いつまでも「改善」も「進歩」もない(6)
ルール違反はそれだけではありませんでした。
さらに驚くのが、自分たちのクラブの「落ち度」や「不手際」を、あたかも「緊急事態」であったかのように装い、どさくさに紛れて全く関係のないジャッジのリングタイプを勝手に変更してしまったことです。
外国人ジャッジひとりのライセンスがスペシャリティジャッジの資格であったため、そのリングタイプをオールブリード(AB)からスペシャリティ(SP)に変更することは仕方ないとしても、他のジャッジのリングタイプを変更する(あるいは変更できる)ルール上の根拠は一体何だったのでしょうか?
TICAが定める「緊急事態」は、そのジャッジが何らかのやむを得ない事情によって来られないか、審査できない場合について定めています。
しかし、先週末のショーでは全ジャッジが参加し、途中で審査出来なくなったジャッジなどひとりも居なかったのです。
ショールールはリングタイプの変更について、1週間前までに書面でTICA本部に申請しなければならないと定めています。
ですから、当日になって「緊急事態」が起きていないにもかかわらず、勝手にジャッジのリングタイプを変更することは明らかなルール違反です。
こうした自分勝手なルール違反がTICAアジア最大のクラブにおいて、平然と行われたという異常さ、アジアディレクタターがオーナーのクラブで起きたという非常識さには驚き呆れ果てるばかりです。
こうしたクラブこそ、ルールをしっかり学ぶまで活動を自粛すべきではないでしょうか…。
こんなクラブが3週も連続で3回もショーを開くなど、言語道断、もってのほかと言わざるを得ません。