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2014年12月

2014年12月31日 (水)

杜撰な「プロテスト」に呆れ果てるばかり(30)

仮に「プロテスト」の共同申立人89全員の「公聴会」が開かれるなら、TICAの歴史でも画期的なことになるでしょう。

TICAアジアで起きていることの重大性に鑑みれば、前アジアディレクターだけでなく、多くの一般メンバーからも直接、意見を聞けるこのチャンスを逃すことはTICAのボードにとっても大きな損失になります。

とは言え、共同申立人が訪米するにあたっての渡航費用をTICAが負担するわけではありません。

「公聴会」は英語ですから、共同申立人は通訳を用意する必要もあります。

共同申立人の渡航費用や通訳代を誰が負担するかという問題が出てきます。

全員を米国に呼ぶの が困難であるなら、スカイプなどによる電話会議システムを使った「公聴会」も考えられるかもしれません。

共同申立人に対する「公聴会」が開かれた場合、89人がどういう意見陳述をするかが最大の注目点になるでしょう。

TICAに「正義の女神」はいるか?(3)

そのショーで審査をするジャッジ本人がクラブ員の猫をエントリー し、エントリーしたジャッジ本人がそのエントリーした猫に「ベスト」を付けた”事件”--。

アジアディレクターはこのクラブ員が猫を出陳したいという意向を、そのショーの主催クラブの代表に電話で伝えたことを認めています。

そして、このクラブ員自身も、「これからは気を付けるようにします」という文書をTICAのボードに提出しています。

ジャッジ、出陳者双方が事実を認めているにもかかわらず、TICAのボードはこの件に関する「プロテスト」を「No Action」としました。

TICAにおける「正義の女神」は、一体何を「天秤」に載せたのでしょうか?

ここには2つの”問題”があると思っています。

1つは正邪を正しく測るはずの「天秤」に載せる証言、証拠を恣意的に選別したのではないかという問題。

そしてもう1つは、目隠しを外し、「プロテスト」した側とされた側の顔を見て判断したのではないかという問題です。

2014年12月30日 (火)

杜撰な「プロテスト」に呆れ果てるばかり(29)

セクレタリーらが申し立てた「プロテスト」に対し、TICAが本気で取り組むというのなら、はっきり言って私たちに対する「公聴会」は余り有意義とは言えないでしょう。

なぜなら、すでに私たちの反論は「反論書」の形でボードに提出済みであり、たとえ「公聴会」を開いたとしても、同じ反論を繰り返すだけだからです。

それよりも、TICA本部が本当にアジアのTICAメンバーの声を大切にするのであれば、セクレタリーと89人の共同申立人を対象にした「公聴会」を開くべきです。

ボードが89人の共同申立人の意見を直接聞けば、共同申立人名簿の”捏造”疑惑も晴れますし、何よりTICA本部にとっても貴重な意見聴取の場となることでしょう。

ですから、私たちとしては今後、前アジアディレクターをはじめとする共同申立人89人全員の「公聴会」の開催を求めていきたいと思っています。

TICAに「正義の女神」はいるか?(2)

「正義の女神」の像の特徴は「天秤」と「剣」を持っていることだけではありません。

彼女が目隠しをしている点にも注目すべきでしょう。

これは目の前に立つ者の顔を見ないことを示し、法は貧富や権力の有無に関わらず、万人に等しく適用されるという「法の下の平等」の理念を表しています。

ある意味、ジャッジも同じです。

さすがにジャッジは目隠ししませんが、誰が繁殖した猫か、誰の猫かが分からないことを前提にしている点では同じと言えます。

しかし、TICAアジアでは違います。

そのショーで審査をするジャッジ本人がクラブ員の猫をエントリー し、エントリーしたジャッジ本人がそのエントリーした猫に「ベスト」を付けるということが平然と行われているのです。

しかも、それをしたのがリジョンのトップであるアジアディレクターであるというのですから、開いた口が塞がりません。

公平性、公正性のないショーに猫を出したくないと思う出陳者が増えても仕方ないと言えます。

2014年12月29日 (月)

杜撰な「プロテスト」に呆れ果てるばかり(28)

「どんな『反論書』を出したのですか?」「それはいつ提出したのでしょうか?」--。

こんな問い合わせがありましたので、公表できる範囲でお答えします。

私たちがTICA法律顧問宛に「反論書」を提出したのは4月20日です。

ですから、4月下旬、遅くとも5月上旬にはセクレタリーはじめ、共同申立人全員の元に届いたかと思います。

「反論書」は表紙や証拠を含めて全部で12ページ。もちろん全て英語です。

ですから、英語ができない共同申立人に対しては、セクレタリーか誰かから日本語訳が配られたのではないでしょうか…。

その日本語訳が、正確かつ忠実に私たち の「反論書」を訳したものであるかどうかは、私たちもその日本語訳を入手していないので分かりません。

もし、前アジアディレクターをはじめとする89人の共同申立人の中に、私たちがTICAに提出した「反論書」を受け取っていないという方がいれば、連絡を頂ければお渡ししたいと思います。

TICAに「正義の女神」はいるか?(1)

「正義の女神」について、いま一度、このブログで触れたいと思います。

みなさんはどんな姿をパッと思い浮かべられるでしょうか?

いろいろな女神像があるので、もしかすると人それぞれかもしれません。

私が思い浮かべる像は、一方の手に「天秤」、もう一方の手に「剣」を持っています。

一般的に、「天秤」は正邪を測る”正義”を、「剣」は”力”を象徴し、「剣なき秤は無力、秤なき剣は暴力に過ぎず、法はそれを執行する力と両輪の関係にある」ことを表していると言われています。

しかし、先日も書きましたが、私には今のTICAに真の意味における「正義の女神」がいるとは思えないのです。

特にTICAアジアは酷い限りです。

そもそもリジョン域内の問題を公平、公正な観点から解決すべきディレクター、取りまとめ役のセクレタリーがこの「天秤」を持っていると思えません。

「天秤」を捨て去り、ルールの恣意的な拡大解釈とルール無視に突き進み、不当な出陳拒否を繰り返す姿は、まさに「秤なき剣は暴力に過ぎず」の状態を作り出しているといえます。

そうであるなら、「天秤」をしっかり持っている日本の「司法」に判断を委ねざるを得ないのも当然の成り行きではないでしょうか。

2014年12月28日 (日)

消えたショーフライヤーの「注記」(4)

クラークの資格を持つ方々、あるいはクラークの勉強をされている方々も多いと思いますので、改めてクラークについてひと言、触れたいと思います。

「クラーキングマニュアル」の冒頭の「Introduction」についてです。

こう書いてある部分を読み飛ばしていないでしょうか?

「Familiarity with the current TICA Show Rules, By-Laws, accepted breeds, Championship Advancement Classes (Preliminary New Breeds, Advanced New Breeds, and New Traits) colors and competitive divisions is essential」

日本語に訳すと、「現在のTICAのショールール、バイロー、公認ブリード、チャンピオンシップ/PNB/ANB/NTのカラー、ディビジョンに精通していることが絶対に不可欠なのです」

資格を持つ持たないは別にして、クラークに入ることでルールに詳しくなり、公認ブリードや各カラー、ディビジョンに詳しくなれると勘違いしている人がいたとしたら、全く違います。

冒頭に書いてあるように、「現在のTICAのショールール、バイロー、公認ブリード、チャンピオンシップ・PNB・ANB/NTのカラー、ディビジョンに精通している」人が、クラークの仕事をするのです。

クラークは確かに、ある意味において勉強の場とも言えますが、本来的に言えば”勉強の場”では決してないのです。

「the current TICA Show Rules, By-Laws」と書いてあることからも分かるように、クラークは常に議事録をチェックし、どのようなルール改正が行われたのかを把握していなければなりません。

「バイロー」の和訳はありませんから、ある程度の英語力も必要でしょう。

一足飛びにクラークの頂点であるエントリークラークの任を受けるのが一概に悪いわけではありません。

しかし、そうであるからには不当な出陳拒否に応じない高い見識と実務能力を併せ持たなければならないはずです。

新年よりサイト「コンテツ」を大幅拡充へ!!

新年からアクトのサイトの「コンテンツ」を大幅に拡充します!

勉強意欲の高いTICAアジアメンバーのためになる様々な新企画を順次、走らせます。

本来、TICAアジアリジョンサイトとして必要なコンテンツとは何なのか?

TICAアジアリジョン事務局の真の役割とは何なのか?

これらを考え合わせながら、私が目指すTICAアジアの方向性を具体的に示せればと考えています。

2015年を、良識と常識あるメンバーのための”新生TICAアジア”元年と位置付けたいと思っています。

2014年12月27日 (土)

消えたショーフライヤーの「注記」(3)

アジアディレクターを務めるクラブオーナーは、いつまでルーズなショー運営を続けるつもりでしょうか?

10月のリジョンショー、そして来年2月1日のクラブショーのエントリークラークはTICAのクラークの資格を一切持っていないばかりか、クラークのトレーニーでもありません。

「クラーキングマニュアル」をしっかり読んだ上で引き受けたかどうか分かりませんが、マニュアルの冒頭にある「Introduction」にはこう書いてあります。

「A good clerk with a professional attitude is an indispensable asset to a Judge」

ここにはっきりと「professional attitude」と書いてあります。

「プロ意識」を持つクラークこそ、ジャッジにとって欠くべからざる存在であり、そうでないクラークはジャッジの審査とショー運営の足を引っ張るだけなのです。

さらに、TICAにしては厳しく、こうも書いています。

「Conversely, an incompetent or unqualified clerk can be a liability」

「incompetent」は「無能な」「何もできない」「駄目な」「能力に欠ける」という形容詞、「unqualified」は「無資格な」「非適格な」という意味の形容詞、「liability」は「重荷」「障害」「負担」という名詞です。

つまり、無能だったり、非適格なクラークは重荷になることがあるとまで言っているのです。

もちろん、資格を持っていなくても、資格を持つメンバーに勝るとも劣らない仕事ぶりを発揮しているエントリークラークも実際にはいます。

それが証拠に、そういうエントリークラークの元では何のトラブルも起きず、まして不当な出陳拒否など起きていないのです。

だからこそ、不当に出陳拒否をするクラブのエントリークラークにあっては、最低限、「エントリークラーキングマニュアル」と「クラーキングマニュアル」は熟読してほしいと思います。

エントリークラークはクラークの資格の頂点に位置する極めて重い役職です。

それだけに、強い”プロ意識”とルールに対する深い知識がなければ務まらないはず…。

不当な出陳拒否を平気でするようなエントリークラークは”プロ意識”のかけらもなければ、ルールの知識も低いと思わざるを得ません。

杜撰な「プロテスト」に呆れ果てるばかり(27)

セクレタリーらによる「プロテスト」に対し、私たちは「反論書」を出してあります。

「反論書」は、「プロテスト」を申し立てたメンバーにTICA本部を通じて配布されることになっていますから、前アジアディレクターをはじめとする共同申立人の元にも届いているはずです。

しかし、ショー会場で顔を合わせる共同申立人の誰一人として、この「反論書」に対する意見や感想を言ってくる人はいません。

前アジアディレクターをはじめとする共同申立人の元にはこの「反論書」が届いておらず、読んでいないのでしょうか?

それとも、私たちの「反論書」の方が説得力がある為、あえて触れないようにしているのでしょうか?

TICA本部は少な くともセクレタリーには「反論書」を送っているはずですから、もし、TICA本部が共同申立人全員に配布しなかったなら、セクレタリーが89人の共同申立人全員に配る義務があったはずです。

89人の共同申立人全員にお願いしたいこと…。

それは、私たちが提出した「反論書」をしっかり読んだ上で、改めて「プロテスト」の文書と読み比べて、どちらの根拠と主張がより説得力を持ち、正しいかを判断して頂きたいということです。

2014年12月26日 (金)

消えたショーフライヤーの「注記」(2)

アジアディレクターがオーナーのクラブにおけるショーフライヤーの「注記」が変わったのは10月のリジョンショーと来年2月のショーでした。

実はこの2つのショーのエントリークラークは、その前までのエントリークラークとは違います。

もしかすると、エントリークラークの交代とも関係があるのかも…。

とは言え、実際にやっていることは、それまでのエントリークラークと全く変わらないのです。

なぜなら、特定の出陳者を差別し、不当に拒否しているのですから…。

リジョンショーでは出陳拒否しましたから、来年2月1日のショーで出陳拒否を繰り返しても何の不思議もありません。

裁判との関連で言えば、10月のショーと来年2月のショーのエントリークラークはまだ訴えられていません。

でも、だからと言って、訴えられるまでエントリークラークを続けるつもりだとしたら、愚かしい限りです。

クラブオーナーも、「訴えられたらまた別のクラブ員をエントリークラークにすればいい…」と安易に考えているのだとしたら…。

ただ、こうして反省なく”罪”を重ねることが、最後に何をもたらすのか--。

誰か忠告してあげればいいのに、誰もしてあげられないところにこのクラブが抱える問題の根深さを見る気がします。

杜撰な「プロテスト」に呆れ果てるばかり(26)

セクレタリーらが申し立てた「プロテスト」によると、セクレタリーの提出日は3月11日と手書きで書いてありました。

これに対して、タイプされた受理日は「MAR 12 2014」となっています。

TICA本部はたった1日か2日で、89人の共同申立人全員に確認を取ったのでしょうか?

しっかり確認を取ったと、TICA本部が言うなら、本人の承諾なく共同申立人名簿に名前を載せたり、架空のメンバーの名前が記載されていたりしたという”疑惑”は単に”臆測”や”邪推”だったということになります。

しかし、TICA本部が一切、確認作業をしていないとしたら、そうした”疑惑”が妙に信憑性を持ってきます。

しつこいようですが、この「プロテスト」はアクトの公認取り消しとクラブ員のTICAメンバー資格停止を訴えた極めて重大なプロテストです。

そうした重大な「プロテスト」に89人の共同申立人がいたという事実もまた重いと言わざるを得ず、その名簿が噓偽りだったとしたら、さらに重大な前代未聞の”不祥事”ということになります。

TICA本部に手続き上の“過失”がなかったのかどうかも問われることになるのです。

2014年12月25日 (木)

消えたショーフライヤーの「注記」(1)

「楽しいキャットショーを開催するために、公の場でTICAを批判した方およびその関係者のエントリーはお断りいたします。ShowRule23.6.5)」

アジアディレクターがオーナーのクラブの2015年2月1日にショーを開くフライヤーから、こんな「注記」が消えました!

このクラブでは4月、6月のショーフライヤーに冒頭の「注記」を入れていましたが、次回のフライヤーでは「本ショーに於いては、ショーコミッティが出陳と入場をお断りすることがあります」に変更されました。

どうしてアジアディレクターを務めるクラブオーナーは「注記」を変えたのでしょう?

冒頭の「注記」が正しいなら、フライヤーに記載し続ければいいと思いますが、遅ればせながら間違いに気付いたのでしょうか?

でも、変更したからと言って、過去の”罪”が消えるわけではありません。

ルールを自分勝手に解釈し、メンバーをミスリードした上に、実際に不当な出陳拒否をしたのですから…。

ちなみに「注記」の変更は、このクラブが実質的に運営した10月のリジョンショーの「フライヤー」でも見られました。

冒頭の「注記」は正しいのか?誤りなのか? なぜ、敢えて「注記」を変更したのか?

これはルール上の問題とも密接に絡んでいますから、うやむやにしてはならないことです。

TICAのボードメンバーの一員として、誤りは誤りと素直に認め、「注記」変更についてしっかり説明責任を果たして頂きたいものです。

杜撰な「プロテスト」に呆れ果てるばかり(25)

TICAの春のボードミーティングの議事録(決議14)を今一度、ご覧頂ければと思います。

3月にセクレタリーらが申し立てた「プロテスト」に関し、「○○○(セクレタリーの名字) and 89 others」と明記されているのがわかると思います。

TICA本部及びボードは89人の共同申立人を確認したうえでこうした決議を載せたと考えられます。

なぜなら、確認もしないことをTICAのボードが議事録に載せるとは考えられないからです。

もし、確認もせずにこの人数を載せたのであれば、再び“虚偽記載”として糾弾されても仕方ないと言えます。

仮にTICA本部やボードが「プロテストの共同申立人名簿に89人の名前と住所が載っていた」と主張したとしても、名簿は嘘かもしれないわけですから、確認する義務があったはずです。

少なくとも全世界のTICAメンバーに対し、セクレタリー他89人から「プロテスト」があったことを「議事録」を通じて公式に発表したわけですから、その責任は重大です。

アジアディレクターの”虚偽報告”による議事録の”虚偽記載”に続き、セクレタリーの共同申立人名簿”捏造”による議事録の”虚偽記載”へと発展するのでしょうか…。

3月のセクレタリーらによる「プロテスト」は新たな展開を迎えようとしているようです。

2014年12月24日 (水)

杜撰な「プロテスト」に呆れ果てるばかり(24)

よくよく記録を調べると、TICA本部はセクレタリーらによる「プロテスト」を3月12日付で受理しています。

ここで焦点となるのは、受理するに当たってTICA本部は共同申立人名簿の信憑性についてちゃんと確認したかどうかということです。

警察でも役所でもそうですが、申請書類に不備があるなら受け付けないのが普通ですよね。

だから、TICA本部が受理したということは、その「プロテスト」に手続き上の不備はないと判断したと考えるのが自然でしょう。

本人の承諾なく、共同申立人名簿に名前が載っていたり、架空のメンバーの名前が載っていたりしたのであれば、それは書類の不備などではなく、明らかな”犯罪”ですよ!

一方で、もしTICAが共同申立人全員に確認しなかったとしたなら、TICA本部にも重大な責任があると言わざるを得ません。

3月にセクレタリーらが申し立てた「プロテスト」を巡って裁判になった際は、TICA本部が受理した経緯についても大きな焦点となることは間違いないでしょう。

TICA新会長にフェイト・メイ氏!!

TICAの新会長にフェイト・メイ氏が就くことになりました。

投票総数は1554票。この40.7%に当たる633票を獲得し、現会長(516票)を破って当選しました。

彼は経歴を見ても分かるように、「刑事司法」に詳しく、大学においてもこの分野のインストラクターを務めたようです。

地域の「ポリス・アカデミー」でインストラクターの経歴もあると書いてありました。

TICAアジアで起きていることに対しても、こうした「刑事司法」の手続きや経験は大いに役立つことと思います。

「プロテスト」の審議においては、こうした経験を生して頂けると期待したいところです。

副会長については、現副会長が投票総数(1540票)の27.9%に当たる429票を集め、続投が決まりました。

次点とは20票差でしたから、副会長選挙は激戦だったことがうかがえます。

2014年12月23日 (火)

コメントの競演に酔いしれたTICAショー

今なお、興奮冷めやらぬショーの余韻が残っているのはそれだけ充実していたからなのでしょう。

とりわけ印象的だったのは、ジャッジの冴え渡るコメントの数々でした。

「スタンダード」の説明を超えたところに、そのジャッジの個性が表れるなら、一昨日のショーはTICAのジャッジの個性の競演だったとも思える内容でした。

「これまで私が見てきた中で3本の指に入る」--。

あるリングでのファイナルでのこんなコメントは、たゆまず改良に取り組み続けて来たブリーダーにとっては、この上ない”クリスマスプレゼント”になったことでしょう。

キャットショーはあくまで、その時々の相対評価で順位付けしますが、こうしたブリードの改良努力を讃えるジャッジのコメントは、ブリーダーをさらに高みに導く上でとても大切に思えます。

一方、世界各地を飛び回るジャッジからは、国際比較を交えたコメントが光りました。

確かに、ポイント争いと言う点では世界各地の猫と競っているわけですが、世界各地のショーやそこに出て来る猫の話を交えて聞くと、世界のキャットショーが目の前に広がるような気になります。

世界のレベルの中での自分のブリーディングの位置を知る上でも、非常に重要なコメントと言えるでしょう。

大人の知的センスがキラっと光るジャッジのコメントも印象的でした。

黒田日銀総裁が打ち出した金融の「異次元緩和」になぞらえた「異次元の…」という表現は、まさに抜きん出た素晴らしさを形容するコメントとしては、最もインテリジェンスと機知に富んでいると言えるのではないでしょうか。

一昨日のショーは、こうした素晴らしいジャッジのコメントの競演に酔いしれたショーでもありました。

あらためてこうしたショーを実現し、成功に導いたクラブとスタッフの方々に感謝したいと思います。

2014年12月22日 (月)

1年を締め括るに相応しいTICAショー!

クリスマスショー、そしてTICAアジアの1年を締め括るに相応しい素晴らしいショーだったと言えるのではないでしょうか!

昨日のショーは、エントリー数が100に近かったとも、100を超えたとも言われています。

会場となった「大田区産業プラザPiO」が狭く感じられたのは、いつ以来のことでしょうか…。

何より久しぶりに活況に満ちたショーであり、TICAアジアの再生の息吹を感じることもできました。

それだけではありません。

自由に伸び伸びとショーを楽しむ出陳者、何に縛られることもなく審査に集中するジャッジなど、ショーの”質的”にも素晴らしかったことは特筆に値します!

もちろん、その背景には主催クラブ全員の努力、さらにはその中核を担ったショーマネージャー、エントリークラーク、マスタークラークをはじめとするショーコミッティーの努力も大きかったと思います。

もともとこのク ラブは、不当な出陳拒否が起き始めた当初から、そうした流れとは一線を画し、独自路線を貫いてきました。

いろいろな軋轢(あつれき)や圧力、嫌がらせがあったとしてもおかしくない状況の中で、TICAとしての正しいショー運営のあり方を貫いて来たことが、ここに来て花開き、実を結んだのだと思いたい気持ちでいっぱいです。

常識と良識あるメンバーが集えたことは今年最大の収穫ではないでしょうか…。

来年はこうした流れが他の良識あるクラブにも一気に広がることを期待したいと思います!!

2014年12月21日 (日)

杜撰な「プロテスト」に呆れ果てるばかり(23)

余りに「杜撰」で「未熟」…。

小保方さん自身がコメントの中で「私の未熟さゆえに…」と明らかにしているように、STAP細胞論文はまさに「杜撰」と「未熟」のひと言に尽きるのではないでしょうか?

私は、TICAの「プロテスト」をいかに書くかも同じだと思っています。

セクレタリーが3月に申し立てた「プロテスト」は、「プロテスト」として余りに「杜撰」で「未熟」と言われても仕方ないものでした。

「異議を申し立てる」というTICAの「プロテスト」において、事実関係と論理立ての厳密さが軽視されたと言わざるを得ません。

89人の共同申立人がいれば、すぐに「プロテスト」が決議され、アクトの公認取り消しと私たちのメンバー資格停止がすんなり通ると思ったのかもしれませんが、STAP細胞論文同様、”成果”ばかりが先に立ち、論理の組み立てやチェックがおろそかになったようです。

著名な英科学誌「ネイチャー」でさえ、論文の問題点を見抜けなかった点は、「プロテスト」の「杜撰さ」を見抜けなかったTICAボードと共通しているようにも映ります。

私が心配するのは、TICAボードによる日本のメンバーに対する信頼の低下です。

「こんな杜撰で未熟な『プロテスト』しか出せないのか…」--。

こうしたイメージを払拭(ふっしょく)するためにも、同じ日本のメンバーの手でしっかりと「プロテスト」の内容を精査・検証し、不正や捏造(ねつぞう)があるなら、私たちTICAアジアメンバーの手で明らかにしなければならないのです。

2014年12月20日 (土)

それでもなお「勝った」と考えてる?

小保方さんは、それでも「あると考えている」と伝えられています…。

理化学研究所の発表によれば、小保方さんは検証実験で48回も挑戦したそうですが、STAP細胞は再現できなかったといいます。

似たような光景はTICAアジアも同じ…。

アジアディレクターを務めるオーナーのクラブサイトには、いまだに4月の「審尋」について、「これを裁判といい、主張が通った事を勝ったと言った所で、それがどれ程の罪になるのでしょうか? ウソを言っている訳では有りません 」という言葉がむなしく踊り続けています。

本格的な裁判が始まったにもかかわらず、今なお「勝ったと考えている」ということのようです。

ひどい話ですが、アジアリジョンサイトの「議事録」の翻訳も同じです。

TICAの公式サイトで削除されたにもかかわらず、いまだに翻訳からは削除されていません。


いずれのサイトの記載に関しても、サイト管理者やWeb担当者に何度も抗議しましたが、どこ吹く風で削除しないわけですから、”組織ぐるみ”で意図的に放置していると言われても仕方ないでしょう。


ショースケジュールだけは更新しているようですから、個人攻撃の嫌がらせは”確信犯”的と言えそうです。

こうした人々がTICAアジアのトップとナンバー2に居座っている限り、健全化への道は決して拓かれることはないでしょう。

杜撰な「プロテスト」に呆れ果てるばかり(22)

3月にセクレタリーらが申し立てた「プロテスト」の共同申立人名簿を巡り、驚どろくべき新たな”疑惑”が持ち上がりました!

架空のメンバーの名前が記載されていると言うのです。

「その住所にそんな名前の人物は住んでいない」--。こんな情報が飛び出したのです!

クラブに”幽霊クラブ員”がいるかどうかは分かりませんが、もしかするとクラブ員名簿を転記した際に、”幽霊クラブ員”のメンバーの名前がまぎれ混んでしまったのかもしれません。

本人の承諾なく勝手に名前を載せただけでなく、実在しないメンバーの名前まで加えていたとなると、これはとんでもない話です。

今はまだ”疑惑”にすぎませんが、「火の無い所に煙は立たぬ」とも言います…。

事実なのかどうか--。共同申立人名簿についてはやっぱり徹底的に調査すべきであることだけは確かでしょう。

2014年12月19日 (金)

それで”一件落着”ではありません!

STAP細胞はありませんでした…。

理化学研究所は19日、STAP細胞の有無を確かめるために進めてきた検証実験を打ち切ると発表しました。

小保方さんは4月の記者会見で「STAP細胞はあります!」「200回以上作製しました」と強調していましたが、結局、再現できませんでした。

しかし、これで終わりでは決してありません。

どうしてこのような杜撰な実験が立派な論文となり、そして超一流の英科学誌「ネイチャー」に掲載されることになったのか…。依然として謎のままです。

TICAも同じではないでしょうか…。

どうして杜撰な”虚偽報告”がボードで確認されないまま、「議事録」に右から左へ掲載されることになったのか?

何カ月も経ってから”虚偽記載”は削除されたものの、具体的な経緯は依然として闇に包まれたままです。

どういう経緯で掲載されたのかをしっかり検証しない限り、”一件落着”とはならないのです。

杜撰な「プロテスト」に呆れ果てるばかり(21)

「『プロテスト』なんて本当に知らないのよ…」「少なくとも『プロテスト』は見ていないし、読んでもいないんです」--。

ここにきて、3月にセクレタリーらが申し立てた「プロテスト」に関し、共同申立人の間からこんな声が相次いで出ていると聞きました。

一体、どうなっているのでしょう?

共同申立人になっているからには、「プロテスト」を隅から隅まで読んだ上で、納得したからこそ共同申立人として名を連ねたはずですよね。

それが「知らないのよ」とか「見たことないわ」とか「読んだこともないの」とか…。

もちろん、こうした場合、大きく分けて2つのケースが考えられます。

1つは誰かが、本人の承諾も許諾もなく、共同申立人名簿に名を書き入れ、共同申立人に仕立て上げたケース。

2つ目は、「プロテスト」を読んだ上で名を連ねたものの、今になって「これはまずいことになったわ」と思ってしらを切るケース。

いずれにしても、共同申立人のうち何人が本当に「プロテスト」を読んで共同申立人に名を連ねたのか、ちゃんとした証拠を持って明らかにしてほしいと思います。

なぜなら、この問題は、もはやアクトと私たちだけの問題ではなく、共同申立人89人全員の問題でもあるのですから…。

2014年12月18日 (木)

闇に蠢く”謎の人物”再び(4)

アクトのクラブ員の勤務先に連絡してきて、「アクトのブログで迷惑している」と言いがかりを付けた”謎の人物”…。

当に一体、誰なのでしょう…。

もしTICAアジアのメンバーなら、ショー会場で顔を合わせているかもしれないだけに、暗い気持ちになりますが、ひとつだけはっきりしていることがあります。

それは、この”謎の人物”はきっと、まともな会社で働いた経験がないだろうな…ということです。

なぜなら、会社が社員のプライベートな問題に立ち入れないという常識を知らないばかりか、
仮に誰かが社員のプライベートな問題を勤務先に持ち込んだ場合、会社がどう処理するかという仕組みも知らないからです。

クラブ員の勤め先に連絡 した”謎の人物”としては、クラブ員に対する嫌がらせになるか、あるいは会社が動いてこのクラブ員に圧力をかけるとでも思ったに違いありませんが、何の効果もないことは普通に考えれば分かることですよね。

まともな社会人としての自覚がなく、キャットショーの事で勤務先に言いがかりを付けるメンバーがいることを恥ずかしく思うとともに、こうした”謎の人物”が今なお、裏でうごめいていると考えただけでゾッとします…。

この件に関しては警察とも緊密に連携を取っていますので、いずれ”謎の人物”の正体は明らかになるかもしれません。

「要調整」だらけのTICAアジアショー

コント55号の欽ちゃんではないですが、「なんで、そう~なるの!」と言いたい気分です。

アジアリジョンサイトのショースケジュールにおいて、2016年3下旬から4月上旬にかけての3つのショーが「クラブ間調整要」(原文ママ)になっています。(※うち1つは調整済みのようですが、スケジュール表はまだ反映されていません)

私には2つの疑問があります。

1つは、どうして日本だけ、TICAが定めたShow Rules通りに出来ないのか?ということ…。

もう1つは、アジアディレクターもセクレタリーも、どうして”クラブ任せ”にしておくのか?ということです。

先日も指摘しましたが、そもそも「どうして調整が必要な事態になるのか?」ということ自体が問題なのではないでしょうか?

アジアリジョンサイトが、クラブから来たショー開催申請をタイムリーにスケジュールに反映すれば、こうした事態は防げるのでは?

なぜなら、すでに別のクラブの予定が入っているのに、敢えて後から予定を入れるなんて考えられないからです。

世界広しと言えども、こうした事態が起 きているのは日本だけのような気がしてなりません。

2014年12月17日 (水)

闇に蠢く”謎の人物”再び(3)

「アクトのブログに誹謗中傷を書かれて迷惑している」と言われても、クラブ員の勤め先の会社は呆気(あっけ)にとられるしかなかったのではないでしょうか?

仕事とまったく関係ない趣味の世界の出来事を会社に持ち込まれても、”変人”扱いされるのは勤務先に話を持ち込んだ”謎の人物”の方でしょう。

そもそも、プライベートはプライベートですよね。

どんな会社だって、社員のプライベートに不用意に踏み込むなんてあり得ませんから、会社に連絡しても何の意味もないのはわかりきった事だと思うのですが…。

しかも、”クレーム”の内容が、私の書いているアクトのブログに関してだというのですから、もう言葉もありません!

その会社の仕事と関係ないことを連絡してきて、その会社の業務を妨げたのなら「威力業務妨害罪」に問われるのではないでしょうか。

このクラブ員の社内での信用と評判を貶めることを目的に嫌がらせをしたのなら、「名誉毀損罪」に問われたり、各自治体の「迷惑防止条例」に抵触したりする可能性もあるでしょう。

この”謎の人物”が誰なのかを知っているのはアジアディレクターだけですから、ある意味、アジアディレクターがこの”謎の人物”を野放しにしたために起きたとも言えます。

2月の時点で、この”謎の人物”の名前を明らかにし、適切に対処していればこうした非常識な問題が再び起こることは防げたと思うと残念でなりません。

杜撰な「プロテスト」に呆れ果てるばかり(20)

「私の名前は共同申立人名簿に載ってますか?」「うちのオーナーの名前は入ってますか?」--。

こうした質問がいろいろな方々から寄せられるようになりました。

もちろん、お問い合わせを頂ければ、載っているかいないかはお答えしますし、実際に載っていれば、名前と住所が正しく記載されているかどうかもお伝え致します。

共同申立人の数はTICAのボードの議事録にも書いてありますが、89人です。

もし、普段のショーに参加されている出陳者の方々が共同申立人名簿に載っているとしたら、出陳者全員がアクトの公認取り消しと、クラブ員のTICAメンバー資格停止を求めていることになる計算です。

しかし、実態はと言うと、普段ショー会場で顔を合わせている出陳者の中で共同申立人になっている人はそう多くはいません。

ショーに参加したことがなく、私たちと面識もないメンバーがどうして「プロテスト」の共同申立人になったのでしょうか…。

そしてどのような経緯で、89人に及ぶ共同申立人名簿が作られたのでしょうか…。

この「プロテスト」が抱えるこうした”不思議”の数々はやはり明らかにしなければならないですよね!

2014年12月16日 (火)

闇に蠢く”謎の人物”再び(2)

前回、この”謎の人物”が動いたのは2月のことでした。

素性の知れぬ人物が、不当にエントリーを拒否された出陳者の勤め先に連絡してきて「注意してほしい」と警告したということでした。

アジアディレクターがオーナーのクラブサイトにもこの件は載っていましたから、多くのTICAアジアメンバーが覚えていることと思います。

アジアディレクターを務めるこのクラブオーナーは、それが「男性」であり、自分のクラブ員ではないことを明らかにしています。

しかし、「ある男性」「その男性」が具体的に何について出陳者の勤め先に「注意してほしい」と頼んだのか、今もって謎のままですし、「男性」も結局、名乗り出て来ませんでした。

私はその時、ブログでこう書きました。

「いずれにしても当事者でない人物が突如、介在し、勤め先の会社に電話をかけてくる怖ろしさ…。そうした行為を悪びれることなく、サイトで公表する無神経さには驚かされます」--。

クラブサイトには当時、会社側から「このことにより一層ひどくなるようなら連絡を下さいと、話して下さったそうです」と書いてありましたから、その言葉を頼りにこの”謎の人物”は再度、出陳者の勤め先に連絡を入れたのかもしれません。

しかし、自分の名前すらしっかり名乗れないところに、怪しさとやましさが窺えます。

「礼儀」の問題以前にルール違反です!

先週末のショーのファイナルでこんな出来事がありました。

10頭の猫のファイナルのナンバーがケージの上に並べられ、すでに9頭の猫がケージインしていたときのこと…。

最後の1頭のオーナーは現れ、自分の猫のナンバーが立ったケージを確認すると、クラークに話しかけました。

すると、クラークはすでにケージインしているある猫のオーナーを呼び、なにやら伝えました。

呼ばれたオーナーはケージインした猫を別のケージに移動したのです。

なぜ、クラークはその猫を別のケージに移動するように指示したのでしょうか?

最後にやってきた猫は女の子、移動するよう指示された猫は男の子でした。ナンバーは隣同士に立っていました。

どうも、最後にやってきた猫のオーナーが「隣のあの猫を見ると自分の猫が怖がるから隣にしないでほしい」という要望を出したらしいのです。

しかし、移動させられた猫は男の子ながら、いつも性格の良さも高く評価されてファイナルインしている猫でした。

移動を指示されたオーナーしてみれば、「失礼ね!」と心の中で思うかもしれませんが、問題はそれだけにとどまりません。

そこにはショールール違反があるからです。

Show Rule 210.10にはこう書いてあります。

「210.10 If a cat requires special caging in a judging ring, the exhibitor shall relay this information to the ring clerk before the cat's number is posted and in time for special arrangements to be made without inconveniencing any other cats and/or exhibitors」

日本語に訳せば、「ジャッジングリング内において、猫に特別なケージの配慮が必要な場合、出陳者はその猫のナンバーが立つ前に、そして他の猫や出陳者に不都合が生じないように特別な取り計らいができるうちに、その旨をリングクラークに伝えなければならない」

これはShow Rule 第10条の「Responsibilities of Exhibitors(出陳者の責任)」のところに入っています。

このルールは一般審査とファイナルを特に区別していませんから、ファイナルであったとしても適用されるでしょう。

そう考えれば、このケースは明らかに出陳者による「ルール違反」と言えます。

クラークも「ルール違反」です。

なぜなら、このルールを知っていたなら、出陳者からそうした要望が入ってきたとしても、「それはルール違反になりますから出来ません。猫が多く入ってしまう前に言って下さい」と伝えたはずです。

出陳者もクラークもルールに精通していないとどういう事が起きるかの象徴的な事例と言えるのではないでしょうか。

2014年12月15日 (月)

闇に蠢く”謎の人物”再び(1)

TICAアジアのメンバーか? はたまたTICAアジアのメンバーに雇われた人物の”仕業”でしょうか?

驚くべきことに、闇に蠢く”謎の人物”が再び、動き始めました。

アクトのクラブ員の勤め先に再び連絡してきて、「アクトのブログで誹謗中傷を書かれて迷惑している」と、その会社に訴えたそうです。

私に直接言ってくるならまだしも、関係ないクラブ員の勤務先に連絡してくるとは非常識もはなはだしく、まともな社会人としての自覚のかけらもないと思わずにいられません。

私に直接抗議する勇気も覚悟もないとは、全くもって情けない限りです。

もし、誰かを雇ったり、第三者に依頼してそうさせたのなら、情けないを通り越して哀れとさえ思えます。

この”謎の人物”はクラブ員の勤め先に連絡すれば、会社が動き、それによって私がブログを書くのをやめるとでも思っているのでしょうか?

このブログを”誹謗中傷”だと、具体的な根拠も理由も示さずに非難しているメンバーはごく一部ですから、おのずとこうしたことをした人物が誰かは絞り込めます。

趣味の世界の出来事を、しかも本人と関係ないこのブログを引き合いに出してクラブ員の勤務先に連絡してくるメンバーが、TICAアジアにいることだけは確かであり、この人物のまともな社会人としての自覚のなさには本当に呆れ果てます。

杜撰な「プロテスト」に呆れ果てるばかり(19)

私はそれぞれのクラブの名簿を持っていませんから、セクレタリーが提出した「プロテスト」の「共同申立人名簿」と「クラブ員名簿」が一致するかどうか確かめる手段はありません。

しかし、実はもうひとつ不思議な事があるのです。

それは共同申立人に載っているはずの、あるクラブにおける”キーパーソン”の名前がないのです。

この”キーパーソン”は不当な出陳拒否の舞台となった2月、4月、6月のショーや、10月のリジョンショーにおいて、ショーマネージャーやショーセクレタリーなどを務めていて、その経緯から考えれば、共同申立人名簿に名前があって当然なのです。

単なる記載漏れなのでしょうか?

それとも、この”キーパーソン”は自らの意志で、共同申立人となることを拒んだのでしょうか?

どんな組織にも自分をしっかり持って信念で動く人はいますから、納得できないことについて共同歩調を取らなかっただけなのでしょうか?

ただ、もしこの”キーパーソン”が「是々非々」を貫いたのであれば、それは称賛に値すると言わねばなりません。

ちなみに、「是々非々」は故事成語で、もともとは「荀子」の「修身」という章に原典が収められています。

「是を是とし非を非とする、之(これ)を智(ち)と謂(い)い、是を非とし非を是とする、之を愚と謂う」

現代語に訳せば、「善いことは善いとし、悪いことは悪いとするのを”智”といい、善いことを悪いとし、悪いことを善いとするのを”愚”という」

TICAアジアのメンバー全員が「是々非々」で判断し、「是々非々」を貫けば、TICAアジアは自然と良い方向に向かうのではないでしょうか。

2014年12月14日 (日)

今日は奇しくも”ダブル”選挙日!!

日本のTICAアジアメンバーにとって、奇しくも今日は”ダブル”選挙日になりました。

「衆院選挙」と「TICA会長・副会長選挙」です。

衆院戦において各党は様々なキャッチコピーを掲げましたが、どれもこれも「TICA選挙」と共通して映ったのは皮肉なことでした。

自民党の「この道しかない」という主張が、現TICAアジアの路線であるならば、私の立場はさしずめ共産党…。

「この先に道はない!」と主張せざるを得ません。

民主党の「今こそ、流れを変える時」、維新の党の「身を切る改革。実のある改革」はそのまま、TICA及びTICAアジアに対する私の要望と重なります。

生活の党のキャッチコピーをもじれば「出陳者本位のTICAへ」となりますし、共産党のコピーもちょっと変えれば「暴走ストップ! 出陳者の声が生きる新しいTICA運営を」となります。

衆院選挙だけでなく、「TICA会長・副会長選挙」も投票率が上がってほしいと思います。

TICA会長・副会長選挙の重要性とは(15)

「性善説」と「性悪説」で分けて考えるなら、TICAのルールはディレクターもジャッジも不公正や不平等、不正をしないという「性善説」に基づいて作られています。

しかし、今、TICAアジアを舞台に起きていることは、「性善説」に基づいたルールでは対処できないということを示しているのではないでしょうか…。

特にディレクターやジャッジに関してのあらゆるルールは、「性悪説」に基づき抜本的に見直さなければならないような気がします。

そのショーで審査するジャッジが自分のクラブ員の猫をエントリーしてベストにするなどということは全く想定していないのです。

ショー会場で男性出陳者が女性出陳者に暴力を振るい、それをディレクターが口頭注意で済ませるなど想定していないのです。

ショールールを捻じ曲げて解釈し、出陳拒否するクラブがあることなど想定していないのです。

裁判で訴えられるディレクターやジャッジが出てくることなど想定していないのです。

だからこそ、次の会長・副会長には極めて高い正義感」と「倫理観」、「道徳意識」、「遵法精神」を持つ人物になって欲しいと願っています。

どの候補が一番、事実を正確に把握する大切さを重んじるでしょうか?

どの候補が一番、客観的立場で、中立公正に物事を判断できるでしょうか?

どの候補が一番、不公正や不平等、不正を嫌い、遵法精神に優れているでしょうか?

もちろん、私たちが手にできる情報は限られています。

それでも経歴・職歴、メッセージの内容を丹念に読み、最も「正義」を実現してくれそうな候補を探して投票するしかありません。

2014年12月13日 (土)

裁判、15日(月)の第3回期日は延期に

裁判の行方に注目されているTICAメンバーの方も多いかと思います。

第3回期日は12月15日に開かれる予定でしたが、延期になったそうです。

それは被告側がここに来て、代理人弁護士を立てたものの、裁判途中からの受任であるため、被告側弁護士の都合が合わなかったためと聞いています。

第3回期日は年明け1月下旬になるようです。

具体的な期日が決まりましたら、またお知らせしたいと思います。

TICA会長・副会長選挙の重要性とは(14)

TICAのボードの春の議事録に”虚偽記載”があり、アニュアルのボードでその部分を削除するという決議がされたのは記憶に新しいところです。

これはボードに虚偽の報告がなされ、ボードがそれを鵜呑みにしてしまったために起きた前代未聞の“不祥事”でした。

しかも、それが”アジア発””日本発”だったわけですから、世界に”大恥”をさらしたと言える”事件”でした。

しかし、TICAのボードはいまだにどうしてこのような事が起きてしまったのかについて検証作業もしなければ、どこに原因があり、再発防止のために何をすべきなのかについて、何ひとつ取り組んでいません。

私にしてみれば、検証と再発防止はボードとしての「基本動作」とも言えるものですが、今の動きを見る限り、そうした認識に欠けるように思えてなりません。

これひとつ取ってみても、「ボード改革」の必要性があるはずですが、そのことを訴えた候補者はひとりもいません。

何の検証も反省もなく、再発防止策も取らないボードであり続けるなら、これまで同様、虚偽報告や捏造報告があっても見過ごしてしまい、今後も議事録に“虚偽”を記載するという”醜態”をさらすことになるのではないかと心配しています。

2014年12月12日 (金)

”株”を上げた人、”株”を下げた人(4)

”株”の上げ下げで言うなら、キャットショーにおけるジャッジもある意味で似たようなものかもしれません。

審査におけるハンドリング、一般審査の順位の付け方、ファイナルの選び方、そしてどんなコメントをするか--。

ショーの度にどんどん”株”を上げるジャッジがいることは確かでしょう。

大前提は、どんな人間関係の軋轢(あつれき)があろうとも、「審査はフェアに…」「いい猫はいい…」と”猫本意”で考えることができるジャッジです。

人間関係に囚われず、縛られず、”猫本意”で評価するわけですから、多くの出陳者が審査してほしいと願い、人気も出ることでしょう。

自分のクラブ員の猫を自分でエントリーして、自分で審査してベストを付けるなど言語道断です。

ジャッジのファイナルにおけるコメントは単にコメントにとどまるものではありません。

そこにどれだけのメッセージが込められているかが、コメントの”質”を左右すると思います。

一見すれば、ジャッジが猫を評価して順位付けしているわけですが、実はファイナルの順位とコメントはジャッジの”答案用紙”そのものであり、それによって多くの出陳者から”審査”を受けているとも言えるのではないでしょうか。

”株”を上げるジャッジが一人でも増えることが、TICAアジアを健全な組織へと導いていくことでしょう。

TICA会長・副会長選挙の重要性とは(13)

「一流の選手だからと言って、一流の監督になれるわけではない」…。プロ野球に限らず、スポーツの世界では往々にしてこう言われます。

プロ野球に関して言えば、大きく分けて3階層に分かれているのではないでしょうか。

ひとつは球団経営に携わる「フロント」と呼ばれる人たち…。球団オーナーや球団代表、ゼネラルマネージャーらです。

これに対して「現場」というものがあり、管理職として監督やコーチがいて、プレイヤーとして選手がいるというわけです。

プロ野球では、監督と選手を兼ねる「プレイングマネージャー」や、コーチと選手を兼ねる「プレイングコーチ」もいます。

前置きが長くなってしまいましたが、TICAではどうでしょうか?

仮に、ジャッジが選手だとしたら、その選手が監督やコーチのみならず、組織運営にも携わっているのです。

もちろん、ジャッジでなくてもディレクターやTICAの会長・副会長になれますが、現状は極めてまれです。

しかし、私はジャッジがディレクターやTICAの組織運営に携わること自体に無理があるような気がしてならないのです。

間違えないで頂きたくないのですが、ジャッジにその資格がないと言っているわけではありません。

ディレクターにはディレクターとしての資質と能力が求められ、組織運営に携わる人間にはそのための資質と能力が求められ、それらはジャッジの資質と能力とは明確に区別すべきだと言いたいのです。

今、TICAアジアで起きているトラブルが解決しないのは、こうした区別がしっかり出来ていないところに大きな原因があるように思えてなりません。

TICAの会長・副会長選挙は、TICAのルールやショー運営に精通していることに加え、組織運営の”プロ”としての資質と能力があるかどうかも勘案して選ぶべきものなのです。

2014年12月11日 (木)

”株”を上げた人、”株”を下げた人(3)

ある人から辛辣な嫌みを言われてしまいました…。「”株”を上げた人、”株”を下げた人」のブログに関してです。

「”株”を上げた人」はいいとしても、「”株”を下げた人」のくだりは納得できないと言うのです。

その理由は、「もともと"株価"の値が付かずに価値がないのだから、何をしたとしてもそれ以上、値を下げようがない」というのです。

確かに株式市場では「紙くず同然の株」というものがありますから、そうした株式にどんな悪材料が出ようがいまさら下げようがありません。

一方、”株”を上げた人物については評価はうなぎ上り…。株式市場で言えば、”ストップ高”といったところでしょう。

本人的には当たり前のことを当たり前にしただけと思っているかもしれませんが、仕事でも趣味の世界でもそれを貫くことが難しい状況にあってはなおのこと、”株”は上がります。

どんな世界でもそうした”株”を上げる人たちが増えることを願ってやみません。

ノーベル平和賞授賞式に思う

ノーベル平和賞の授賞式がありました。みなさんはどのようにこの授賞式の報道に接したでしょうか?

パキスタンのマララ・ユスザイフさんは演説でこう話しました。

「二つの選択肢がありました。沈黙したまま殺されるのを待つか、声を上げて殺されるか。私は後者を選び、声を上げました」--。

猫界にいて私も思うところがあります。

私にも「二つの選択肢がありました」と…。

「泣き寝入りしたまま、潰されるのを待つか、声を上げて潰されるか」--。

私は「後者を選び」、こうして「声を上げました」。

私やアクトを潰そうとする人たちは様々な嫌がらせや攻撃を仕掛けましたが、私はこうして生き延びています。

マララさんは「全ての子どもが学校に行くのを見届けるまで闘い続けます」と”宣言”しました。

私も”宣言”します。

全てのジャッジが不合理なしがらみに縛られることなく自由に審査できるようになるまで、そして全ての出陳者が「あのクラブのショーに出陳してはいけない」などというような理不尽な圧力を受けることなく自由に出陳できるようになるまで、闘い続けます。

マララさんは「子どもが学校に行けない状況はもう終わりにしましょう」と演説を締めくくりました。

私も同じように訴えたいと思います。

ジャッジが自らの赴くまま自由に審査できない状況は終わりにし ましょうと…。

出陳者が自由にショーを選んで行くことができない状況は終わりにしましょうと…。

TICA会長・副会長選挙の重要性とは(12)

「百年河清を俟(ま)つ」--。こんな中国の故事成語をご存知でしょうか?

「河」はもちろん、「黄河」を指します。いつも濁っている黄河の水が澄むのを待つのは、ありえないことに期待をすることと同じだという意味です。

もし、TICAの会長・副会長、そして欧米のディレクターがTICAアジアが”澄む”のをひたすら待っているだけだとするならば、私は次の会長・副会長は「百年河清を俟つ」ことをしないような人物になって頂きたいと思っています。

TICAの将来、未来を託せるのは誰なのか? 

TICAアジアの再生と再建、健全な発展に力を貸してくれる候補は誰なのか?

これらを念頭に置いて投票することも重要なのでは ないでしょうか?

その視点でもう一度、各候補の経歴と所信表明を読み返したいと思います。

2014年12月10日 (水)

TICA会長・副会長選挙の重要性(11)

TICAのボードにおいて、「Executive session(秘密会議)」があることをご存知でしょうか?

ボードメンバー以外でこの会議に加わるにはボードの決議が必要になります。

「プロテスト」の審議をする際など、どうしても個人的なことが話題に上ることから、個人的な事柄については部外秘で話し合うというものです。

しかし、メリットもあれば、デメリットもあります。

この秘密会議でどんな証拠や証言が提出され、どのような議論があったのかは参加者にしか分からず、でっち上げの証拠が提出されようが、偽証されようが、検証のしようがありません。

証拠の捏造や偽証がないという前提に立っており、その意味では、これも「性善説」に基づいたルールと言えます。

メンバーに濡れ衣を着せようとしたり、罪に陥れたりしようとする人物が紛れ込み、「秘密会議」をいいことに、偽証と捏造の限りを尽くしたなら、「プロテスト」における公平、公正な判断は望めないでしょう。

もちろん、「秘密会議」のメリットを否定するつもりはありません。非公表を前提に、自由に率直な意見を出し合えるからです。

しかし、それはあくまで「性善説」に基づく理屈であって、「性悪説」に基づくならデメリットの方が遙かに大きいと言わざるを得ません。

私は「秘密会議」の在り方を再考する必要性があると考えていますが、今回の候補の誰ひとりとして、この話題に触れていないのは残念と言うほかありません。

”株”を上げた人、”株”を下げた人(2)

ミュージカルや芝居では必ず代役が控えていますから、仮に主役が個人的な理由でドタキャンしても興行的な影響は最小限に抑えられるかもしれません。

しかし、問題はそれだけでしょうか?

もちろん、主役が本当に急病や大怪我などで舞台に立てないなら仕方ありませんが、個人的な感情や気持ちの問題で恣意的にドタキャンしたとなると別の問題が出て来ます。

1つは、そのミュージカルや芝居そのものに対する”冒瀆”です。作品を穢(けが)す重大な”冒瀆”と言わざるを得ません。

もう1つは、観客に対する”背信行為”です。主役が演じるのを楽しみにしていた観客をバカにする行為であり、役者として決して許されるものではあり ません。

当然のことながら、ドタキャンすれば、誰かがその穴を埋めねばなりません。

ミュージカルや芝居であれば代役にとってはまたとないチャンスになるかもしれませんが、他の趣味の世界にあっては代役の方に迷惑をかけるだけといった場合も多いでしょう。

今はメールやLINEで簡単に連絡が取れるとは言え、ドタキャンも代役の方へのお詫びも、メールやLINEでメッセージを1本送るだけで済ませるなら、大人としての常識に欠けると言われても仕方ないのではないでしょうか。

観客やファンを小ばかにしている役者はいずれ誰からも見向きもされず、見放されていくことでしょう。

2014年12月 9日 (火)

”株”を上げた人、”株”を下げた人(1)

人の評判というものは常に上がったり下がったりするものですから、いちいち気にしていては自分を見失うことにもつながりかねません。

とは言え、2人の人物が同じ様な状況において、全く正反対の行動を取ると、一方の人物の”株”は急上昇し、もう一方の人物の”株”は急落するのは仕方ないことでしょう。

ドタキャンしようかと思っても、引き受けたからには何があっても貫くか? はたまたドタキャンするか?

仕事でも趣味の世界でも往々にしてあり得るシチュエーションです。

人それぞれ色々な事情やしがらみがあるでしょう。周囲からは様々な要請や圧力があるかもしれません。

しかし、そうした状況を全て勘案した上で、どのような判断をし行動を取るか--。そこでその人物の”真価”が問われるというわけです。

責任感のある人、責任感のない人…

信念を持っている人、信念を持っていない人…

他人の迷惑を顧みられる人、他人の迷惑など何ひとつ顧みることの出来ない人…

自分をしっかり持っている人、芯も何もない人…

自覚を持っている人、自覚を持てない人…

矢面に立っても動じない人、自己保身に走り逃げ回る人…

凜(りん)とした人、ただの八方美人…

TICA会長・副会長選挙の重要性(10)

今こそ発想を180度転換して、全面的にTICAのルールを見直さねばならないと、私は思っています。

それは「性善説」に基づくルールから、「性悪説」に基づくルールへの大転換です。

なぜなら、TICAのルールは明らかに「性善説」に基づいているからです。

しかし、実際にTICAアジアで起きていることに対処するには「性悪説」に基づくルールでなければ対処できないことだらけです。

ショールールの勉強にもなるので、ひとつの例を挙げましょう。

213.4と213.4.1にはこう書いてあります。

213.4 「A contracted judge must give notice to the club at least 14 days prior to the advertised entry closing date if he/she, for whatever reason, is unable to fulfill his contract」

213.4.1 「Exceptions to this Rule are personal or immediate family illness or emergency, inclement weather preventing the judge from getting to the show location, airline strikes, work-related problems or similar circumstances」

これはジャッジを引き受けた後のキャンセルに関するルールですが、まとめて要約すると、ジャッジが断る場合はどんな理由であれ、出陳締切日の14日前までにクラブ側に伝えなければならない。

その例外としては本人や家族の急病、悪天候でショー会場に行けない場合、航空会社のストライキ、仕事に関連した問題やそれらに似た状況の場合であるとしています。

一見、何の不都合もないように見えるルールですが、果たしてそうでしょうか?

急病でドタキャンしても、診断書の提出が義務付けられているわけではありませんから、仮病でも構わないことになります。

両親や家族の手術や介護、急病なら、なおさらのこと本当かどうかを追及する人はいませんから、嘘を付こうと思えばいくらでも付けます。

急な仕事が入ったとか、突然の出張を命じられたとか言ってキャンセルしても、証拠を提出する必要はありません。

要は、いくらでも言い逃れできてしまうルールになっているのです。これでは全く意味がありません。

「性善説」に基けば意味のあるルールでも、「性悪説」に基けば全く意味を為さない規定はTICAのルールの至るところにあり、これらを全て抜本的に見直さないとなりませんが、候補者の誰ひとりとして、そうした視点からルールの見直しを訴えている人はいません。

これまでは何とかなってきたかもしれませんが、もはや限界に達しつつあるのに、それに気付かないのはとても残念でなりません。

2014年12月 8日 (月)

杜撰な「プロテスト」に呆れ果てるばかり(18)

セクレタリーが提出した「プロテスト」の共同申立人名簿が、仮に「クラブ単位」で名前が並んでいたとすると、ひとつの「仮説」が浮かび上がります。

それは、この「名簿」が4つのクラブのクラブ員によって構成されているというものです。

共同申立人として何十人、何百人並んでいようが、所詮は限られた4つのクラブによる「プロテスト」と言えることになります。

もし、仮にこの「プロテスト」に書いてある主張が正当なもので、アクトの公認取り消しと私たちのTICAメンバー資格停止が”正義”であるとしたら、どうして他のクラブに賛同の輪が広がらなかったのでしょうか?

どうして4つのクラブの限られたジャッジとクラブ員しか同調しないのでしょうか?

もちろん、私は4つのクラブのクラブ員名簿を持っていませんから、ひとりの漏れもないかどうか確認することはできません。

しかし、かなりの高い確率で「クラブ員名簿」と「共同申立人名簿」は一致すると思えます。

「共同申立人名簿」が「クラブ員名簿」を流用したものなのかどうか…。

これもまた、TICAのボードの審議で明らかにならずとも、裁判で明らかにしなければならないでしょう。

TICA会長・副会長選挙の重要性とは(9)

TICA本部はアジアで起きていることをいつまで放置しておくつもりなのでしょうか…。

こう思っている日本のTICAメンバーは少なくないのではないでしょうか?

しかし、私たちが何をどんなにTICA本部に訴えても、「何か問題があるなら『プロテスト』して下さい」と繰り返すだけ…。

では、「プロテスト」をすればトラブルを解決してくれるかというと、問題の本質を見ようとはせず、右から左に形式的に処理するだけ…。

2013年4月29日のアクトのショーから、1年半以上も経ちますが、TICA本部あるいはボードがTICAアジアの問題を主体的に解決しようという姿勢は一向に見えません。

最大の障害はリジョンの問題を責任を持って解決すべきアジアディレクターが当事者であり、アジアディレクター自らが引き起こしている点にあるのではないでしょうか?

その最中にタイミングよく回ってきたようにも思える会長・副会長選挙--。

誰ならTICAアジアの問題を真剣に取り上げてくれるのか?

解決とはいかないまでも、誰ならしっかり双方の主張を交通整理して解決の道筋を付けてくれそうなのか?

こうした点を念頭において候補者の経歴をしっかり読み、投票するのもひとつの考え方のような気もします。

2014年12月 7日 (日)

杜撰な「プロテスト」に呆れ果てるばかり(17)

セクレタリーが3月に申し立てた「プロテスト」の共同申立人名簿を眺めていて疑問に思ったのは、果たしてこの名簿は何順に並んでいるのだろうか?ということです。

英語表記ですから「アルファベット順」かと思いましたが、違いました。

TICAメンバーの会員ナンバー順かとも思いましたが、会員になっていない人もいるようでした。

会ったことも、名前を聞いたこともないような人の名前も並んでいます。

共同申立人の住所は日本全国、多岐に渡ります。

そうしていろいろ思い巡らすうちに思い至ったのは、どうも名前が「クラブ単位」で並べられているのでは?ということです。

そう考えるのが一番合理的であり、辻褄も合うのです。

「クラブ員名簿」を流用してそのまま載せたとのかどうか分かりませんが、その疑いが生じても仕方ない共同申立人名簿の作り方だったことだけは確かなのです。

2014年12月 6日 (土)

それでもやはり何とかしなければ!

「ワースト謝罪会見」なるランキングがあるとは驚きました。

2014年のワースト第1位は「小保方さんのSTAP細胞会見」、そして2位は政務活動費問題の釈明会見で号泣した元兵庫県議員、野々村さんでした。

このランキングはネットユーザーが選ぶもので、小保方さんの会見に関しては回答者から「科学研究の世界がこんなにもお粗末なシステムで動いているとは思わなかった」という声が寄せられたそうです。

猫の世界はどうでしょうか?

キャットショーという世界に長年いると、「こんなにもお粗末な審査で成り立っているとは思わなかった」と感じることはないでしょうか?

そして、国際的な組織である本部機構、地域の組織についても同様です。

「こんなにもお粗末な仕組みで運営されているとは思わなかった」と呆れることはないでしょうか?

しかし、それでも見て見ぬふりをしてやり過ごすことはできませんし、してはならないでしょう。

何とかしなければならないと思う人たちを少しでも増やし、少しずつでも何とかしていかなければならないと思っています。

杜撰な「プロテスト」に呆れ果てるばかり(16)

共同申立人名簿については、”怪しげな”と前置きしてもいいかもしれません。

というのも、名前の下に記載されている住所が間違っているケースがあるからです。

もし、共同申立人全員が事前に「プロテスト」の文書と名簿を確認していたならば、自分の名前と住所が正しく記載されているかどうかは必ずチェックするはずです。

そうなると、可能性として高いのは、誰かが本人の承諾・許諾なく、共同申立人名簿に名前と住所を載せたのではないかという”疑惑”です。

もちろん、共同申立人が正確に伝えたのに、セクレタリーか誰かが入力ミスした可能性もありますし、共同申立人が最終案を確認する段階で見落 とした可能性もゼロとは言えません。

しかし、異議申し立ての正式な文書なのですから、共同申立人全員に最終チェックを求め、それを確認したうえでTICA本部に送るのがまともな社会人としての書類の提出の仕方です。

こうした経緯もまた、TICAが追及しないのであれば、裁判を通じて追及していくしかないでしょう。

2014年12月 5日 (金)

杜撰な「プロテスト」に呆れ果てるばかり(15)

「本当に前アジアディレクターも共同申立人になっているのですか?」「その他にも何人かのジャッジさんが含まれているというのは事実ですか?」--。

ここのところ、そうした問い合わせが相次いでいます。

実に不思議なのですが、セクレタリーによる3月の「プロテスト」は何十人もの共同申立人によって提出されていますから、その数だけ「プロテスト」の文書も出回っているはずです。

あれから半年以上も経ちますから、共同申立人名簿が多くのメンバーの間に出回っていないことの方が腑に落ちません。

もちろん、アクトのサイトやブログで名簿を公表したいのですが、名前だけ でなく住所も載っているため出来ません。

しかし、私が事実をお話していることの裏付けとしてこれだけはお伝えしたいと思います。

前アジアディレクターは44人目に名を連ねています。

その他のジャッジの名前と住所は27人目、29人目、30人目に記載されています。

少なくとも理屈上は、セクレタリーを含め最低でも45部の「プロテスト」の文書が出回っている計算になるのです。

TICA会長・副会長選挙の重要性とは(8)

「TICAにあっても人種差別は根強く、日本人は差別されている」--。

アジアディレクターはことあるごとにこう話していましたから、こういった発言を聞いたことのあるメンバーは多いことでしょう。

実際に、どんな場面でどういった差別を被っているのかまでは聞いたことはありませんでしたが、最近の米国の社会情勢を考えればあながち嘘とは言えないかもしれません。

私もニュースで、黒人男性が白人警察官に後ろから首を絞められて倒される映像を見て驚きを隠せませんでした。黒人男性は武器を持っているわけではありませんでした。

しかし、ニューヨーク市スタテン島地区の大陪審はこの白人警察官を不起訴としたのです。

大陪審は23人で、白人14人、非白人9人で構成されていたそうです。

TICAのボードにおいて、アジアの問題を真剣に取り上げてもらえないように思えてしまうのは、アジアディレクターが常々、口にするところのアジア人あるいは日本人に対する差別意識があるからなのでしょうか…。

実際に差別意識があるかどうかは分かりませんし、ないことを願うばかりですが、日本のTICAメンバーにとっては、アジアや日本の出来事を決して軽視せず、放置しないような人物を、次の会長・副会長に選ばなければならないことだけは間違いありません。

2014年12月 4日 (木)

杜撰な「プロテスト」に呆れ果てるばかり(14)

3月に提出した「プロテスト」において、もしセクレタリーが「数の論理」に頼ったとしたなら、余りに浅はかであったと言わざるを得ません。

なぜ、「数の論理」に頼らねばならなかったのでしょうか?

それは「数に頼らざるを得なかった」という”情けなさ”の裏返しであり、それが意味することは「プロテスト」の中身が感情論の”言いがかり”と”決め付け”に過ぎないものだったということです。

セクレタリー自らが、証拠集めと事実の立証、論理的組み立てに自信があり、その帰結としてアクトの公認取り消しとクラブ員のメンバー資格停止が揺るがないものであれば、共同申立人に頼る必要など全くないのです。

「プロテスト」の論理的な組み立てに一分の隙もなく、主張を完全に立証できていれば、そもそもボードが私たちを呼んで「公聴会」を開く必要はなく、すんなりとボードで「決議」されていたはずです。

なぜなら、TICAのルール上、クラブの公認取り消しとメンバー資格停止にあたって「公聴会」を開かなければならないという明確な規定はないのです。

それが、私たちを呼んで「公聴会」を開くことになり、それが延期になり、さらに「プロテスト」の審議そのものも延期されているのはどうしてなのでしょうか?

こうした一連の出来事が何を示し、何を意味しているかを、前アジアディレクターをはじめとする共同申立人全員がよく考える必要があるのではないでしょうか。

TICA会長・副会長選挙の重要性とは(7)

TICAに「正義の女神」はいるのでしょうか? 私がTICAにいて痛切に感じるのはこの疑問なのです。

「正義の女神」が”裁き”のシンボルとしての「天秤」を持っているとするなら、TICAの「正義の女神」はその「天秤」で本当に”正邪”を測っていると言えるのだろうか?という疑問です。

「天秤」ですから、一方の皿に測る”物”を載せ、もう一方の皿に分銅を載せて質量を測りますが、TICAの場合、載せる”物”を恣意的に選んでいるとしか思えないケースが往々にしてあるのです。

「プロテスト」した側とされた側、双方がそれぞれの証拠や根拠に基づいて主張を展開しますが、双方の証拠や根拠、主張はすべて公平、公正に「正義の女神」の「天秤」 の皿に載せられているでしょうか?

仮に「正義の女神」がいたとしても、”正邪”を測る「天秤」があったとしても、そして「正義の女神」がその「天秤」を持っていたとしても、そこに載せる証拠や証言、事実、主張が恣意的に選別されていては正確に”正邪”を測ることはできません。

私がTICAアジアだけでなく、TICA自体の改革を訴える点はそこにあります。

しかし、どの候補者の「公約」や「所信表明」を読んでも、「プロテスト」制度の改革を訴えた候補はいません。

私にはそれがとても残念でなりません。

2014年12月 3日 (水)

杜撰な「プロテスト」に呆れ果てるばかり(13)

「保証人」と「連帯保証人」に違いはどこにあるか--。

もしかすると、セクレタリーが3月に提出した「プロテスト」の共同申立人の中には、社会人として理解しておくべき一般常識に欠けているメンバーがいるのかもしれません。

友達や親族がお金を借りようとして、「あなたに保証人になってほしい」とか「連帯保証人になってほしい」とか、頼まれるケースがあるかもしれません。

そのとき、安易に「連帯保証人」になったらどうなるのか? 「連帯保証人」としてどのような責任が付いて回るのか? まともな社会人であれば分かるはずです。

「プロテスト」の「共同申立人」は「連帯保証人」のようなものです。

あらゆる責任は共同申立人を含めて、申立人全員が負います。

提出したのはセクレタリーかもしれませんが、「プロテスト」の中身を読めば一目で分かるように、主語は「We」です。共同申立人全員が主語の「We」なのです。

「プロテスト」を捏造や偽造してTICAに提出したのであれば“私文書偽造”の責任を負わねばなりませんし、「プロテスト」の記述の中に名誉毀損などの不法行為があれば、その責任も負わねばなりません。

もし、「プロテスト」が「所詮はTICAという趣味の世界の出来事」と考えているのなら大間違いも甚だしい限りです。

現に、エントリーを不当に拒否された出陳者は、そこに民法上の不法行為があったとしてアジアディレクターらを訴えています。

被告側は「TICAのボードにおいて『決議』が出ている」と主張しているようですが、関係ありません。

日本の民法上の不法行為があったなら、TICAがどう決議し、どう裁定していようが関係なく、裁判所は判決を言い渡します。

ですから、もし、共同申立人の中に勘違いしているメンバーがいるなら、今一度、この「プロテスト」を読み返して、民法上の不法行為に当たる部分がないかどうかを確認すべきでしょう。

TICA会長・副会長選挙の重要性とは?(6)

組織が急拡大すれば、トラブルも多発します。

まして国境を超えて、そのネットワークが新興国へと広がればなおさらのことです。

では、現在のTICAにそうしたトラブルに適切かつ迅速に対処出来る体制と仕組みが整っていると言えるのでしょうか?

私はとても疑問に感じてしまいます。

先進国の日本においてさえ、不当な出陳拒否が起き、TICAの組織内で解決できず、裁判沙汰になっているのです。

私がTICAのボードメンバーであったなら、このような出陳拒否がどこの国で起こったとしても、TICA内部でしっかり解決できなかったことを情けなく、恥ずかしく思ったことでしょう。

裁判沙汰になったということは、とりもなおさず、TICAのルールと手続き、体制では対応し切れなったことを示すものであり、改善しなければならないからです。

しかし、会長・副会長候補の「所信表明」や「公約」などからは、そうした危機意識はなかなか読み取れません。

これまでの延長線上で、組織を拡大できると思っているようなら、余りに楽観的と言わざるを得えないのです。

2014年12月 2日 (火)

杜撰な「プロテスト」に呆れ果てるばかり(12)

セクレタリー自身がもしかすると、「署名活動」と「プロテスト」の手続きを混同しているのかもしれません。

何かを陳情したり嘆願したりする際の「署名活動」と、TICAの「プロテスト」の手続きは全く異なりますが、その根本的な違いを理解していないのかもしれません。

そもそも「プロテスト」は、異議申し立ての手続きであり、中身の事実の信憑性、論理的な立証、そこから導き出される主張の妥当性こそが重要です。

ですから、相手側に重大なルール違反があり、TICAとして何らかの処罰を下す必要性があれば、プロテストを申し立てたのがたとえ1人であったとしても、しなければならないと私は思っています。

逆に、「プロテスト」の主張がただの言いがかりに過ぎず、論理の組み立てが破綻(はたん)していては、共同申立人が何十人いようが、何百人いようが全く無意味なのです。

ですから、もし、論理破綻した杜撰な「プロテスト」を何十人、何百人で申し立てたとしたなら、それこそTICAアジアにはまともな社会人としての自覚がないメンバーが何十人、何百人もいるんだということをさらすことになってしまいます。

物事には何にでも「出来」「不出来」があるように、「プロテスト」にも「出来」「不出来」があります。

共同申立人全員は仕上がった「プロテスト」を読んで、「確かに『プロテスト』としてしっかり筋が通っていて、いい出来ですね」「これなら誰もが納得できる内容の出来だ」と評価して共同申立人に名を連ねたのでしょうか?

前アジアディレクターをはじめとする共同申立人ひとりひとりに、「プロテスト」の出来具合をどう評価したのか聞いてみたい気持ちです。

TICA会長・副会長選挙の重要性とは?(5)

ちょっと間があいてしましたが、11月24日からの続きです…。

みなさんも「社外取締役」という名称を聞いたことがあると思います。

企業は今、日本を問わず、欧米でも、「社外取締役」を置くケースが多くなっています。

要は、内部の目、内部の感覚で企業や組織を運営するには限界があり、外部の目、外部の見識によってチェックすることにより、健全な「ガバナンス(統治)」を実現しようというものです。

翻って、TICAはどうでしょうか?

「猫界の常識が世間の非常識」「猫界の非常識が世間の常識」と言われるようなことが全くないと言えるでしょうか?

私には、TICAアジアも、TICA本部も、TICAのボードも、世間の常識から逸脱したと思われることが多すぎるように見えるのです。

もちろん、猫の遺伝学やスタンダード、細かなショールールにまで、外部の目を行き届かせろと言っているわけではありません。

しかし、TICAの「ガバナンス(統治)」のあり方、特に「ボード」の役割と機能、その運営方法については、もっと外部の見識を入れて改革する必要があるように思っています。

TICAが非営利団体であるなら、猫とは関係ない他の国際的な非営利団体の役員や理事を「団体外ボードメンバー」として入れることがあってもいいはずです。

TICAの組織と体制が、真に国際的な非営利団体として相応しいか、ルールは相応しいかをチェックする「第三者委員会」があってもいいはずです。

一般の企業がするように、コンサルティング会社に点検や検証を業務委託することをしてもいいでしょう。

このまま外部の目によるチェックを経ずに、拡大路線をひた走ることこそ、危険極まりないと思えてなりません。

2014年12月 1日 (月)

杜撰な「プロテスト」に呆れ果てるばかり(11)

TICAの「プロテスト」の共同申立人の中に、「陳情書」や「嘆願書」の署名と同じ感覚で名前を連ねたメンバーがいたとしたら、それも社会人としての自覚に欠けた言動と言わざるを得ません。

「プロテスト」はTICAにおける唯一の異議申し立て手続きであり、もし、それへの共同申立人を「陳情書」や「嘆願書」の署名と同じと考えるメンバーがいたなら、TICAのメンバーである前に、社会人としての常識に欠けるでしょう。

それだけではありません。TICAの「プロテスト」の手続きを軽視しているとの批判を受けても仕方ないのではないでしょうか…。

もちろん、誰かが「プロテスト」の具体的な中身や主張を隠して、「TICAに対して『プロテスト』を出したいと思いますので、同意される方は申し出て下さい」と言って署名を集めたのなら、そこにはまた別の”犯罪”が存在したことになります。

本人の承諾を得た上で署名を集め、TICAに対して何らかの「陳情書」や「嘆願書」を出すことは違法ではありません。

しかし、「陳情書」や「嘆願書」とは別に誰かが「プロテスト」の文書を作り、「陳情書」や「嘆願書」の名簿を流用して共同申立人名簿としていたのなら、それもまた”犯罪”です。

いずれにしても、この「プロテスト」の提出を巡っては明らかに”犯罪”を疑う行為があったと推認されます。

ですから、TICAのボードでの扱いとは別に、日本の裁判所や警察を通じて、徹底的に真相を究明する必要があるのです。

ルール改正、ここがポイント(4)

最後になりましたが、「PROPOSAL 1」についてです。

これは新しい猫種の創出段階にあって、「PROPSAL 2」よりもっと前の段階を巡るルールに関するものです。

なぜなら、「PROPSAL 2」は主に「New Traits」の段階に関わる話だったからです。

その前にまず、言葉を分かりやすくしましょう。

アジアディレクターが配布した日本語訳では「Experimental Breeds」を「試験的ブリード」と訳していましたが、私は「実験段階にある猫種」と訳した方が分かりやすいと考えます。

要は、新しい猫種の創出に当たって実験段階にある猫の登録をどうするかというのが改正の主要テーマなのです。

英文ではA4用紙2枚にわたる説明が、アジアディレクターが配布した日本語資料ではA4用紙1枚の半分もありませんから、いかにアジアディレクターがいい加減に扱っているかがお分かり頂けるかと思います。

おそらく、アジアディレクターは日本人のTICAメンバーにはほとんど関係ないと思って、大幅に省いたのでしょう。

確かに、「PROPSAL 2」同様、日本人にとって馴染みは薄いかもしれませんが、TICAの将来の方向性を占う上では非常に重要な改正案と言えます。

まだ猫種の名称も決まっていない、新しい猫種創出の極めて初期の実験段階の猫は、TICAでは「Experimental New Breed」と定義されています。

そして、一定要件を満たすと、次の段階である「Registration Only New Breed」へと進むのです。

とは言え、現状では「Experimental New Breed」の猫は、「Experimental Registry」として「登録」されます。

それは、レジストレーションルール33.1.1に「Experimental New Breeds are registered in the Experimental Registry」と書いてあること、33.1.1に「The Experimental New Breed shall be registered in the Experimental Registry」と書いてあることからも分かります。

改正案では、「Experimental Registry」→「Experimental Record」に変更し、それに併せて「registered」→「tracked」、「registration」→「tracking」に変えるとしています。

要は「登録」ではなく、血統の「記録」とその「追跡」に重点を置いたものにしようということです。

おそらくこれは、新しい猫種の創出にとってはさらに門戸を開くことにつながるものと思われます。

「PROPOSAL 1」の改正案はもうひとつ含まれています。

「カテゴリーⅥ」の猫種についてのルール変更の試みです。

「カテゴリーⅥ」とは「Experimental (Developing) Breeds」とあるように、実験段階であり、開発途上にある新しい猫種です。

では、このカテゴリーにはどんな猫が入っているのでしょうか? レジストレーションルールによると、以下の猫です。

Asian Group(Asian LH (Tiffanie)/Asian Shorthair)、Australian Mist、Bristol、California Spangled、Ceylon、Chantilly、Chinese Harlequin、Copper、European Shorthair、European Burmese、German Rex、Lykoi、Mandalay、Ragamuffin、Ruffle、Safari、Tennessee Rex、Tiffany、Vienna Woods、York Chocolate

現状のルール下では、「カテゴリーⅥ」の猫については「登録証」と「記録証明書」の両方が必要とされていますが、改正案ではどちらかでもいいように要件を緩和しようとしています。

「PRO メリット」「CON デメリット」を読んでも、はっきり言ってそれらが本当にメリット・デメリットなのか分かりません。

ただ、ひとつだけ読み取れることは、単に血統記録の追跡だけで新しい猫種をTICAが公認しているのではないかと批判する人たちがいるようだと言うことです。

ルール改正をすれば、実際にこうした批判をかわせるかどうかは別にして、ボードとしてはかわせると判断しているようです。

そこで、TICAは実験段階(あるいは開発途上段階)の猫については、血統の「記録」とその「追跡」に重点を置いたものにしてさらに門戸を広げるとともに、既に他の団体では公認されている猫種も含まれる「カテゴリーⅥ」については、要件を緩和することで後押しする姿勢を示したものと考えられそうです。

TICAが新しい猫種を次々と公認してきたことは確かであり、その意味でキャット・ファンシーの新たな地平を切り開いてきたことも間違いありません。

そして、ボードがその延長線上にTICAの将来と未来を見ても不思議はありません。

しかし、それがTICAの”レゾンデートル(存在意義)”なのでしょうか?

私は個人的には、次から次へと新しい猫種を創り出すことにやや抵抗感があるのです。

それよりも、次々と創り出した猫種が本当に定着しているのかどうか。

世界の人々の間で普及し、愛されるようになっているのかどうか。

ブリーダーにあっては「スタンダード」により近づける努力がされているのかどうか--など、多くの検証をすることの方が重要であり、必要であるように思えてなりません。

さて、みなさんはTICAの将来を見据えた上で、どうお考えになるでしょうか?

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