舌戦に見る”名言”?”迷言”?
「大阪都構想」を巡る住民投票が今日、投開票されます。
結果がどうなるか分かりませんが、賛成派、反対派の舌戦は「他山の石」とすべき興味深いものがありました。
端的に言えば、全く議論がかみ合っていないのひと言に尽きるからです。
賛成派:「役所をたたきつぶす」 「府庁、市役所、議会。全部壊して、納税者のためになる新しい大阪の政府をつくっていく」等々--。
反対派:「大阪市民でいたい。特別区民になんかなりたくない」「うそ偽りで始まった大阪都構想」等々--。
反対派が優勢と伝えられ、橋下市長は「僕のことは嫌いでもいい…。大阪を前に進めてほしい」と“前田敦子風”に有権者に訴えたとも伝えられていますが、最大のポイントは「税の無駄使いがなくなるか」「住民サービスが向上するか」「大阪が発展するか」であるはずです。
ところが、情に訴える主張ばかりが前面に出て、なかなか具体的にメリット・デメリットが見えて来ないのは残念です。
とはいえ、橋下市長には共感を覚える主張が多くありました(大阪都構想に賛成かどうかとは別です)。
「CHANGE OSAKA!(大阪を変えよう)」というキャッチフレーズ、「みなさんが腐った政治と戦ってくれると信じてます」という呼びかけ、「既得権益をきれいさっぱり、全部潰しにかかります!」という覚悟--。
これらは全て、今の私の気持ちと共通するからです。