「区別できない」は社会人”失格”!
物事の「区別」ができないのは、社会人として「致命的」と言わざるを得ません。なぜなら人は善悪をはじめ、様々なことを区別し、判別できてこそ人なのですから…。
あるクラブオーナーがサイトに掲載したクラブ員へのメッセージはその「区別」が全くできておらず、クラブ員もさぞや困っていることと思います。
まず「組織」と「個人」の区別ができていません。たとえ、クラブに敵意を抱いても、その構成員であるひとりひとりのクラブ員にまで敵意を向けるのは間違ってます。
また、ある特定のクラブ員が嫌いだからと言って、他のクラブ員、そのクラブ自体までを憎むのも、まともな大人のすることではありません。
小さな頃、「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」や「親が憎けりゃ子も憎い」と言う諺の戒めを学んだことがないのでしょうか…。
常識と良識ある社会人であれば、人が誰と結婚し、人が誰をパートナーとしようが、それぞれ別人格とみなして「区別」するのが普通の大人ですが、それすらも出来ない状態です。
まるで「公民権運動」前の時代を見ているようです。「区別」できないことが、結果として人種差別や職業差別につながり、それがどれだけ罪のない人々を苦しめてきたかは歴史が示す通りです。
とは言っても、何ひとつ「区別」できない人だからこそ、長年、「公私混同」し続けてきたわけで、今更、何を言っても始まらないのかもしれません。
しかし、その諦めが現在のこの惨状を招いているのであれば、やはり誰かが糺さねばならないのではないでしょうか。