”暴挙”か”愚行”か?不当な出陳拒否再び(13)
おそらく、TICAの歴史30年余りの中で、ここまで自分本位にルールを捻じ曲げ、同じTICAアジアメンバーの権利を踏みにじろうとするディレクターはいなかったのではないでしょうか?
ルールの原文に当たろうとせず、都合よく勝手に解釈する”横暴”ぶりには呆れ果てます。
アジアディレクターはアジアリジョンショーへの出陳拒否に関し、新たな解釈で再び23.6.5を捏造し、無理やり適用していることが明らかになりました。
ここで改めて、ショールール23.6.5を確認したいと思います。
こう書かれています。「23.6.5 Prior conduct of the entry and/or exhibitor is detrimental to the best interest of the association or the welfare of cats or the club and/or its show」
特にTICAのルールを勉強しているみなさんに強調しておきたいのですが、ここで重要なのは主語が「Prior conduct」だということです。
「Prior」は「過去の」「以前の」という形容詞であり、「Prior conduct」は「過去の行い」「以前の振る舞い」を意味します。
にもかかわらず、アジアディレクターはエントリーを不当に拒否した出陳者とその代理人弁護士に対し、「SHOWの進行に重大な支障を来すものと考えます」として、「改めて23.6.5を適用し、出陳を拒否します」と言ってきたのです。
みなさん、あまりに常識を欠いた非論理的な発言だと思われないでしょうか?
23.6.5は「過去の」「以前の」行いや振る舞いについての規定であるにもかかわらず、アジアディレクターは未来の仮定の話を持ち出して適用しようとしているのです。
もちろん、何かを未然に防いだり、トラブルの芽を摘んだりすることが大切なケースもあるでしょう。
しかし、TICAのショールール23.6.5は、明確に「過去の」「以前の」ことを規定しており、未来のことは規定していません。
もし、アジアディレクターの解釈による23.6.5の適用を認めるなら、「あの人は不正をするかもしれない」「あの人はトラブルを起こすかもしれない」という単なる臆測や推測、邪推だけで、嫌いな人やライバルの猫を恣意的かつ自由に出陳拒否できるようになってしまいます。
アジアディレクターのルール解釈がいかに”暴挙”であり、”愚行”であるか、これではっきり理解して頂けたことと思います。