驚き呆れ果てた被告側の「主張」(1)
不当な出陳拒否を巡る裁判において、原告側は「TICA公認のショーである限り、主催クラブ及びショーコミッティーは適法にショーを運営することを求められている」と主張しました。
しかし、これに対するアジアディレクターら被告側の反論は唖然とするものだったようです。
被告側の主張は以下のようだったからです。
「『適法』を文字通り法令に従うことを意味するのであれば否認する」
「キャットショーの運営に関する『法令』は存在せず、ただ『TICAが定めた内規』に従うことを求められているのみである」
私はこれを聞いて耳を疑いました。
キャットショーは各国の「法律」「法令」に従ったうえで、TICAが定めた独自の細かなルールに基づいて開催するというのが私たちメンバーの共通認識なのではないでしょうか?
「法令」だけではありません。
様々な人々が集まるわけですから、「法令」や「ルール」で明文化されていなくても、”慣習”や”常識”“良識”に従うのも常識でしょう。
良識と常識ある社会人であり、まともなTICAメンバーであれば、「『TICAが定めた内規』に従うことを求められているのみである」とは、どう考えても出てこないように私には思えます。
こうした主張を、TICAボードメンバーのひとりであるアジアディレクターらが裁判所において公然とするところに、TICAアジアが抱える問題の深刻さがうかがえます。