「つまびらかに読んでいない」…
読んでいなくても、何を言おうが通じるのは猫の世界だけかと思いましたが、政治の世界も同じだったようです。
先週の国会における党首討論--。
共産党の志位委員長が歴史認識について、ポツダム宣言を引用しながら「日本の戦争は間違った戦争だと明確に示した」と指摘したところ、安倍首相が「つまびらかに読んでいない」と答えたのです。
私には2年前の出来事がよみがえります。
「日本が不名誉を被った」だの、「日本人全員でずるをしたように思われている」だの、散々、言いたい放題言われました。
しかし、こうしたことを言う人の誰ひとりとして、どこの誰がいつどう言ったかについて何ひとつ示すことはありませんでした。
あるクラブオーナーに至っては「”炎上”した」と喧伝していたにもかかわらず、「TICAのMailing Listを全部読んでいたわけではありませんが…」と公言していたぐらいです。
私には、読んでもいない、確認してもいないのに、平然と主張したり、他人を非難したりすることがまかり通る世界がまともとはどうしても思えません。