「チーズはどこへ消えた?」⑤
私がこの本から得た4つ目の教訓は「古いチーズに早く見切りをつければ、それだけ早く新しいチーズがみつかる」、そして「新しい方向に進めば、新しいチーズがみつかる」ということです。
2人の小人のうち1人は、ネズミには大きく後れを取ったものの、どうにか次のチーズを見つけることができました。しかし、それは散らばった新しいチーズのかけらでした。すでに別の誰かが食べた後の食べ残しのようでした。
彼は思います。「どうして変化は何かもっと悪いことをもたらすなどと思っていたんだろう」「変化はもっといいものをもたらしてくれるのに」「なぜ、もっと早くこうしなかったんだろう?」
「もっと早く見切りをつけていれば、ここでたくさんのチーズをみつけることができたのに…」。小人の残念な思いは私の思いと重なります。