「クラブ」と「コミッティー」の違い(8)
ある意味、日本的と言えば日本的かもしれません。
日本には古来から、「師弟関係」という言葉があり、「恩義」を大切にする国民性だからです。
「育てて頂いた」「教えて頂いた」「チャンスを与えて頂いた」--などの心理がクラークの側に働いても不思議ではありません。
しかし、そうした心理を逆手に取って、クラブの意向に沿わせようとするクラブがあるとしたら、それは論外でしょう。
要は、大切なのは育てる側、教える側の意識なのです。
育てる側、教える側が、「TICAのクラークを育成する」という大義を堅持し、「クラブのため」という”小欲”を捨て去ることができるかどうかが問われているのではないでしょうか?
TICA、あるいはTICAアジアの人材を育てているのか、それともクラブのための人材を育てているのか--。
クラブ側の育成者はそれをしっかり自分の胸に問わねばなりません。