「1本のペンで世界を変えられる」
ニューヨークの国連本部で演説した少女がいます。パキスタンのマララ・ユスフザイさん(16)です。女子が教育を受ける権利を訴えた彼女はイスラム系武装勢力に頭を撃たれましたが、かろうじて一命を取りとめました。それでも彼女は信念を曲げず、国連で教育の大切さを訴えたのでした。
彼女は演説で「彼らは銃弾で私たちを黙らせようと考えたのです。でも失敗しました」「私は声を上げます。といっても、声高に叫ぶ私の声を届けるためではありません。声が聞こえてこない”声なき人々”のためにです」と語り、「1本のペン、それで世界を変えられます。教育こそが解決策です。エデュケーション・ファースト!」と締め括りました。
一方で、ディレクター選挙の期間中、私のもとにはアクトのサイトを読んだあるジャッジから「ペンで世界は変えられないのよ! 剣の方が強いのよ! あなたはそんなことも分からないの!」と言う電話がかかってきたこともありました。
TICAアジアのなんとも悲しい現実。「無理が通って道理が引っ込む」ような言動が後を絶たないわけです。実際に「ペン」で世界を変えられるかどうかは別にして、誰がディレクターになったとしても、アジアリジョンがマララさんの言葉を信じられる良識ある人たちの集団であって欲しいと願うばかりです。