モラルの低さが根底にあり!
「モラルの低さが根底にあり、顕在化している問題は氷山の一角にすぎない」--。
製薬会社の薬の臨床研究を巡る相次ぐ不正について、NPO法人「臨床研究適正評価教育機構」の理事長はこう指摘しました。
ある製薬会社の不正疑惑では、社外調査委員会が報告書の中で「(研究は)利害関係者から独立した中立的立場で行われることが当然の前提」と書き、委員長も「製薬会社丸抱えの研究であり、医師の側もそれなりの見返りを期待していた」と厳しく批判したそうです。
「どこの世界も同じ…」とあきらめていいのでしょうか?
薬の大学における臨床研究を巡る不正は、ある面で「正しいルールがなかったから起きた」ということらしく、規制強化に向けた動きが出ています。
しかし、正しいルールがあっても起きることはみなさんも良くご存じでしょう。
冒頭の理事長はこうも訴えたといいます。「早期に問題の芽を摘む必要がある」--。まさにそうしていくことが解決のひとつの道ではないでしょうか。