久しぶりにTICAのショーを満喫!
昨日は、久しぶりにTICAのキャットショーにどっぷり浸かった一日でした。
事前に”通告”されていたアジアセクレタリーによるショー会場内での「直接抗議」はなく(ショー会場の外でもありませんでした)、ご心配をおかけした主催クラブのショーコミッティー、出陳者、ジャッジのみなさんには改めてお礼を申し上げたいと思います。
昨日は、この出陳者のベンチングが、リングとリングの間だったことも幸いしたのかもしれません。
仮に、セクレタリーが”事前通告”していた通り、この出陳者のベンチングのところで「直接抗議」したら、明らかに審査の”妨害”になっていたからです。
昨日の主催クラブの中では、ショー開催に当たってクラブ員の間から、この出陳者のエントリーを「拒絶すべきだ」との強硬意見もあったやに聞きましたが、そうした意見が仮にあったにしても出陳拒否を思い留まった良識的な判断は高く評価したいと思います。
なぜなら、キャットショーの主役は「猫」であり、「猫」に何の”罪”もないからです。
出陳拒否は、何の”罪”もない「猫」に”罪”を着せることになるわけですから、よほどの根拠と理由がない限り拒否すべきでないのはまともな社会人として当然の判断です。
この主催クラブの中で「拒否すべきだ」と主張したクラブ員がもし本当にいたのなら、一体どのような正当な根拠と理由を持ってそう主張したのでしょうか? 一度、じっくり聞いてみたいものです。
ショー全体に関して言えば、いくつかのリングのファイナルが印象に残りました。
あるリングのファイナルにおいてはジャッジが「良い猫は良い」と、”猫”本位に評価していたのが特に印象に残りました。傍からは時としてクラブや人間関係のしがらみによって評価されているように映るケースも散見されたからです。
さらにもうひとつ、昨日はブリーディングにおけるショーの大切さを改めて感じました。
あるリングのファイナルでのコメントに関してです。
ファイナルに残ったベンガルについてのあるジャッジの説明には感心させられました。
ベンガルの「スタンダード」には「Boning(6点)」の項目に「Sturdy(頑丈な), firm(堅固な); never delicate」と書いてあり、「Musculature(6点)」の項目には「Very muscular, especially in the males」と明記してあります。
「筋肉質」であることは当たり前ですが、このジャッジは筋肉の付き方にまで言及していたのです。
「(ファイナルに入れた)このベンガルは単に筋肉があるだけでなく、筋肉が骨にしっかり堅く付いている。こうした筋肉の付き方はスリムとはまた違うのです」とコメントしました。
これを聞いて私の脳裏に浮かんだのは、相撲力士と陸上のトップアスリートの違いです。
確かに両者とも筋肉はありますが、筋肉の質や付き方は全く違います。もちろん、ベンガルに求められているのは相撲力士のような筋肉ではなく、トップアスリートや競走馬のような筋肉です。
陸上のアスリートや競走馬は確かにスリムですが、それがマイナス評価になることはありません。鍛え抜かれ、磨かれた筋肉は時として、傍目からはスリムと見えてしまうかもしれませんが、それは外見上の表面的なことに過ぎないのです。
私はこのジャッジのコメントから、「スタンダード」の正しい解釈に沿いつつ、出陳者に分かりやすい言葉で補って説明することの大切さを痛感しました。
こうしたジャッジのコメントに導かれて、ブリーダーが繁殖の努力を続けて行くことで「スタンダード」に沿った猫を創出できるのだとの思いを新たにしました。
と言うのも、例えばジャッジが「ちっちゃな目がとてもいい」と評価するコメントをしたなら、それはブリーダーや見学者をミスリードしてしまうからです。
そうしたコメントを口にするジャッジは野生のヒョウやチーターの顔を思い浮かべたのかもしれませんが、ベンガルの「スタンダード」には「Large」と書いてあり、山猫(アジアン・レオパード・キャット)の目はヒョウやチーターと異なり、大きいのです。
ジャッジのコメントがブリーダーの創出方向を大きく左右するということを、ジャッジ、ブリーダー双方がもっと強く意識する必要性も感じたショーでした。
事前に”通告”されていたアジアセクレタリーによるショー会場内での「直接抗議」はなく(ショー会場の外でもありませんでした)、ご心配をおかけした主催クラブのショーコミッティー、出陳者、ジャッジのみなさんには改めてお礼を申し上げたいと思います。
昨日は、この出陳者のベンチングが、リングとリングの間だったことも幸いしたのかもしれません。
仮に、セクレタリーが”事前通告”していた通り、この出陳者のベンチングのところで「直接抗議」したら、明らかに審査の”妨害”になっていたからです。
昨日の主催クラブの中では、ショー開催に当たってクラブ員の間から、この出陳者のエントリーを「拒絶すべきだ」との強硬意見もあったやに聞きましたが、そうした意見が仮にあったにしても出陳拒否を思い留まった良識的な判断は高く評価したいと思います。
なぜなら、キャットショーの主役は「猫」であり、「猫」に何の”罪”もないからです。
出陳拒否は、何の”罪”もない「猫」に”罪”を着せることになるわけですから、よほどの根拠と理由がない限り拒否すべきでないのはまともな社会人として当然の判断です。
この主催クラブの中で「拒否すべきだ」と主張したクラブ員がもし本当にいたのなら、一体どのような正当な根拠と理由を持ってそう主張したのでしょうか? 一度、じっくり聞いてみたいものです。
ショー全体に関して言えば、いくつかのリングのファイナルが印象に残りました。
あるリングのファイナルにおいてはジャッジが「良い猫は良い」と、”猫”本位に評価していたのが特に印象に残りました。傍からは時としてクラブや人間関係のしがらみによって評価されているように映るケースも散見されたからです。
さらにもうひとつ、昨日はブリーディングにおけるショーの大切さを改めて感じました。
あるリングのファイナルでのコメントに関してです。
ファイナルに残ったベンガルについてのあるジャッジの説明には感心させられました。
ベンガルの「スタンダード」には「Boning(6点)」の項目に「Sturdy(頑丈な), firm(堅固な); never delicate」と書いてあり、「Musculature(6点)」の項目には「Very muscular, especially in the males」と明記してあります。
「筋肉質」であることは当たり前ですが、このジャッジは筋肉の付き方にまで言及していたのです。
「(ファイナルに入れた)このベンガルは単に筋肉があるだけでなく、筋肉が骨にしっかり堅く付いている。こうした筋肉の付き方はスリムとはまた違うのです」とコメントしました。
これを聞いて私の脳裏に浮かんだのは、相撲力士と陸上のトップアスリートの違いです。
確かに両者とも筋肉はありますが、筋肉の質や付き方は全く違います。もちろん、ベンガルに求められているのは相撲力士のような筋肉ではなく、トップアスリートや競走馬のような筋肉です。
陸上のアスリートや競走馬は確かにスリムですが、それがマイナス評価になることはありません。鍛え抜かれ、磨かれた筋肉は時として、傍目からはスリムと見えてしまうかもしれませんが、それは外見上の表面的なことに過ぎないのです。
私はこのジャッジのコメントから、「スタンダード」の正しい解釈に沿いつつ、出陳者に分かりやすい言葉で補って説明することの大切さを痛感しました。
こうしたジャッジのコメントに導かれて、ブリーダーが繁殖の努力を続けて行くことで「スタンダード」に沿った猫を創出できるのだとの思いを新たにしました。
と言うのも、例えばジャッジが「ちっちゃな目がとてもいい」と評価するコメントをしたなら、それはブリーダーや見学者をミスリードしてしまうからです。
そうしたコメントを口にするジャッジは野生のヒョウやチーターの顔を思い浮かべたのかもしれませんが、ベンガルの「スタンダード」には「Large」と書いてあり、山猫(アジアン・レオパード・キャット)の目はヒョウやチーターと異なり、大きいのです。
ジャッジのコメントがブリーダーの創出方向を大きく左右するということを、ジャッジ、ブリーダー双方がもっと強く意識する必要性も感じたショーでした。