続・驚き呆れ果てた被告側「主張」(6)
2013年4月29日のアクトのショーに対する執拗な根拠なき言い掛かりはそれだけではありません。
被告側は裁判において、「日本のキャットクラブ全体が不正なキャットショーを実施しているかの偏見を持たれるようにまでなってしまった」と主張し、その証拠として「TICA YEAR BOOK 2012」の広告の写しを裁判所に提出しました。
「YEAR BOOK」を購入された方はご覧頂ければ分かりますが、1ページ分を使った広告には2位になった米国のベンガル猫とともに、大きくこんなメッセージが踊っています。
「You're #1 Bengal cat to us!(貴方こそ私たちにとっては#1BGよ!)」--。
お金を出せば掲載できる広告にどれだけの証拠能力があるか、根拠たり得るのか、常識で考えればすぐ分かることですが、被告側は思い至らないようです。
しかも、問題はそれだけではありません。
みなさんは前TICA会長が「TICA TREND」に掲載した巻頭メッセージを覚えていらっしゃるでしょうか?
そこには「慎み深い勝者」という言葉とともに、「誇り高い敗者」であるべきと書かれていました。
この広告が前会長の指摘する「誇り高い敗者」の言動と言えるのでしょうか…。
私ならこんな広告を掲載しませんし、多くのTICAアジアのメンバーもしないと思います。
さらに、広告にはベンガルの写真の下に、このBGブリーダーをはじめ34人の名前が連ねられているのです。
そして驚くことに、34人の中にはジャッジやディレクターも含まれているのです。
その中には「プロテスト」を中立公正に裁くべきTICA法律顧問の名前も入っています。
もちろん、TICA法律顧問としてではなく、「個人として名を連ねただけ…」という主張もできますが、こうした広告に名前を記してしまっては、公正公平、中立的な立場で「プロテスト」を扱えるはずがないと思われても仕方ないでしょう。