「1人、ジャッジがおかしい!」
世界3階級制覇を目指したIBF世界フライ級タイトルマッチ(7日)に臨んだ井岡一翔選手でしたが、残念ながら1-2の判定負けとなりました。
叔父で元世界2階級王者の井岡弘樹氏は「相手は逃げているし、内容的には勝っていると思った」と振り返り、「1人、ジャッジがおかしい」と不満を口にしました。
というのも、対戦相手に勝ちを付けた2人のジャッジのうち、1人が「119-108」と採点したからです。もう1人は「115-112」でしたから、その差は歴然です。
ボクシングに詳しくない方のために説明すると、ボクシングではラウンド(R)ごとに10点満点で採点し、微妙な優劣の差でも点差を付けて「10-9」とします。ダウンが1回あると「10-8」、ダウンが2回あると「10-7」になります。
従って相手より優位に試合を進めて、12R全てでポイントを取ると「120-108」になるという訳です。この試合では10Rに相手側に反則による1点減点がありましたから、結果として「119-108」になりましたが、要は1人のジャッジが12R全て相手優位と判定したわけです。
趣味の世界では往々にしてあることだけに驚きはしませんが、こういうジャッジがいると興味は失せますし、関心も薄れ、その業界のためにならないことだけは確かでしょう。