”善良で無垢な”主婦ですって??
「善良で無垢な主婦まで裁判に巻き込んで…」。
今回の不当出陳を巡る裁判に関連してこんなことを言うメンバーがいるそうです。
おそらく、訴えられたエントリークラークの事を指してのことだと思いますが、果たして的を射た発言と言えるのでしょうか?
まず、第1に、男女平等の現代にあって、ちょっと旧いステレオタイプ的なニュアンスを感じてしまうのは私だけでしょうか…。
「善良で」「無垢」かどうかは置いておくとして、「主婦まで巻き込んで…」という言い方には違和感を覚えざるを得ません。
もちろん、裁判上の戦略として「善良で無垢な主婦」を演じ、訴えた側にこそ問題があるという印象を植え付けようとしても不思議ではありませんが、果たしてそうでしょうか…。
今回の裁判において、主婦であるか否かは全く無関係であり、TICAの「エントリークラークマニュアル」にも「主婦の場合は任務と責任を軽減する」などとは一切、書かれていなのです。
そして、この2人がいわゆる単純な意味における「主婦」でないことは、「動物の愛護及び管理に関する法律」に基づいて、第一種動物取扱業者として登録し、取扱取扱責任者であることが如実に示しています。
「主婦」であることで「ルールをよく理解しなくても済まされる」「一般的な商習慣や社会常識を欠いても許される」というのであれば、それこそ非常識ではないでしょうか。
この2人に関して言えば、動物取扱責任者であることをもって、法律や規則、ルールを十分に理解し一般的な商習慣や社会常識を持ち合わせているはずであるという証左になるはずです。
「善良で無垢な主婦まで裁判に巻き込んで…」という言葉には、原告側を誹謗中傷するニュアンスが多分に含まれていると言わざるを得ず、到底、納得できるものではありません。