被告側「証拠」の不可解な出来事
被告側はなぜ、「証拠」として提出しないのでしょうか--。あれだけ出陳拒否の根拠として声高に主張してきたのに…。
今回の裁判を巡る被告側の対応の不可思議はいくつもありますが、そのひとつに「証拠提出」の不可解な出来事があります。
昨年4月23日の「審尋」の際、アジアディレクターを務めるクラブオーナー側はアクトのブログのプリントアウトを何十枚も裁判所に証拠として提出(結果として被告側資料扱いとなる)しましたが、今回は提出してきていないのです。
切り札の証拠として温存しているのでしょうか、あるいは分が悪いと思い直したのでしょうか…。
今回の裁判でも、出陳拒否に対し、アジアディレクターら被告側が最大の根拠としたのは、アクトのブログでした。
そうであるなら、アクトのブログを「証拠」として提出するのが一番手っ取り早いと思うのですが、裁判戦略上の深謀遠慮があるのか、証拠提出していないのです。
しかし、そもそもおかしな話です。
アクトのブログに公序良俗に反したり、名誉棄損に値する誹謗中傷が書いてあったのなら、ブログ運営会社に通報すればいいわけですし、警察に被害届を出す手もあったわけです。
仮に、「TICAが全て」であり、「TICAのルールに従うことが全て」であるなら、アクトのブログについて「プロテスト」するのが常識的な対応ですが、それもしませんでした。
それとも今後、アクトのブログに代わる出陳拒否の新たな理由と根拠を持ち出してくるつもりなのでしょうか…。