”外圧”によってしか動かない?(2)
「日本は“外圧”によってしか動かない」と、散々欧米諸国から批判を受けたものですが、米国に本部を置くTICAもまた、”外圧”によって動かないとしたら、皮肉としか言いようがありません。
冬のボードの議事録がアップされ、「決議84」として以下のことが決まりました。
「84: Motion made by Vazquez for unanimous consent to table all action on the Maeyama/Yawata/Enjoy Cat Club/Brilliant Cat Club matters until litigation is complete. Without objection」
ここで重要な英単語は「table」と「litigation」--。
「table」は動詞として「~を棚上げする、保留する、延期する、後回しにする、見送る、持ち越す」、「litigation」は名詞で「訴訟」を意味します。
簡単に言えば、「裁判が終わるまで棚上げにする」ということです。
TICAアジアメンバーの間には、もしかすると「そうだよね…」と納得される方がいるかもしれませんが、私は残念で情けなく思っています。
なぜなら、裁判の結果を待つまでもなく、TICAのボードは正しいことを、正しい手続きで粛々と進め、正しい判断を下せばいいだけだからです。
私がディレクターだったらボードでこう言ったでしょう。
「裁判の結果を待つまでもない。TICAのボードとして正しい判断をし、正しい結論を出せばいいだけのこと。裁判の結果を待つことは、TICAのボードに問題解決能力がないことをさらけ出すことでしかない」
TICAのボードが正しい判断をして、正しい結論を出せば、後になって裁判でも同じような結 果が出るでしょう。
それでこそ、TICAは世界に胸を張れる国際団体と言えるはずです。