裁判で飛び出した呆れた主張(3)
私が呆れ果てるのはそれだけではありません。
アジアディレクターを務めるクラブオーナーら被告側が、まるでTICAのボードに臨んでいるような杜撰でいい加減な主張を、日本の裁判所でも繰り返しているからです。
15日の第5回期日では、2013年4月29日のアクトのショーを巡り、原告側のアクトクラブ員が「いわばルールを悪用して高得点を上げた」と陳述したそうです。
しかし被告側は、原告側が「どのルールを悪用したのか」、そして「どのように悪用したのか」について具体的な説明を一切しませんでした。
要は、ボードの時と同じように、あることないこと”言い放し”というわけです。
TICAのボードに対してはそれで通ったのかもしれませんが、日本の裁判所も同じやり方で通用すると考えたのなら、余りに浅はかで愚かとしか思えません。
「悪用」とは「本来の用途とは違って、悪い目的に利用すること」を意味します。
原告側クラブ員がTICAのどのルールを「本来の用途とは違って」「悪い目的に利用」したと言うのでしょうか?
それによって、具体的にどうやって「高得点を上げた」というのでしょうか?
もし今回の裁判でも、根拠を示さずに言いたい放題が通ると考えているなら、日本の司法制度、日本の裁判官を小ばかにしているとしか思えません。
素人の私でも、こうした根拠を示さないだけの言いたい放題の主張は必ずや裁判官の心証にマイナスに響くだろうと考えてしまいます。