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2014年12月 9日 (火)

TICA会長・副会長選挙の重要性(10)

今こそ発想を180度転換して、全面的にTICAのルールを見直さねばならないと、私は思っています。

それは「性善説」に基づくルールから、「性悪説」に基づくルールへの大転換です。

なぜなら、TICAのルールは明らかに「性善説」に基づいているからです。

しかし、実際にTICAアジアで起きていることに対処するには「性悪説」に基づくルールでなければ対処できないことだらけです。

ショールールの勉強にもなるので、ひとつの例を挙げましょう。

213.4と213.4.1にはこう書いてあります。

213.4 「A contracted judge must give notice to the club at least 14 days prior to the advertised entry closing date if he/she, for whatever reason, is unable to fulfill his contract」

213.4.1 「Exceptions to this Rule are personal or immediate family illness or emergency, inclement weather preventing the judge from getting to the show location, airline strikes, work-related problems or similar circumstances」

これはジャッジを引き受けた後のキャンセルに関するルールですが、まとめて要約すると、ジャッジが断る場合はどんな理由であれ、出陳締切日の14日前までにクラブ側に伝えなければならない。

その例外としては本人や家族の急病、悪天候でショー会場に行けない場合、航空会社のストライキ、仕事に関連した問題やそれらに似た状況の場合であるとしています。

一見、何の不都合もないように見えるルールですが、果たしてそうでしょうか?

急病でドタキャンしても、診断書の提出が義務付けられているわけではありませんから、仮病でも構わないことになります。

両親や家族の手術や介護、急病なら、なおさらのこと本当かどうかを追及する人はいませんから、嘘を付こうと思えばいくらでも付けます。

急な仕事が入ったとか、突然の出張を命じられたとか言ってキャンセルしても、証拠を提出する必要はありません。

要は、いくらでも言い逃れできてしまうルールになっているのです。これでは全く意味がありません。

「性善説」に基けば意味のあるルールでも、「性悪説」に基けば全く意味を為さない規定はTICAのルールの至るところにあり、これらを全て抜本的に見直さないとなりませんが、候補者の誰ひとりとして、そうした視点からルールの見直しを訴えている人はいません。

これまでは何とかなってきたかもしれませんが、もはや限界に達しつつあるのに、それに気付かないのはとても残念でなりません。

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