社会経験の乏しさゆえ(2)
人から送られてきたメールの内容を別の人に伝えるとき、普通の社会人であれば「何をどこまでどういう形で引用すべきか」を考えながら、第3者に伝える文章を考えるでしょう。
もちろん、事務的な連絡なら全文、引用しても構いませんし、ごく親しい信頼できる間柄であれば、そのまま転送するかもしれません。
しかし、自分宛でない誤送信メールの扱いには慎重になるのが常識ある大人であり、その内容がどうであれ、扱いには細心の注意を払うものです。
今回の”個人情報漏洩事件”は、ひょんな事から友達の秘密を知ることになった子供が、それをみんなに話したくてやったとしか思えません。脳裏には「個人情報の保護」という概念など微塵もよぎらなかったでしょう。
「あの人のメールアドレスを教えてほしいのですが…」と聞かれれば、その人の了解を取った上で伝えるのが、社会人としての最低限のマナーです。
しかし、今回はそれすら出来ず、誤送信した差出人のメルアドを全クラブに公開してしまいました。
社会人としての最低限のマナーも守れない人物が組織のトップであっていいのでしょうか? トップの資質、能力ではなく、社会人として最低限のマナーの問題を問わねばならないとは嘆かわしい限りです。