日本では常態化している”ルール違反”
日本では当たり前に行われている事について、ボードではどうするかが大真面目に議論されている--。
さて、何のことか? みなさんはお分かりでしょうか?
いわゆる「差し込み」のエントリーについてです。
日本のTICAメンバーの何人が知っているか分かりませんが、「差し込み」などという規定はTICAのルールにはありません。
エントリーの締め切りについてはShow Rule 23.6.7で定められている通りですが、日本ではルール違反が日常的に行われているのです。
先のSpring Board Meetingではディレクターのひとりが「審査が始まる前までにカタログの追加のページ(いわゆる「差し込み」)を配ることによって、締切後でもエントリーを受け付けられるようにしてはどうか」という動議を出しました。(※”additional pages of the catalog have to be delivered to the exhibitors before the beginning of the judgments”)
ボードで票決されるためにはもうひとり別のディレクターの支持が必要でしたが、それを得られず、動議の提出自体が認められませんでした。結局、ルールコミッティーでさらに議論することになったのです。
日本では常態化している「差し込み」という名の”ルール違反”--。
さすがに、アジアディレクターも「日本ではどこのクラブも昔からやっていますけど…」とは言えなかったようです。