとつとして指摘されましたが、逆に言えば再発防止には「逆らえる風土」「批判できる風土」が欠かせないということになります。
では、どうすれば風通しのいい組織風土になるでしょうか?
トップが恣意的な判断で暴走しないための工夫はいくつもありますが、テルモでは以下のような取り組みをしているそうです。
ひとつは権威主義的な風潮を排除すること…。テルモでは役員も含め社内の呼称は全て「さん」付けにしていると言います。
翻って、猫の世界はどうでしょう?
ジャッジを「先生」と呼ぶこと、あるいは「先生」と呼ばれることを良しとする風潮があるのではないでしょうか…。
そう呼び、呼ばれることを通じ、意識するしないを別にして権威主義的な雰囲気が万延しているように思えます。
テルモのもうひとつの試みが、部下も上司を評価する「360度評価」の導入です。社長も例外ではない点が特徴です。
「意見がいいやすいか」など15項目について評価を受け、結果は社内ネットで公表しているそうです。
しかし、猫の世界ではジャッジもディレクターも決して評価を受けることはありません。
東芝事件を「他山の石」として学ぶべき点は、小さな趣味の世界と言えどもたくさんあると言えるのではないでしょうか?