最後の最後に起きた大問題(4)
今日から猫界は新年度を迎えましたが、TICAにおいてはそれどころではありません。
もしかすると、先週末のショーに参加したジャッジやクラークの中には「私は関係ない」と思っている人がいるかもしれません。
しかし、はっきり言って無関係な人は誰ひとりいませんでした(詳細は「プロテスト」などを通じて明らかになると思います)。
ではなぜ、こうした”他人事”に思うような人たちが出て来るのでしょうか?
そこにはある”暗黙の前提”があったからではないでしょうか…。
それは、チャンピオンシップでエントリーされていたベンガルは単なるカウントアップの”数合わせ”でしかないという、全ジャッジ、全クラーク、全出陳者の”暗黙の前提””暗黙の共通認識”があったのではないか…ということです。
もし、あなたがメインクーン(MC)のブリーダ ーや出陳者で、もし他のMCの出陳者が高さ23cm、幅43cm、奥行き33cmの小動物用キャリーに成猫を押し込め、それをキャリーごとベンチングケージに入れていた光景を目にしたら、どう思うでしょうか?
もちろん、その中で猫は立つことすらできません。動き回れません。その状態で午前10時から夕方6時過ぎまでとじ込められていたら、どう思うでしょうか?
もし、あなたがペルシャ(PS)やエキゾチックショートヘア(ES)の出陳者で、もし他のPSやESの出陳者が高さ23cm、幅43cm、奥行き33cmの小さなキャリーに成猫を押し込め、それをキャリーごとベンチングケージに入れていた光景を目にしたら、どう思うでしょうか?
それでも黙認していましたか? 見て見ぬふりをしていましたか?
出陳者の中には「ベンガルの審査は見てなかったし、ベンガルの審査に関心もなかった」という人がいるかもしれません。
しかし、どうして関心がなかったのでしょうか…。
それは、チャ ンピオンシップのベンガル猫はカウントアップの”数合わせ”で出陳されているだけで、強いベンガル猫が出いないことをうすうす感じていたからではなかったでしょうか?
広大な敷地で行われていたショーならいざ知らず、あんな狭いショー会場で丸2日過ごしていて、「何も気付かなかった…」という方がおかしいのではないでしょうか?
世界のTICAメンバーも、まさにその点に大きな関心を寄せているのです。