”義務”はある?ない?
「拒否理由を明示する義務はない」--。
4月26~27日のショーで、出陳者のエントリーを不当に拒否したエントリークラークはこう言い切っているそうですから、恐れ入りました。
「自分に都合良くルールを解釈する」という点において、アジアディレクターを務めるクラブオーナーと、考え方の根は全く同じと言えそうです。
なぜなら、確かにTICAのショールール23.6には「拒否理由を明示しなければならない」と書いてありませんが、一方で「拒否理由を明示する必要はない」とも書いていないのです。
こうして考えてみれば、このエントリークラークが片一方の理屈だけに依拠して、自分に都合良くルールを解釈していることが理解できると思います。
常識ある社会人であれば、似たようなケースは生きていく上で枚挙に暇が無いほど経験し、こうした”無理筋”の主張は、自らの浅薄さをさらけ出すだけなので決してしないものですが、このエントリークラークは違うようです。
出陳拒否は、出陳者の権利侵害につながり、TICAのアワードランキングに重大な影響を与える問題ですから、「拒否理由を明示しなければならない」と書いていなくても、理由を明示して出陳者の納得を得る努力が欠かせないと考えるのがまともな社会人です。
そうした社会常識すら理解できない人物がTICAのエントリークラークだったことは残念でなりませんし、そうした人物をエントリークラークにしたクラブオーナーも重大な責任を免れないはずです。