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2015年6月 4日 (木)

責任感と使命感の欠如の果て

日本年金機構を舞台にした約125万件に及ぶ情報流出事件は防ぎようがなかったのでしょうか? それとも起こるべくして起きたのでしょうか?

振り返れば、この機構自体、旧社会保険庁を解体して誕生しました。

杜撰な年金記録の管理問題が表面化し、「ガバナンス(統治能力)や職員の責任感、使命感が欠如していた」との厳しい批判に晒されたからでした。

では、その反省は生かされたでしょうか?

最近、明らかになったのは年金機構の個人情報保護対策が5年連続で「C評価(計画をやや下回っている)」を受け、セキュリティ対策体制の不備を指摘され続けてきたことでした。

「C評価」は5段階の下から2番目--。

年金記録という大切な個人情報を管理しているという自覚が十分になかったと指摘されても仕方がないのではないでしょうか。

何度指摘を受けても、何度注意を受けても、何度警告を受けても変わらないと、どういう事態を引き起こすことになるのか…。

日本年金機構の問題はどの組織にも当てはまる重要な”教訓”を示しています。

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