裁判の行方占う重要ポイント(6)
私にはもうひとつ、どうしても理解できないことがあります。
それは、この”第三のクラブ”の代理人弁護士(アジアディレクターを務めるクラブオーナーら4人の被告側代理人でもある)がTICAのShow Rulesを全て読んだ上で、昨年5月26日の「内容証明郵便」をアクトクラブ員に送り付けたのかどうかということです。
「Show Rules」だけではありません。「By-Laws」や「Standing Rules」を含め、しっかり読んだ上で通知文を書き、「内容証明郵便」として送り付けたのでしょうか?
このブログで何度も指摘してきましたが、TICAのショールールの日本語訳は重要なところで随所に”誤訳”があります。
ですから、本当に正しく理解しようとするなら、原文で全てのTICAのルールを読まねばなりません。
逆に言えば、今回の裁判を引き受けるからには、それだけ英語に堪能な代理人でなければならないか、弁護団の中にそうした弁護士が含まれていなければならないということになります。
アクトクラブ員の原告側が今回の裁判を含めて4人の弁護士による弁護団を組んでいる理由も、まさにその点にあります。
英語に堪能で、米国法にも詳しい渉外弁護士を加えなければ、TICAのボード決議まで踏み込んで戦うことは出来ません。
被告側に、TICAのルールを原文で読み込み、正確に理解できる弁護士が加わっているかどうかも、今回の裁判の行方を占う重要なポイントになるというわけです。